裏切り
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一方、その頃リヴァイアサンでは暁の断片の魔力測定を行おうとしていた。本来ならば本国に持ち帰って行う筈だったのだが、ギースはこの石の真贋を確かめようとしていたのだ。どうしてここまでしてヴェインがこの石に執着するのか知ろうとしたのだ。
「設備が限られておりますので、当艦の動力を利用して判定します。
石を機関に接続し、その反応を……」
「手順の説明などいらん。結果を見せろ」
ん...??
妙な違和感に気づきミアはふと足を止めた。
同じタイミングでフランも何か察したのか足を止め耳をピクリと動かした。
「どうした?ミア?」
「バルフレア...嫌な予感がする」
周囲を漂うミスト。なぜだかわからないが先程と違うように感じ取れた。だが、これを言葉にどう表現すれば良いのかミアにはわからなかった。
ミアの言葉にわけがわからないバルフレアは顔を顰める。そして詳しく聞こうと口を開きかけたその時、前方から叫び声が響き渡る。
「フラン!?」
近くにいたヴァンが不安そうに呼びかけた彼女は、小刻みに身体を震わせていた。体を縮こませ手を胸に置いて。
「あ――熱い…ミストが……熱い――!」
同時刻。
リヴァイアサンのデッキでは...
「――6700、6800、6900、7000!
間違い有りません、神授の破魔石です!
限界が見えません!」
「これが神授の破魔石...
まさに神々の力だ、手にしたものは第二の覇王か?
ヴェインでなくてもかまわんわけだ」
不適な笑みを浮かべるギース。だが、研究員は急に慌てだす。
「なんだ、これは!?反応機関が.....」
「どうした!?」
ミストの熱さを感じたフランの目線はもはや定まっておらず虚ろ。必死に耐えるように長い爪をカリカリと床を削る。
が、唐突にフランは天井を見上げて絶叫するのだった。
「ぁぁああーーー!!!!」
力まかせに錠を引きちぎると、フランは暴れだした。その目はいつもの瞳ではなく深紅に染まった怒りの色だった。
「フラン、一体どうしちゃったの!?」
あまりの変貌ぶりにパンネロは驚きの声を上げた。
その近くでは、バルフレアに何か頼まれたのか不自由な手で彼のポーチを漁るミアがいた。
「うちの相棒は束縛されるのが嫌なタイプでね?
尤もここまでとは知らなかったが」
「これでいいの?」
パンネロの問いにバルフレアは肩をすくめた。直後にミアは見つけた器具をバルフレアに手渡した。彼はそれを使い器用に手械を外した。
その後直ぐにミアの錠を外すとバルフレアはアーシェの方を向いた。
「あんたはどうだい?」
「彼女と同じ、脱出しましょう!」
そう言うとアーシェは腕を前に出す。彼女の錠をバルフレアは外し、他の皆のも外していった。
「やらせるかっ!
空賊ごときに、ダルマスカの未来を盗まれてたまるものか!」
脱出しようとする一向に立ちはだかるウォースラ。その彼の前に立ったのは剣を構えたバッシュとミアだった。
「なぜだバッシュ...それにミア。
お前らなら現実がみえるだろうが」
「確かに私達は無力だよ...
でも!...ッ...だからこそ!!」
「だからこそ...あがくのだ!」
「設備が限られておりますので、当艦の動力を利用して判定します。
石を機関に接続し、その反応を……」
「手順の説明などいらん。結果を見せろ」
ん...??
妙な違和感に気づきミアはふと足を止めた。
同じタイミングでフランも何か察したのか足を止め耳をピクリと動かした。
「どうした?ミア?」
「バルフレア...嫌な予感がする」
周囲を漂うミスト。なぜだかわからないが先程と違うように感じ取れた。だが、これを言葉にどう表現すれば良いのかミアにはわからなかった。
ミアの言葉にわけがわからないバルフレアは顔を顰める。そして詳しく聞こうと口を開きかけたその時、前方から叫び声が響き渡る。
「フラン!?」
近くにいたヴァンが不安そうに呼びかけた彼女は、小刻みに身体を震わせていた。体を縮こませ手を胸に置いて。
「あ――熱い…ミストが……熱い――!」
同時刻。
リヴァイアサンのデッキでは...
「――6700、6800、6900、7000!
間違い有りません、神授の破魔石です!
限界が見えません!」
「これが神授の破魔石...
まさに神々の力だ、手にしたものは第二の覇王か?
ヴェインでなくてもかまわんわけだ」
不適な笑みを浮かべるギース。だが、研究員は急に慌てだす。
「なんだ、これは!?反応機関が.....」
「どうした!?」
ミストの熱さを感じたフランの目線はもはや定まっておらず虚ろ。必死に耐えるように長い爪をカリカリと床を削る。
が、唐突にフランは天井を見上げて絶叫するのだった。
「ぁぁああーーー!!!!」
力まかせに錠を引きちぎると、フランは暴れだした。その目はいつもの瞳ではなく深紅に染まった怒りの色だった。
「フラン、一体どうしちゃったの!?」
あまりの変貌ぶりにパンネロは驚きの声を上げた。
その近くでは、バルフレアに何か頼まれたのか不自由な手で彼のポーチを漁るミアがいた。
「うちの相棒は束縛されるのが嫌なタイプでね?
尤もここまでとは知らなかったが」
「これでいいの?」
パンネロの問いにバルフレアは肩をすくめた。直後にミアは見つけた器具をバルフレアに手渡した。彼はそれを使い器用に手械を外した。
その後直ぐにミアの錠を外すとバルフレアはアーシェの方を向いた。
「あんたはどうだい?」
「彼女と同じ、脱出しましょう!」
そう言うとアーシェは腕を前に出す。彼女の錠をバルフレアは外し、他の皆のも外していった。
「やらせるかっ!
空賊ごときに、ダルマスカの未来を盗まれてたまるものか!」
脱出しようとする一向に立ちはだかるウォースラ。その彼の前に立ったのは剣を構えたバッシュとミアだった。
「なぜだバッシュ...それにミア。
お前らなら現実がみえるだろうが」
「確かに私達は無力だよ...
でも!...ッ...だからこそ!!」
「だからこそ...あがくのだ!」