レイスウォール王墓
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暁天の間...
階段を登ったその奥の玉座に神々しく輝く“暁の断片"が鎮座していた。
まるで誰かが来るのを今かと待っているかのように。
思わずミアは息を呑んだ。この空間がもたらす雰囲気に圧倒されていたのだ。
他の皆も動くことなくただじっと眺めていた。
そんな雰囲気を断ち切るようにウォースラが小さく声を上げた。
「殿下、急ぎましょう」
我に返ったアーシェは小さく頷くと階段を登り始めた。が、目の前の光景に思わず立ちすくむ。そして小さく息を呑んだ。
「ラスラ...」
青白く浮かび上がった姿は、2年前の戦争で命を失ったナブラディスの王子でありアーシェの夫であるラスラだったのだ。
だが、その幻影は誰にも目を合わせること無くアーシェの隣を過ぎ去ろうとする。その彼の腕を掴もうとアーシェは手を伸ばした。だがその手は幻影を通り抜け空気を掴んだだけだった。そしてそのままこの空間から消えるように立ち去った。
だが、この幻影を見えたのは全員では無かった。ただ一人パンネロの隣にいだヴァンだけは目を丸くした。だが、彼にはその幻影は兄のレックスにも見えたのだった。
「仇は必ず......」
消えゆく背中を見つつアーシェは両手を胸に重ね合わせた。いつの間にかその手には"暁の断片"が握られていた。
その姿が何故かミアには、決意を固く決め直した聖女に見えた。
階段を登ったその奥の玉座に神々しく輝く“暁の断片"が鎮座していた。
まるで誰かが来るのを今かと待っているかのように。
思わずミアは息を呑んだ。この空間がもたらす雰囲気に圧倒されていたのだ。
他の皆も動くことなくただじっと眺めていた。
そんな雰囲気を断ち切るようにウォースラが小さく声を上げた。
「殿下、急ぎましょう」
我に返ったアーシェは小さく頷くと階段を登り始めた。が、目の前の光景に思わず立ちすくむ。そして小さく息を呑んだ。
「ラスラ...」
青白く浮かび上がった姿は、2年前の戦争で命を失ったナブラディスの王子でありアーシェの夫であるラスラだったのだ。
だが、その幻影は誰にも目を合わせること無くアーシェの隣を過ぎ去ろうとする。その彼の腕を掴もうとアーシェは手を伸ばした。だがその手は幻影を通り抜け空気を掴んだだけだった。そしてそのままこの空間から消えるように立ち去った。
だが、この幻影を見えたのは全員では無かった。ただ一人パンネロの隣にいだヴァンだけは目を丸くした。だが、彼にはその幻影は兄のレックスにも見えたのだった。
「仇は必ず......」
消えゆく背中を見つつアーシェは両手を胸に重ね合わせた。いつの間にかその手には"暁の断片"が握られていた。
その姿が何故かミアには、決意を固く決め直した聖女に見えた。