戦艦リヴァイアサン
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前に一人、後ろに3人...
囲まれて連行されていく一行。ミアはというと不思議そうにチラチラと一番後方を歩く一人の兵士を見ていた。
「きみが持っていたとはな。
これも縁だろう」
一方、バッシュは隣を歩いていたヴァンに声をかけた。ヴァンは小さく溜息をつくだけで何も反応を示さなかった。代わりに喰い付いたのはバルフレアだった。
「俺を巻き込んだのも縁かよ」
背後を歩いていたバルフレアが厭味を一言いうと、兵士に「黙って歩け!」と怒鳴られた。
「あの場では他に手は無かった。仕方あるまい」
「任務が優先か。さすが将軍閣下。
それにしてもあれが王女とはね」
「あれって言わないでよね」
「たく...ミアも大変だな」
「まぁ...怒ると凄く怖いよ。ねぇ?バッシュ」
「ミア...本音がだだ漏れだぞ」
いつの間にか話にミアも加わる。話を展開していく彼らに痺れを切らした後ろの兵が武器を振り上げる。
「おい貴様ら!さっきから静かにしろと...」
その瞬間を待っていたかのようにバルフレアは振り下ろされた武器を持つと前方にその兵士を引っ張る。バッシュはその兵士の背中目掛けてついている手械を振り下ろす。フランは前を歩いていた兵士を蹴り倒す。後、敵は二人となった所で後方でうめき声が聞こえる。慌てて、武器を奪ったバルフレアは振り返りそれを構えた。他の皆も警戒心を強め後方に振り向く。
彼らの目に映ったのは一人の兵士がもう一人の兵士を投げ倒す所。そして、近くでは何故かミアがマジマジとその兵士を見ていた。
「おい、ミア離れろ」
状況を呑み込めなくバルフレアは声を上げる。が、ミアは柔らかい表情を浮かべ首を横に振る。
「大丈夫だよ。ね!ウォースラ」
「いつ気づいた?」
その兵士は己を見上げるミアの顔を見て溜息混じりにそう言うと、頭に被っている鎧を脱いだ。現れたのはミアの言った通り、ウォースラだった。そしてウォースラは直ぐにミアの手械を取り外しにかかる。
「2年間ずっと一緒にいたんだから、流石に雰囲気でわかるよ。」
微笑むミアにつられてウォースラも小さく笑みを浮かべる。
そんな二人にバッシュは近づいた。
「侯爵の手引きか」
「初めて頭を下げた。
いいか、ダルマスカが落ちて2年。
俺は、ミアと二人で殿下を隠し通して来た」
ウォースラは横目でミアを見つつ、バッシュの手錠を外していく。後方にいる三人もバルフレアが中心になり交互に手械を外していった。
「敵か見方か分からん奴を、今まで信じられなかったのだ」
外された手錠は、がしゃんと大きな音を響かせて地面に落下した。
「苦労させたな、俺の分まで」
バッシュは言いながら、手錠の跡を擦った。
「助け出す、手を貸してくれ」
「ああ」
二人が結託した瞬間をミアは微笑ましく見るのだった
囲まれて連行されていく一行。ミアはというと不思議そうにチラチラと一番後方を歩く一人の兵士を見ていた。
「きみが持っていたとはな。
これも縁だろう」
一方、バッシュは隣を歩いていたヴァンに声をかけた。ヴァンは小さく溜息をつくだけで何も反応を示さなかった。代わりに喰い付いたのはバルフレアだった。
「俺を巻き込んだのも縁かよ」
背後を歩いていたバルフレアが厭味を一言いうと、兵士に「黙って歩け!」と怒鳴られた。
「あの場では他に手は無かった。仕方あるまい」
「任務が優先か。さすが将軍閣下。
それにしてもあれが王女とはね」
「あれって言わないでよね」
「たく...ミアも大変だな」
「まぁ...怒ると凄く怖いよ。ねぇ?バッシュ」
「ミア...本音がだだ漏れだぞ」
いつの間にか話にミアも加わる。話を展開していく彼らに痺れを切らした後ろの兵が武器を振り上げる。
「おい貴様ら!さっきから静かにしろと...」
その瞬間を待っていたかのようにバルフレアは振り下ろされた武器を持つと前方にその兵士を引っ張る。バッシュはその兵士の背中目掛けてついている手械を振り下ろす。フランは前を歩いていた兵士を蹴り倒す。後、敵は二人となった所で後方でうめき声が聞こえる。慌てて、武器を奪ったバルフレアは振り返りそれを構えた。他の皆も警戒心を強め後方に振り向く。
彼らの目に映ったのは一人の兵士がもう一人の兵士を投げ倒す所。そして、近くでは何故かミアがマジマジとその兵士を見ていた。
「おい、ミア離れろ」
状況を呑み込めなくバルフレアは声を上げる。が、ミアは柔らかい表情を浮かべ首を横に振る。
「大丈夫だよ。ね!ウォースラ」
「いつ気づいた?」
その兵士は己を見上げるミアの顔を見て溜息混じりにそう言うと、頭に被っている鎧を脱いだ。現れたのはミアの言った通り、ウォースラだった。そしてウォースラは直ぐにミアの手械を取り外しにかかる。
「2年間ずっと一緒にいたんだから、流石に雰囲気でわかるよ。」
微笑むミアにつられてウォースラも小さく笑みを浮かべる。
そんな二人にバッシュは近づいた。
「侯爵の手引きか」
「初めて頭を下げた。
いいか、ダルマスカが落ちて2年。
俺は、ミアと二人で殿下を隠し通して来た」
ウォースラは横目でミアを見つつ、バッシュの手錠を外していく。後方にいる三人もバルフレアが中心になり交互に手械を外していった。
「敵か見方か分からん奴を、今まで信じられなかったのだ」
外された手錠は、がしゃんと大きな音を響かせて地面に落下した。
「苦労させたな、俺の分まで」
バッシュは言いながら、手錠の跡を擦った。
「助け出す、手を貸してくれ」
「ああ」
二人が結託した瞬間をミアは微笑ましく見るのだった