レイスウォール王墓
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茶褐色のだいぶ寂れた階段を登る。登ると、同じような形状のタンクがいくつもあった。そしてタンクを囲むように円状の通路が設置されておりそれがいくつもの橋で繋がっていた。
ふと、ヴァンは足を止めた。砂海の所々に同じようなものが広がっていたからだ。一体何のためのものなのかと疑問を抱いたのだ。
後ろを歩いていたバッシュは、ヴァンの目線の先を見て、彼の疑問に答えるかのように口を開いた。
「地底の油を汲む施設らしい。
放棄されて久しいようだがな」
「ダルマスカが建てたのか?」
「いや、ロザリア帝国だ。
アルケイディア帝国と覇権を争う西の国さ
二つの帝国の狭間で、多くの国が滅んだ。
ダルマスカ、ナブラディア...ランディス」
そこまで話をした所で、後ろから別の足音が聞こえてきた。それと同時にここにいるはずの無い人物の声が聞こえてきた。
「小さな国はな
大国の顔色をうかがうしか無いんだ」
驚いて後ろを向く。そこにいたのは、ビュエルバで別れたウォースラだった。
「ウォースラ!何故ここが?」
「驚いたぞ
ビュエルバに戻ってみれば、
アーシェ様もお前らも消えていたんだからな
まさかお前が空賊の手を借りるとは」
「バルフレアは信ずるに足る男だ。
何よりもアーシェ様の意思だった。
ならば、俺は支えるだけだ
あの方が全てを失った時、俺はなんの役にも立てなかった。
今度こそ、どこまでも支えると誓った」
「それも騎士の道のひとつか
アーシェ様は?」
ウォースラの問に答えるかのようにバッシュは目線を変える。ウォースラはバッシュの目線を追う。そして前方に一人で立っているアーシェがいた。だが、ウォースラはここで一つの疑問を抱いた。
「なぜ、ミアはアーシェ様と一緒にいないのだ?」
ミアはというと、バルフレア達と一緒にいたのだ。何時も片時もアーシェから離れることが無かっただけにウォースラは不思議に感じたのだ。
バッシュはその反応をわかっていたかのように、小さく溜息をついた。
「実はだな...」
バッシュは、昨日バルフレアから聞いた一部始終をウォースラに話した。
一方、少し前方...
「ここから離れた方がいいわ」
遠方の砂海を眺めていたフランがふと言葉を漏らした。
「砂嵐でも近付いてるのか?」
「...そんなの何も見えないけど」
一緒にいたバルフレアとミアは疑問を抱きながらも朧げに見ていた砂海を目を凝らして見始める。
「もっと悪いものよ」
え?と思うミアの視界にとある者が入る。それは砂魚エンサの背に乗って砂海を駆ける集団...ウルタン・エンサ達だった。
「これは...ヤバいね」
「ヤバいどころじゃない。早くこの一帯を抜けるぞ」
顔を顰めるミア。対して、バルフレアは面倒くさそうに溜息をつく。そして、後ろにいるメンツに号令をかけ、ミアの肩を叩くと走り出した。
その話が展開される中...
一行の最前にいたアーシェとウォースラはこれまでの経緯を話していた。
「そうですか...
やはり暁の断片は、レイスウォール王墓に。
オンドール侯も、今は殿下のお気持ちを理解なさっている筈です。
帝国の手前もあり、誘拐の件は伏せられていますが...」
「それよりウォースラ、あなたの成果は?」
だが、アーシェのその問いは答えられる事が無かった。何故なら、慌てた様子でミアとバルフレアが走ってきたからだ。
「すぐに出るぞ。
ここらは、ウルタン・エンサの縄張りらしい
話のわかる相手じゃない」
「ひとまず、彼らに追い込まれる前に此処を抜け出しましょう。
話はそれからにして下さい」
バルフレア・ミアがそれぞれ二人に催促するように言い残し走っていく。
他のメンバーも走る中、アーシェはウォースラを引き止めた。
「ウォースラ...
ダルマスカ再興の手段は見つかったの?」
「まずは暁の断片を手に入れます。
すべてはそれからです」
求めていた答えは結局得られなかった。そのまま、ウォースラは走っていく。アーシェは腑に落ちない様子であったが、一行の後を追う様に足を前に出すのだった。
ふと、ヴァンは足を止めた。砂海の所々に同じようなものが広がっていたからだ。一体何のためのものなのかと疑問を抱いたのだ。
後ろを歩いていたバッシュは、ヴァンの目線の先を見て、彼の疑問に答えるかのように口を開いた。
「地底の油を汲む施設らしい。
放棄されて久しいようだがな」
「ダルマスカが建てたのか?」
「いや、ロザリア帝国だ。
アルケイディア帝国と覇権を争う西の国さ
二つの帝国の狭間で、多くの国が滅んだ。
ダルマスカ、ナブラディア...ランディス」
そこまで話をした所で、後ろから別の足音が聞こえてきた。それと同時にここにいるはずの無い人物の声が聞こえてきた。
「小さな国はな
大国の顔色をうかがうしか無いんだ」
驚いて後ろを向く。そこにいたのは、ビュエルバで別れたウォースラだった。
「ウォースラ!何故ここが?」
「驚いたぞ
ビュエルバに戻ってみれば、
アーシェ様もお前らも消えていたんだからな
まさかお前が空賊の手を借りるとは」
「バルフレアは信ずるに足る男だ。
何よりもアーシェ様の意思だった。
ならば、俺は支えるだけだ
あの方が全てを失った時、俺はなんの役にも立てなかった。
今度こそ、どこまでも支えると誓った」
「それも騎士の道のひとつか
アーシェ様は?」
ウォースラの問に答えるかのようにバッシュは目線を変える。ウォースラはバッシュの目線を追う。そして前方に一人で立っているアーシェがいた。だが、ウォースラはここで一つの疑問を抱いた。
「なぜ、ミアはアーシェ様と一緒にいないのだ?」
ミアはというと、バルフレア達と一緒にいたのだ。何時も片時もアーシェから離れることが無かっただけにウォースラは不思議に感じたのだ。
バッシュはその反応をわかっていたかのように、小さく溜息をついた。
「実はだな...」
バッシュは、昨日バルフレアから聞いた一部始終をウォースラに話した。
一方、少し前方...
「ここから離れた方がいいわ」
遠方の砂海を眺めていたフランがふと言葉を漏らした。
「砂嵐でも近付いてるのか?」
「...そんなの何も見えないけど」
一緒にいたバルフレアとミアは疑問を抱きながらも朧げに見ていた砂海を目を凝らして見始める。
「もっと悪いものよ」
え?と思うミアの視界にとある者が入る。それは砂魚エンサの背に乗って砂海を駆ける集団...ウルタン・エンサ達だった。
「これは...ヤバいね」
「ヤバいどころじゃない。早くこの一帯を抜けるぞ」
顔を顰めるミア。対して、バルフレアは面倒くさそうに溜息をつく。そして、後ろにいるメンツに号令をかけ、ミアの肩を叩くと走り出した。
その話が展開される中...
一行の最前にいたアーシェとウォースラはこれまでの経緯を話していた。
「そうですか...
やはり暁の断片は、レイスウォール王墓に。
オンドール侯も、今は殿下のお気持ちを理解なさっている筈です。
帝国の手前もあり、誘拐の件は伏せられていますが...」
「それよりウォースラ、あなたの成果は?」
だが、アーシェのその問いは答えられる事が無かった。何故なら、慌てた様子でミアとバルフレアが走ってきたからだ。
「すぐに出るぞ。
ここらは、ウルタン・エンサの縄張りらしい
話のわかる相手じゃない」
「ひとまず、彼らに追い込まれる前に此処を抜け出しましょう。
話はそれからにして下さい」
バルフレア・ミアがそれぞれ二人に催促するように言い残し走っていく。
他のメンバーも走る中、アーシェはウォースラを引き止めた。
「ウォースラ...
ダルマスカ再興の手段は見つかったの?」
「まずは暁の断片を手に入れます。
すべてはそれからです」
求めていた答えは結局得られなかった。そのまま、ウォースラは走っていく。アーシェは腑に落ちない様子であったが、一行の後を追う様に足を前に出すのだった。