レイスウォール王墓
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火炎の回廊の奥に辿り着く一行。だが、奥にある扉の前に立ち塞がる異形者。真っ赤な髭に4本腕、そして2つの顔を持っていた。そして右手には大きな杖。
まるで奥にある“暁の断片"を守っているかの風に感じ取れた。
そして一行の姿を確認すると、杖を振りかざし、膨大な炎属性の魔法を繰り出し襲いかかってきた。
「あれは魔神!?」
「皆散れ!」
バッシュの言葉で皆四方八方に散らばった。
魔法が得意なフランとパンネロは皆にプロテスとシェルをかけていく。その後、対なる水属性攻撃を仕掛けていく。魔法がそれなりに使えるアーシェとヴァンも物理攻撃と織り交ぜつつウォーターを使う。
他メンバーは己の武器を使い攻撃する。
魔神から放たれる炎の火玉。それを避けつつ隙を見計らい攻撃する。が、決定打が足りない。皆少しずつ疲労感が見え始める中、ミアが一人でブツブツと唱えていた。
「おい!ミア...何してんだ!」
また良からぬことを考えてるのではないかとたまたま近くにいたバルフレアが声をかけた。
声に気づいたミアはバルフレアに振り向き微笑み返した。
「...当たり!」
「今度は何しようとしてるんだ」
「ここでなら出来ると思うんだ...」
意味深な台詞をミアは吐いた。顔を顰めるバルフレアを差し置いてミアは声を張り上げた。
「皆!!巻き込まれたくなかったら魔神から思い切り離れて!!」
そう言うとミアは再びバルフレアの方をを向く。
「バルフレア!私を支えて!!」
「ちょ...お前な...」
「早く!!」
いつになく急かすミア。げんなりするバルフレアだったが、あまりにもミアの表情が真剣だったため、ここは大人しく従うことに。
「お願い...」
目を閉じて集中するミア。彼女の身体は蒼く光り始める。それを全て両手に集めると、ミアは目を開いた。
「ウォーター!!」
膨大な水がミアから放たれた。それは巨大な高波となり魔神に襲い掛かった。
あまりの勢いでミアの身体は仰け反りそうになるが、バルフレアが必死に支えた。
濁流に巻き込まれた魔神は全身水浸し。途端に魔神の動きは鈍っていた。
そこを突くようにアーシェが駆け出す。
「やぁ!!!」
アーシェが振り上げた剣が魔神の胴体に突き刺さる。その途端、魔神の身体からミストが溢れ出す。少しずつ魔神の身体はミストへ変わり霧のように消え去った。
そして宙には紋章が刻まれた紅いクリスタルが浮かんでいた。
*
「かつて神々に戦いを挑んだ、荒ぶる者ども...
敗られた彼らの魂は、ミストにつなぎとめられて、時の終わりまで自由を奪われた...
ン・モゥ族の伝承よ」
「王家には、覇王と魔人にまつわる物語が伝わっています」
フランに続けて、アーシェが紋章を見つめて言った。
「若き日のレイスウォール王は魔人を倒して神々に認められた、と
以後、魔人は覇王の忠実なしもべとなったそうです」
「で、いまだに覇王の財宝を守ってた訳だ」
先程の魔法でまだ息が整っていないミアの身体を支えていたバルフレアが口を開く。が、アーシェは彼の言葉に対して首を横に振った。
「いいえ、財宝とはこの召喚獣そのものでしょう」
「なんだと?」
アーシェの言葉に、たまらずバルフレアの声がワンオクターブ上がった。流石にこれは想定外だったのだ。
「私達が手に入れた魔人の力には計り知れない価値があります」
「おいおい……
俺としては、もうちょいわかりやすい財宝を期待してたんだがね」
バルフレアは肩をすくめた。そんな彼をミアはクスクスと笑った。
「まぁまぁ...そんな落ち込まないでよ」
「オイオイ。落ち込むだろ...
これじゃタダ働きだ」
バルフレアの言葉にミアは苦笑しながら立ち上がる。支えていた彼は心配そうに覗き込んだ。
「平気か?」
「うん。ありがとね...
流石に一人じゃふっ飛ばされてたよ」
アハハと笑うミア。そんな彼女の額をバルフレアは軽く弾いた。
「たく...ミアはもっと周りを頼れ」
いった...と弾かれた場所を摩りながら彼の顔を見上げる。そこには呆れながらも優しげな眼差しを向けているバルフレアがいた。
「そうだね... 」
ミアが漏らしたのはその言葉だった。
「ねぇ!これ俺貰っていい?」
未だに宙に浮かぶクリスタルを指差したのはもちろんヴァンだった。
その言葉にアーシェは反応し、ミアに目線を向けた。
「ミアはどう?」
「どうって...持つならバッシュのほうが」
「いや私は遠慮しておくよ。」
話を振られたミアは苦笑いしながら、バッシュを推薦。だが、当の彼も所持を断った。
「じゃあ、ヴァンもらっちゃえ!」
誰もいないなら欲しがってる彼が所持すればいいと一同の同意を得たところで、ヴァンは嬉しそうにそのクリスタルに手をかざした。
すると、クリスタルは濃いミストに代わりヴァンの体内に吸い込まれていった。
それを確認すると、一行は奥の扉を開けるのだった。
まるで奥にある“暁の断片"を守っているかの風に感じ取れた。
そして一行の姿を確認すると、杖を振りかざし、膨大な炎属性の魔法を繰り出し襲いかかってきた。
「あれは魔神!?」
「皆散れ!」
バッシュの言葉で皆四方八方に散らばった。
魔法が得意なフランとパンネロは皆にプロテスとシェルをかけていく。その後、対なる水属性攻撃を仕掛けていく。魔法がそれなりに使えるアーシェとヴァンも物理攻撃と織り交ぜつつウォーターを使う。
他メンバーは己の武器を使い攻撃する。
魔神から放たれる炎の火玉。それを避けつつ隙を見計らい攻撃する。が、決定打が足りない。皆少しずつ疲労感が見え始める中、ミアが一人でブツブツと唱えていた。
「おい!ミア...何してんだ!」
また良からぬことを考えてるのではないかとたまたま近くにいたバルフレアが声をかけた。
声に気づいたミアはバルフレアに振り向き微笑み返した。
「...当たり!」
「今度は何しようとしてるんだ」
「ここでなら出来ると思うんだ...」
意味深な台詞をミアは吐いた。顔を顰めるバルフレアを差し置いてミアは声を張り上げた。
「皆!!巻き込まれたくなかったら魔神から思い切り離れて!!」
そう言うとミアは再びバルフレアの方をを向く。
「バルフレア!私を支えて!!」
「ちょ...お前な...」
「早く!!」
いつになく急かすミア。げんなりするバルフレアだったが、あまりにもミアの表情が真剣だったため、ここは大人しく従うことに。
「お願い...」
目を閉じて集中するミア。彼女の身体は蒼く光り始める。それを全て両手に集めると、ミアは目を開いた。
「ウォーター!!」
膨大な水がミアから放たれた。それは巨大な高波となり魔神に襲い掛かった。
あまりの勢いでミアの身体は仰け反りそうになるが、バルフレアが必死に支えた。
濁流に巻き込まれた魔神は全身水浸し。途端に魔神の動きは鈍っていた。
そこを突くようにアーシェが駆け出す。
「やぁ!!!」
アーシェが振り上げた剣が魔神の胴体に突き刺さる。その途端、魔神の身体からミストが溢れ出す。少しずつ魔神の身体はミストへ変わり霧のように消え去った。
そして宙には紋章が刻まれた紅いクリスタルが浮かんでいた。
*
「かつて神々に戦いを挑んだ、荒ぶる者ども...
敗られた彼らの魂は、ミストにつなぎとめられて、時の終わりまで自由を奪われた...
ン・モゥ族の伝承よ」
「王家には、覇王と魔人にまつわる物語が伝わっています」
フランに続けて、アーシェが紋章を見つめて言った。
「若き日のレイスウォール王は魔人を倒して神々に認められた、と
以後、魔人は覇王の忠実なしもべとなったそうです」
「で、いまだに覇王の財宝を守ってた訳だ」
先程の魔法でまだ息が整っていないミアの身体を支えていたバルフレアが口を開く。が、アーシェは彼の言葉に対して首を横に振った。
「いいえ、財宝とはこの召喚獣そのものでしょう」
「なんだと?」
アーシェの言葉に、たまらずバルフレアの声がワンオクターブ上がった。流石にこれは想定外だったのだ。
「私達が手に入れた魔人の力には計り知れない価値があります」
「おいおい……
俺としては、もうちょいわかりやすい財宝を期待してたんだがね」
バルフレアは肩をすくめた。そんな彼をミアはクスクスと笑った。
「まぁまぁ...そんな落ち込まないでよ」
「オイオイ。落ち込むだろ...
これじゃタダ働きだ」
バルフレアの言葉にミアは苦笑しながら立ち上がる。支えていた彼は心配そうに覗き込んだ。
「平気か?」
「うん。ありがとね...
流石に一人じゃふっ飛ばされてたよ」
アハハと笑うミア。そんな彼女の額をバルフレアは軽く弾いた。
「たく...ミアはもっと周りを頼れ」
いった...と弾かれた場所を摩りながら彼の顔を見上げる。そこには呆れながらも優しげな眼差しを向けているバルフレアがいた。
「そうだね... 」
ミアが漏らしたのはその言葉だった。
「ねぇ!これ俺貰っていい?」
未だに宙に浮かぶクリスタルを指差したのはもちろんヴァンだった。
その言葉にアーシェは反応し、ミアに目線を向けた。
「ミアはどう?」
「どうって...持つならバッシュのほうが」
「いや私は遠慮しておくよ。」
話を振られたミアは苦笑いしながら、バッシュを推薦。だが、当の彼も所持を断った。
「じゃあ、ヴァンもらっちゃえ!」
誰もいないなら欲しがってる彼が所持すればいいと一同の同意を得たところで、ヴァンは嬉しそうにそのクリスタルに手をかざした。
すると、クリスタルは濃いミストに代わりヴァンの体内に吸い込まれていった。
それを確認すると、一行は奥の扉を開けるのだった。