戦艦リヴァイアサン
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目的地まで後一歩...下層中央ブロックで待ち構えていたのは帝国兵だった。まるで、アーシェの奪還を阻止するかのようにその場に待機していたらしい。
「ミア...行くぞ」
「りょーかい」
先陣を切りミアとウォースラは飛び出した。そしてバッシュも飛び出す。三人の想いは一緒なのだ。一刻も早くアーシェを救出したいのだ。彼らに少しばかり遅れてヴァン達も戦闘に加わる。ごちゃごちゃに、ごった返す戦況。己の剣を振りながらもミアは最近滅多に感じなかった懐かしい感覚に陥った。
三人で背中を合わせて戦うなんて夢見たい...
こんな時に不謹慎かもしれない。だが、ミアはそう思わずにはいられなかった。そんな余裕を持てたのは、頼もしい二人がいたからだけでない。周りを見渡すと、奇妙な縁で出会った彼らがいた。
無鉄砲に飛びかかるヴァン
澄ました顔で弓を放つフラン
悠々と愛銃の音を奏でるバルフレア
彼らの存在がミアにとって頼もしかったのだ。
「ミア!気を抜くなよ」
「...はーい」
ウォースラの一言でミアは神経を尖らせ、更にギアを上げて敵陣に飛び込んだ。
そして難なく敵を退け、一行は第一営倉へ。先程の兵が持ってたシステム制御キーを使い、ドアの鍵を開ける。そこには部屋の奥で腰掛け俯くアーシェがいた。安堵したような表情でゆっくりと立ち上がるアーシェにミアは駆け寄って抱きしめた。
「アーシェ...良かった」
「殿下、ご無事で」
「ミア...ウォースラ...」
唯一信頼できる彼らにアーシェは緊張の糸を解く。が、すぐ後ろにバッシュの姿を見つけると、睨めつけるように静かに見るのだった。
「グズグズするなよ。時間がないんだぞ。パンネロが待っているんだ」
「さっさとしてくれ。敵が来る」
このままだと、埒が明かない。やるならよそでやってくれと、早くパンネロに会いたいヴァンと早く厄介事とおさらばしたいバルフレアが彼らを急かすように声を上げた。
「話はのちほど」
「ほら...行こ」
ウォースラとミアに促される形でアーシェは外へ。第一営倉を出ると、脱走が既にバレていたらしく警報が鳴り響いていた。
「殿下、我らが血路を開きます」
淡々と言うバッシュ。そんな彼にアーシェは、抑えられない感情をさらけ出す。
「私は裏切り者の助けなど...」
悲痛な声を出し、怒りの目を向けるアーシェ。そんな彼女をウォースラはやんわりと止めた。
「なんとしても必要です。自分がそう判断しました。」
納得はしていないが、今はここを脱出するのが先決だと、アーシェは拳をギュと握りしめ、憎しみを押し殺した。
そんな彼女を横目で見るミア。だが今回は彼女はアーシェに何か一言声をかけることはせずに前を向いて走り出した。
「いいのか?」
その声でミアは横を見る。するといつの間にか彼女の隣にはバルフレアがいた。
「こればかりは、私は何もしてあげられないから。
アーシェ自身が乗り越える問題だからさ」
2年間ずっと一緒にいたからこそわかる。アーシェはきっと頼らなければ何もできない自分の無力さを嘆いている。人一倍責任感が強く、祖国の復興を誰よりも願う王女様だから。
「今できるのは、血路を開くことかな」
やせ我慢してるふうにしか見えないミア。たまらず、バルフレアは彼女を見て小さく溜息をつくのだった。アーシェと同じかそれ以上にミアは、危なかしく脆く見えたからだ。
*
ビィー!ビィー!!
耳障りなサイレンが鳴り響く。それを聞きつけた帝国兵が矢次に現れる。お陰で血路を開く暇がない。皆、立て続けの戦いに疲労感が現れる中...ミアはある物を見つけ駆け寄った。
「これってセキュリティ端末だよね?」
一先ずこれで警報を止められないかミアは一人いじり始めた。だが、これを操作するためにはシステム制御キーが必要ならしく何度やってもエラー。流石にハッカーみたいに華麗な技を持ってるわけではないミアは駄目かと諦めかけた。だが、そんな彼女の肩に優しく手を置く人物がいた。ビクリとして振り向くとそこにはバルフレアがいた。
「いいの見つけたじゃないか...ちょっとどいてろ」
「バルフレア...」
ミアが退くと、バルフレアはセキュリティ端末の前に立つ。そして、懐からとあるものを取り出すのだった。そしてそれをセキュリティ端末にかざすのだった。
「って!?なんで持ってるの!!」
「ちょっとな...」
癖のある笑みを浮かべるバルフレアが持っていたのはなんとシステム制御キーだったのだ。そしてバルフレアが難なく端末を操作すると、あんなに鳴り響いていた警報が止まるのだった。同じタイミングで、周囲にいる兵士も全滅させた事で身動きが取りやすくなる。
「すご....」
「こんなの朝飯前さ。ほら、増援が来る前にさっさと行くぞ」
バルフレアの声で、皆動き出す。目指すは、左翼発着ポートだ。
「ミア...行くぞ」
「りょーかい」
先陣を切りミアとウォースラは飛び出した。そしてバッシュも飛び出す。三人の想いは一緒なのだ。一刻も早くアーシェを救出したいのだ。彼らに少しばかり遅れてヴァン達も戦闘に加わる。ごちゃごちゃに、ごった返す戦況。己の剣を振りながらもミアは最近滅多に感じなかった懐かしい感覚に陥った。
三人で背中を合わせて戦うなんて夢見たい...
こんな時に不謹慎かもしれない。だが、ミアはそう思わずにはいられなかった。そんな余裕を持てたのは、頼もしい二人がいたからだけでない。周りを見渡すと、奇妙な縁で出会った彼らがいた。
無鉄砲に飛びかかるヴァン
澄ました顔で弓を放つフラン
悠々と愛銃の音を奏でるバルフレア
彼らの存在がミアにとって頼もしかったのだ。
「ミア!気を抜くなよ」
「...はーい」
ウォースラの一言でミアは神経を尖らせ、更にギアを上げて敵陣に飛び込んだ。
そして難なく敵を退け、一行は第一営倉へ。先程の兵が持ってたシステム制御キーを使い、ドアの鍵を開ける。そこには部屋の奥で腰掛け俯くアーシェがいた。安堵したような表情でゆっくりと立ち上がるアーシェにミアは駆け寄って抱きしめた。
「アーシェ...良かった」
「殿下、ご無事で」
「ミア...ウォースラ...」
唯一信頼できる彼らにアーシェは緊張の糸を解く。が、すぐ後ろにバッシュの姿を見つけると、睨めつけるように静かに見るのだった。
「グズグズするなよ。時間がないんだぞ。パンネロが待っているんだ」
「さっさとしてくれ。敵が来る」
このままだと、埒が明かない。やるならよそでやってくれと、早くパンネロに会いたいヴァンと早く厄介事とおさらばしたいバルフレアが彼らを急かすように声を上げた。
「話はのちほど」
「ほら...行こ」
ウォースラとミアに促される形でアーシェは外へ。第一営倉を出ると、脱走が既にバレていたらしく警報が鳴り響いていた。
「殿下、我らが血路を開きます」
淡々と言うバッシュ。そんな彼にアーシェは、抑えられない感情をさらけ出す。
「私は裏切り者の助けなど...」
悲痛な声を出し、怒りの目を向けるアーシェ。そんな彼女をウォースラはやんわりと止めた。
「なんとしても必要です。自分がそう判断しました。」
納得はしていないが、今はここを脱出するのが先決だと、アーシェは拳をギュと握りしめ、憎しみを押し殺した。
そんな彼女を横目で見るミア。だが今回は彼女はアーシェに何か一言声をかけることはせずに前を向いて走り出した。
「いいのか?」
その声でミアは横を見る。するといつの間にか彼女の隣にはバルフレアがいた。
「こればかりは、私は何もしてあげられないから。
アーシェ自身が乗り越える問題だからさ」
2年間ずっと一緒にいたからこそわかる。アーシェはきっと頼らなければ何もできない自分の無力さを嘆いている。人一倍責任感が強く、祖国の復興を誰よりも願う王女様だから。
「今できるのは、血路を開くことかな」
やせ我慢してるふうにしか見えないミア。たまらず、バルフレアは彼女を見て小さく溜息をつくのだった。アーシェと同じかそれ以上にミアは、危なかしく脆く見えたからだ。
*
ビィー!ビィー!!
耳障りなサイレンが鳴り響く。それを聞きつけた帝国兵が矢次に現れる。お陰で血路を開く暇がない。皆、立て続けの戦いに疲労感が現れる中...ミアはある物を見つけ駆け寄った。
「これってセキュリティ端末だよね?」
一先ずこれで警報を止められないかミアは一人いじり始めた。だが、これを操作するためにはシステム制御キーが必要ならしく何度やってもエラー。流石にハッカーみたいに華麗な技を持ってるわけではないミアは駄目かと諦めかけた。だが、そんな彼女の肩に優しく手を置く人物がいた。ビクリとして振り向くとそこにはバルフレアがいた。
「いいの見つけたじゃないか...ちょっとどいてろ」
「バルフレア...」
ミアが退くと、バルフレアはセキュリティ端末の前に立つ。そして、懐からとあるものを取り出すのだった。そしてそれをセキュリティ端末にかざすのだった。
「って!?なんで持ってるの!!」
「ちょっとな...」
癖のある笑みを浮かべるバルフレアが持っていたのはなんとシステム制御キーだったのだ。そしてバルフレアが難なく端末を操作すると、あんなに鳴り響いていた警報が止まるのだった。同じタイミングで、周囲にいる兵士も全滅させた事で身動きが取りやすくなる。
「すご....」
「こんなの朝飯前さ。ほら、増援が来る前にさっさと行くぞ」
バルフレアの声で、皆動き出す。目指すは、左翼発着ポートだ。