裏切り
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ガタン...
剣が落ちる音と同時にウォースラが地面に膝から崩れ落ちた。
彼の目の前には涙を流すミアがいた。
「ありがとな、ミア」
ウォースラは小さく悲しげに笑った。
そしてシヴァでもリヴァイアサンで起こった余波が来ておりガタガタと唸っていた。
そして耐えきれなくなった天井が崩れていく。
そんな中、ウォースラの前で呆然と立ち尽くすミア。その隣にはバッシュがいた。そして少し後ろには悲しげに胸に手を当てるアーシェ。
「アーシェ、ミア、行くぞ!」
何時までもここにいる訳には行かないと、バルフレアは声をかけた。その号令にアーシェは従い背を向けた。が、ミアはその場から離れることができなかった。
数々の思い出がフラッシュバックしたかのように脳裏に映し出されていく。
そんな彼女を横目にウォースラは口を開いた。
「俺は...俺は祖国のためを…」
「わかっている、お前は国を思っただけだ」
「ふん…功を焦ったのも事実さ
焦りすぎたのか...
お前が戻るのが遅すぎたのか...」
バッシュの真っ直ぐな瞳を見て、ウォースラは自嘲気味に笑い目を伏せた。
「俺はもうお仕えできん。殿下を頼む。そして...」
いい躊躇ったウォースラは顔を上げた。彼の目線の先では瞳に溜まった涙を流すミアがいた。ミアと目線が絡み合うとウォースラは微笑した。
「ミアのことも頼んだ」
「......うむ」
その言葉にミアはハッとする。そして途端に焦るように言葉を言った。
「ウォースラ駄目!!一緒に今は逃げよう」
ミアの言葉にウォースラはただ首を横に振る。
「嫌だ!!ヤメてよ!!」
ウォースラの前にしゃがみ込み泣き崩れるミア。ウォースラはそんな彼女の頬に手を差し伸べた。頬に伝わる感触にたまらずミアは顔を上げた。
「ミア...
こんな俺を慕ってくれてありがとな」
その言葉を放ったウォースラの微笑んだ表情を最後に意識を失う。ウォースラが彼女の首に手刀をしたのだ。
倒れそうなミアをウォースラは優しく支えた。
「スマンな...」
そう小さく言うとウォースラは佇んでる人物を睨めつけるのだった。
「俺はまだお前を認めてない。
ミアに何かしたらただじゃ置かないからな」
吐き出された刺々しい言葉に肩をすくめ、ミアを受け取ったのはバルフレアだった。
「人に頼む台詞かそれは?」
鼻で笑い飛ばすとバルフレアはミアを抱え直した。
「まぁミアの事は任せなさいな」
「フン...本来なら空賊に任せたくないんだがな。」
目を細めウォースラは抱えられているミアを見つめた。
「よろしく頼む」
「行くぞ。将軍」
その言葉をしっかり受け止めたバルフレアは背を向けた。そしてバッシュを急かし脱出するため艦内を駆けるのだった。
剣が落ちる音と同時にウォースラが地面に膝から崩れ落ちた。
彼の目の前には涙を流すミアがいた。
「ありがとな、ミア」
ウォースラは小さく悲しげに笑った。
そしてシヴァでもリヴァイアサンで起こった余波が来ておりガタガタと唸っていた。
そして耐えきれなくなった天井が崩れていく。
そんな中、ウォースラの前で呆然と立ち尽くすミア。その隣にはバッシュがいた。そして少し後ろには悲しげに胸に手を当てるアーシェ。
「アーシェ、ミア、行くぞ!」
何時までもここにいる訳には行かないと、バルフレアは声をかけた。その号令にアーシェは従い背を向けた。が、ミアはその場から離れることができなかった。
数々の思い出がフラッシュバックしたかのように脳裏に映し出されていく。
そんな彼女を横目にウォースラは口を開いた。
「俺は...俺は祖国のためを…」
「わかっている、お前は国を思っただけだ」
「ふん…功を焦ったのも事実さ
焦りすぎたのか...
お前が戻るのが遅すぎたのか...」
バッシュの真っ直ぐな瞳を見て、ウォースラは自嘲気味に笑い目を伏せた。
「俺はもうお仕えできん。殿下を頼む。そして...」
いい躊躇ったウォースラは顔を上げた。彼の目線の先では瞳に溜まった涙を流すミアがいた。ミアと目線が絡み合うとウォースラは微笑した。
「ミアのことも頼んだ」
「......うむ」
その言葉にミアはハッとする。そして途端に焦るように言葉を言った。
「ウォースラ駄目!!一緒に今は逃げよう」
ミアの言葉にウォースラはただ首を横に振る。
「嫌だ!!ヤメてよ!!」
ウォースラの前にしゃがみ込み泣き崩れるミア。ウォースラはそんな彼女の頬に手を差し伸べた。頬に伝わる感触にたまらずミアは顔を上げた。
「ミア...
こんな俺を慕ってくれてありがとな」
その言葉を放ったウォースラの微笑んだ表情を最後に意識を失う。ウォースラが彼女の首に手刀をしたのだ。
倒れそうなミアをウォースラは優しく支えた。
「スマンな...」
そう小さく言うとウォースラは佇んでる人物を睨めつけるのだった。
「俺はまだお前を認めてない。
ミアに何かしたらただじゃ置かないからな」
吐き出された刺々しい言葉に肩をすくめ、ミアを受け取ったのはバルフレアだった。
「人に頼む台詞かそれは?」
鼻で笑い飛ばすとバルフレアはミアを抱え直した。
「まぁミアの事は任せなさいな」
「フン...本来なら空賊に任せたくないんだがな。」
目を細めウォースラは抱えられているミアを見つめた。
「よろしく頼む」
「行くぞ。将軍」
その言葉をしっかり受け止めたバルフレアは背を向けた。そしてバッシュを急かし脱出するため艦内を駆けるのだった。