逃亡先での出会い
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手枷をかけられた一行は、水道を抜けダウンタウンへ。外に出ると、噂を聞きつけた民衆が立ち見をしていた。どうやら解放軍の襲撃は伏せられていて盗賊が侵入したことになっていた。そして、アマリアだけ別で一人連行されようとしていた。クソ!とミアはギュッと唇を噛んだ。
万が一の時は、アマリアを頼むぞ
別行動する直前にかけられたウォースラの声が脳裏で木霊した。なんとかせねばいけないのにそれを許されない状況。これを作り出した巳自身にミアは憤りを感じた。
「アマリア!待ってて...絶対に助けるから」
懸命にミアは声が届けと叫んだ。傍にいる兵がぶつくさ文句を言ってるがミアにはそんなの関係なかった。ミアの声を聞いたアマリアは立ち止まり一瞬振り返り表情を崩した。そんなアマリアを見て安堵するミアだったが、傍にいた兵士が彼女を殴ろうとしているのを寸前で気づき表情を一気に強張らせた。
殴られる!!
目を瞑り顔を背けるミア。だが一向に衝撃が来ず恐る恐る顔を上げると、ミアの目には大きい背中が見えた。
「おいおい...帝国兵は女にも手をあげるのか?」
癖のある笑みを浮かべバルフレアが両者の間に入っていたのだ。図星すぎる言葉を言われ、兵士は舌打ちをすると手を下ろした。
「大丈夫か?」
「ありがと」
庇われたのだと気づきミアは慌ててお礼を述べた。ほっと胸を撫で下ろすバルフレアだったが、視界に入った光景に顔を顰めた。不思議に思ったミアも彼の目線の先を追う。そこには、ヴァン!と必死に叫ぶ女の子...パンネロの姿があった。
「悪い!!おごりはまたこんどな…」
気づいたヴァンは彼女を安心させようと軽く手を挙げた。だが、それが兵士の気に障ったらしく頭をガツンと殴られた。バタリと意識を失いヴァンは倒れ込む。それを見たパンネロは兵士の制止を振り切り彼の元へ行こうとした。
「しばらく預かっといてくれ…
ヴァンをちゃんと連れ帰ってくるから」
パンネロの行く手を立ち塞ぐようにバルフレアが立った。
そして手に持っている白いハンカチを差し出す。
パンネロは不安そうな表情を見せながらも差し出されたハンカチを受け取った。
「大丈夫!
この人こう見えて頼りになるから」
バルフレアの背中から顔を出したミアはパンネロに笑いかけた。パンネロにとってヴァンは大切な人なのだろう。ミアにとってそれがアマリアであるように。
だからこそ少しでも彼女の不安を取り除きたかったのだ。
捕まっているヴァンをみて目先真っ暗になったパンネロ。だが、ミアの言葉で少しだけ光が差した気がした。
「ヴァンをお願いします…」
この人達ならきっと大丈夫…そう信じて待とう…
パンネロは白いハンカチを胸の前で握りしめ頭を下げるのだった。
「任せて任せて!!」
「おい!一言余計じゃないか?」
意気揚々とパンネロに声をかけるミア。
その横ではミアのフレーズの一言が気に入らずバルフレアは顔を歪め眉間にシワを寄せていた。
「え?なんのこと??」
バルフレアの予想と裏腹にミアはキョトンとした表情を浮かべていた。
何に対して機嫌を悪くしたのかミアは心当たりがなかったのだ。
「いや…いい…なんでもない」
彼女の様子に拍子抜けしたバルフレアはたまらずため息を付くのだった。
万が一の時は、アマリアを頼むぞ
別行動する直前にかけられたウォースラの声が脳裏で木霊した。なんとかせねばいけないのにそれを許されない状況。これを作り出した巳自身にミアは憤りを感じた。
「アマリア!待ってて...絶対に助けるから」
懸命にミアは声が届けと叫んだ。傍にいる兵がぶつくさ文句を言ってるがミアにはそんなの関係なかった。ミアの声を聞いたアマリアは立ち止まり一瞬振り返り表情を崩した。そんなアマリアを見て安堵するミアだったが、傍にいた兵士が彼女を殴ろうとしているのを寸前で気づき表情を一気に強張らせた。
殴られる!!
目を瞑り顔を背けるミア。だが一向に衝撃が来ず恐る恐る顔を上げると、ミアの目には大きい背中が見えた。
「おいおい...帝国兵は女にも手をあげるのか?」
癖のある笑みを浮かべバルフレアが両者の間に入っていたのだ。図星すぎる言葉を言われ、兵士は舌打ちをすると手を下ろした。
「大丈夫か?」
「ありがと」
庇われたのだと気づきミアは慌ててお礼を述べた。ほっと胸を撫で下ろすバルフレアだったが、視界に入った光景に顔を顰めた。不思議に思ったミアも彼の目線の先を追う。そこには、ヴァン!と必死に叫ぶ女の子...パンネロの姿があった。
「悪い!!おごりはまたこんどな…」
気づいたヴァンは彼女を安心させようと軽く手を挙げた。だが、それが兵士の気に障ったらしく頭をガツンと殴られた。バタリと意識を失いヴァンは倒れ込む。それを見たパンネロは兵士の制止を振り切り彼の元へ行こうとした。
「しばらく預かっといてくれ…
ヴァンをちゃんと連れ帰ってくるから」
パンネロの行く手を立ち塞ぐようにバルフレアが立った。
そして手に持っている白いハンカチを差し出す。
パンネロは不安そうな表情を見せながらも差し出されたハンカチを受け取った。
「大丈夫!
この人こう見えて頼りになるから」
バルフレアの背中から顔を出したミアはパンネロに笑いかけた。パンネロにとってヴァンは大切な人なのだろう。ミアにとってそれがアマリアであるように。
だからこそ少しでも彼女の不安を取り除きたかったのだ。
捕まっているヴァンをみて目先真っ暗になったパンネロ。だが、ミアの言葉で少しだけ光が差した気がした。
「ヴァンをお願いします…」
この人達ならきっと大丈夫…そう信じて待とう…
パンネロは白いハンカチを胸の前で握りしめ頭を下げるのだった。
「任せて任せて!!」
「おい!一言余計じゃないか?」
意気揚々とパンネロに声をかけるミア。
その横ではミアのフレーズの一言が気に入らずバルフレアは顔を歪め眉間にシワを寄せていた。
「え?なんのこと??」
バルフレアの予想と裏腹にミアはキョトンとした表情を浮かべていた。
何に対して機嫌を悪くしたのかミアは心当たりがなかったのだ。
「いや…いい…なんでもない」
彼女の様子に拍子抜けしたバルフレアはたまらずため息を付くのだった。