裏切り
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カキン!!カキン!!
剣と剣が交わる音が木霊する。緊急事態に帝国兵の増援が増え、一気にこの場は戦地になった。
ヤァ!!
ミアは一心不乱に剣を振り下ろす。この先のことなんて考えたくなかった。考えないように目の前の兵と対峙することだけに集中した。
見てはいけない...
振り返ってはいけない...
フィールドの真ん中では、ウォースラとバッシュが互いに剣を振り下ろしていた。
本気で交えることはこれまであっただろう。だが、今は互いに命と誇りを掛けて戦っていた。
誰も...こんなのは望んでない
剣と剣が交わる音が二人の悲痛な叫び声にミアは聞こえた。だが、その音は唐突に終わる。不思議に思い見てはいけないと思いながら目線をやる。
すると、目の前には剣の先を己に向けるウォースラがいた。
ミアは思わず目を見開き立ち尽くす。いざ、彼と対峙するという事実を突きつけられた彼女の身体は思うように動かなかった。
「どうした?さっきの威勢はどこにいった?」
一向に剣を構えないミアにウォースラは一喝する。
「俺はそんなふうにお前を育てた覚えはない」
「無理だよ...ウォースラと戦うなんて。」
そう言うととミアは俯いた。
今のウォースラは道を踏み外してしまった裏切り者。だが、ミアの中にある彼との数々の思い出が躊躇いを生み出した。
「お前が俺を師匠と慕ってくれるのなら...」
思い出に浸っていたミアはウォースラの呟いた言葉で顔を上げた。
「戦えオレと。
それが弟子の務めだろ?」
ウォースラは目を細め、寂しげ微笑んだ。その表情を見て、彼の想いを聞き、ミアは瞳から涙を零した。
そして、静かに涙を流しながらミアは剣を構えウォースラに突進するのだった。
どうして...いつから...
私は彼に何かできなかったのだろうか?
どうすれば彼は道を踏み外さずに済んだのだろうか?
これからも一緒に同じ志でいれると思ってたのに、こんな結末なんて望んでなかった。
貴方とこんな形で剣を交えるなんて...
胸が張り裂けそうだ。
でも私は弟子だから。師匠の誤りを正す為に私は貴方に剣を向ける。
ミアは教わったこと全てを使い全力で戦った。
彼の心を救うために、感情を押し殺し
短いようで長く続く無情な争い...
それを周囲の兵を倒しきった皆は悲痛な思いで見守るのだった。
一方その頃リヴァイアサンでは...
「機関出力、急速に低下…―」
「馬鹿な!マイナスだと!?
艦の浮力を保てません!」
慌てる乗組員の声、そして警告を知らせるサイレンが鳴り響き艦内を赤く照らしていた。
「何が起きたというのだ!」
「破魔石です!
艦の動力を吸収しています!」
カプセルに入れられた"暁の断片"は動力を吸収し放つ光りが益々増していっていた
「止めろ!早く止めんか!」
立ち上がったギースが怒声を放つ。
が、研究員はそれを止めようと躍起になっていた。
「やっています!ですが…」
「まずい、反転した!」
「限界到達まで300!」
「複合崩壊だ!」
切羽詰まった乗組員の声とともに、艦は大きく傾いた。
剣と剣が交わる音が木霊する。緊急事態に帝国兵の増援が増え、一気にこの場は戦地になった。
ヤァ!!
ミアは一心不乱に剣を振り下ろす。この先のことなんて考えたくなかった。考えないように目の前の兵と対峙することだけに集中した。
見てはいけない...
振り返ってはいけない...
フィールドの真ん中では、ウォースラとバッシュが互いに剣を振り下ろしていた。
本気で交えることはこれまであっただろう。だが、今は互いに命と誇りを掛けて戦っていた。
誰も...こんなのは望んでない
剣と剣が交わる音が二人の悲痛な叫び声にミアは聞こえた。だが、その音は唐突に終わる。不思議に思い見てはいけないと思いながら目線をやる。
すると、目の前には剣の先を己に向けるウォースラがいた。
ミアは思わず目を見開き立ち尽くす。いざ、彼と対峙するという事実を突きつけられた彼女の身体は思うように動かなかった。
「どうした?さっきの威勢はどこにいった?」
一向に剣を構えないミアにウォースラは一喝する。
「俺はそんなふうにお前を育てた覚えはない」
「無理だよ...ウォースラと戦うなんて。」
そう言うととミアは俯いた。
今のウォースラは道を踏み外してしまった裏切り者。だが、ミアの中にある彼との数々の思い出が躊躇いを生み出した。
「お前が俺を師匠と慕ってくれるのなら...」
思い出に浸っていたミアはウォースラの呟いた言葉で顔を上げた。
「戦えオレと。
それが弟子の務めだろ?」
ウォースラは目を細め、寂しげ微笑んだ。その表情を見て、彼の想いを聞き、ミアは瞳から涙を零した。
そして、静かに涙を流しながらミアは剣を構えウォースラに突進するのだった。
どうして...いつから...
私は彼に何かできなかったのだろうか?
どうすれば彼は道を踏み外さずに済んだのだろうか?
これからも一緒に同じ志でいれると思ってたのに、こんな結末なんて望んでなかった。
貴方とこんな形で剣を交えるなんて...
胸が張り裂けそうだ。
でも私は弟子だから。師匠の誤りを正す為に私は貴方に剣を向ける。
ミアは教わったこと全てを使い全力で戦った。
彼の心を救うために、感情を押し殺し
短いようで長く続く無情な争い...
それを周囲の兵を倒しきった皆は悲痛な思いで見守るのだった。
一方その頃リヴァイアサンでは...
「機関出力、急速に低下…―」
「馬鹿な!マイナスだと!?
艦の浮力を保てません!」
慌てる乗組員の声、そして警告を知らせるサイレンが鳴り響き艦内を赤く照らしていた。
「何が起きたというのだ!」
「破魔石です!
艦の動力を吸収しています!」
カプセルに入れられた"暁の断片"は動力を吸収し放つ光りが益々増していっていた
「止めろ!早く止めんか!」
立ち上がったギースが怒声を放つ。
が、研究員はそれを止めようと躍起になっていた。
「やっています!ですが…」
「まずい、反転した!」
「限界到達まで300!」
「複合崩壊だ!」
切羽詰まった乗組員の声とともに、艦は大きく傾いた。