もう一つの証を求めて
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無事にビュエルバに戻り、ターミナルで ミア達は次の行動の案を絞っていた。そして、彼らが出した答えは、一度オンドール侯爵に会うことだった。
「オンドール侯に?でも、あの人は...」
言いよどみ躊躇するアーシェ。そんな彼女をまっすぐ見てバッシュは強くこの案を押した。
「お会いになるべきです。
表向きは帝国に従っているように見えても、それは侯爵の本心ではありません。こうして殿下をお助けできたのも侯爵の“助言”があればこそです...
少々、危険な手段ではありましたが」
バッシュの言葉に続けてミアとウォースラも口を開く。
「少々どころじゃないけど...
まぁ一度侯爵に頼るのも良いと思いますよ」
「自分も同感です。これまで距離を置いて来ましたが、もっと早く侯爵を頼っていれば...
自分が愚かでした」
バッシュを横目に見つつ苦笑した後、ミアはアーシェに笑いかけた。対して、ウォースラは今までの行動に反省していた。
「ミア...ウォースラ...」
アーシェは二人をゆっくりと見て名を呼んだ。そして、俯くウォースラに、アーシェが何か言葉をかけようとする。しかし、その前にウォースラはぱっと顔を上げた。
「殿下、自分に時間を下さい。
我々の力だけでは国を取り戻せません
別の道を探ります」
「ウォースラ...私も」
胸に手を当て、ミアはウォースラを見上げた。そんな彼女にふっとウォースラは笑いかける。そしてそっと彼女の頭に手を乗せた。
「俺一人で大丈夫だ...」
「...っ!でも!!」
「それにお前には為すべきことがあるだろ?」
ウォースラの言葉にハッとしたミアは目線を移す。そこには不安気にミアを見るアーシェがいた。
「殿下のこと頼んだぞ...」
「....わかった」
ホントはウォースラについて行きたい。でも、こんな状態のアーシェの事も放っておけなかった。ミアの反応を確認したウォースラはアーシェに向き直った。
「自分が戻るまでは、バッシュとミアが護衛を務めます。
まだ彼を疑っておいででしょうが、国を思う志は自分と変わりません」
「あなたがそこまで言うなら...任せます」
アーシェがそう言うと、ウォースラは小さく一礼した。
「殿下を頼む。オンドール侯爵のもとで待っていてくれ」
二人にそう言うと、ウォースラは背を向けこの場を後にするのだった。ウォースラの背中をジッと見るアーシェ。そんな彼女の手をミアは優しく包んだ。
「ウォースラならきっと大丈夫だよ...」
「ミア...」
「だから、私達は侯爵の所で待ってよ...」
微笑むミア。つられるようにアーシェも表情を崩すのだった。
「オンドール侯に?でも、あの人は...」
言いよどみ躊躇するアーシェ。そんな彼女をまっすぐ見てバッシュは強くこの案を押した。
「お会いになるべきです。
表向きは帝国に従っているように見えても、それは侯爵の本心ではありません。こうして殿下をお助けできたのも侯爵の“助言”があればこそです...
少々、危険な手段ではありましたが」
バッシュの言葉に続けてミアとウォースラも口を開く。
「少々どころじゃないけど...
まぁ一度侯爵に頼るのも良いと思いますよ」
「自分も同感です。これまで距離を置いて来ましたが、もっと早く侯爵を頼っていれば...
自分が愚かでした」
バッシュを横目に見つつ苦笑した後、ミアはアーシェに笑いかけた。対して、ウォースラは今までの行動に反省していた。
「ミア...ウォースラ...」
アーシェは二人をゆっくりと見て名を呼んだ。そして、俯くウォースラに、アーシェが何か言葉をかけようとする。しかし、その前にウォースラはぱっと顔を上げた。
「殿下、自分に時間を下さい。
我々の力だけでは国を取り戻せません
別の道を探ります」
「ウォースラ...私も」
胸に手を当て、ミアはウォースラを見上げた。そんな彼女にふっとウォースラは笑いかける。そしてそっと彼女の頭に手を乗せた。
「俺一人で大丈夫だ...」
「...っ!でも!!」
「それにお前には為すべきことがあるだろ?」
ウォースラの言葉にハッとしたミアは目線を移す。そこには不安気にミアを見るアーシェがいた。
「殿下のこと頼んだぞ...」
「....わかった」
ホントはウォースラについて行きたい。でも、こんな状態のアーシェの事も放っておけなかった。ミアの反応を確認したウォースラはアーシェに向き直った。
「自分が戻るまでは、バッシュとミアが護衛を務めます。
まだ彼を疑っておいででしょうが、国を思う志は自分と変わりません」
「あなたがそこまで言うなら...任せます」
アーシェがそう言うと、ウォースラは小さく一礼した。
「殿下を頼む。オンドール侯爵のもとで待っていてくれ」
二人にそう言うと、ウォースラは背を向けこの場を後にするのだった。ウォースラの背中をジッと見るアーシェ。そんな彼女の手をミアは優しく包んだ。
「ウォースラならきっと大丈夫だよ...」
「ミア...」
「だから、私達は侯爵の所で待ってよ...」
微笑むミア。つられるようにアーシェも表情を崩すのだった。