レイスウォール王墓
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....寝れない
もぞもぞとミアは動き身体を起こした。隣ではスヤスヤと寝るアーシェやパンネロ、そしてフランがいた。
彼らを起こさないようにミアはそっとテントの外に出た。
焚き木の火で明るい場所。男子勢が交代交代で見張り番をしているのだが、今その場にいたのは何か浮かない顔をするウォースラだった。
「ウォースラ...」
「ミアか、眠れないのか?」
声をかけられたウォースラは顔を上げた。ミアがいる事に気づかなかったウォースラは驚いた表情を浮かべた。その彼に頷き、ミアは彼の隣に腰を下ろした。
「近づく気配に気づかないとはな...」
失格だなとウォースラは自嘲気味に笑った。ミアはそんな彼を目を細めて見つめた。
「ねぇ...ウォースラ」
「なんだ?」
「ダルマスカの再興の手段は見つかったの?」
その直球な問いにウォースラは顔を強ばらせた。無言を貫く彼に、ミアは心が何故かモヤモヤした。
「見つけた。だが、今は言えない」
「...わかった」
ミアは信じたかった。だから、もう一つの問を投げかけるのをやめた。
どうして話してくれないの?
どうして居場所がここだとわかったの?
少しずつ膨れ上がってくる疑惑。ミアはそれを感じつつも自らの意志で蓋をした。疑いたくない。ウォースラは今まで一緒にダルマスカ再興にむけて頑張ってきた仲間であり、自分の師匠だから。
「すまんな...」
ミアの真っ直ぐな碧い瞳からウォースラは目を逸らし、俯いた。
もし、この時モヤモヤした感情をさらけ出し、行動を起こしていたら何か変わったのだろうか?
そんなの誰にもわからない。
ただ、気づいたときにはもう手遅れのこともある。
すれ違ってしまった糸と糸を手繰り寄せ戻すことは叶わない。それに彼女が気づくのは不運にも手遅れになってしまった後だった。
もぞもぞとミアは動き身体を起こした。隣ではスヤスヤと寝るアーシェやパンネロ、そしてフランがいた。
彼らを起こさないようにミアはそっとテントの外に出た。
焚き木の火で明るい場所。男子勢が交代交代で見張り番をしているのだが、今その場にいたのは何か浮かない顔をするウォースラだった。
「ウォースラ...」
「ミアか、眠れないのか?」
声をかけられたウォースラは顔を上げた。ミアがいる事に気づかなかったウォースラは驚いた表情を浮かべた。その彼に頷き、ミアは彼の隣に腰を下ろした。
「近づく気配に気づかないとはな...」
失格だなとウォースラは自嘲気味に笑った。ミアはそんな彼を目を細めて見つめた。
「ねぇ...ウォースラ」
「なんだ?」
「ダルマスカの再興の手段は見つかったの?」
その直球な問いにウォースラは顔を強ばらせた。無言を貫く彼に、ミアは心が何故かモヤモヤした。
「見つけた。だが、今は言えない」
「...わかった」
ミアは信じたかった。だから、もう一つの問を投げかけるのをやめた。
どうして話してくれないの?
どうして居場所がここだとわかったの?
少しずつ膨れ上がってくる疑惑。ミアはそれを感じつつも自らの意志で蓋をした。疑いたくない。ウォースラは今まで一緒にダルマスカ再興にむけて頑張ってきた仲間であり、自分の師匠だから。
「すまんな...」
ミアの真っ直ぐな碧い瞳からウォースラは目を逸らし、俯いた。
もし、この時モヤモヤした感情をさらけ出し、行動を起こしていたら何か変わったのだろうか?
そんなの誰にもわからない。
ただ、気づいたときにはもう手遅れのこともある。
すれ違ってしまった糸と糸を手繰り寄せ戻すことは叶わない。それに彼女が気づくのは不運にも手遅れになってしまった後だった。