ルース魔石鉱
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厳重警備のためいくつかの道が通行禁止だったため、遠回りしながらも一行は目的の場所にたどり着いた。
「ルース魔石鉱だ。イヴァリース有数の鉱脈さ」
バルフレアが説明を加える。
「ここの警備は帝国軍が?」
「いえ、ビュエルバ政府は特例を除いて帝国軍の立ち入りを認めていません」
バッシュの質問に答えたのは、意外にもラモンだった。
「では、行きましょうか」
何故か率先してラモンが先頭になって歩き出し、一行はルース魔石鉱へ入るのだった。
*
中に入ると先客がいたらしく話し声と足音が聞こえた。慌てて一行は二手に分かれ柱に隠れこむ。様子を伺うとそこにいたのは兵士を引き連れた、杖を持つ白髪の中年男性...オンドール侯爵とジャッジマスター...ギースだった。
「念のために伺うが、純度の高い魔石は本国ではなく―…」
「全て秘密機にヴェイン様のもとへ」
「貴殿とは馬が合うようですな」
「それは結構ですが、手綱をつけられるつもりはございませんな」
「ならば鞭をお望みか?
つまらぬ意地は貴殿のみならず、ビュエルバをも滅ぼす事になる」
ギースは侯爵に対して言い捨てるように吐くのだった。そのままの足取りで彼らが外に出る。ようやくかと出ていったのを確認したミアはホッと胸を撫で下ろすのだった。
「ビュエルバの侯爵、ハルム・オンドール4世。ダルマスカが降伏した時、中立の立場から戦後の調定をまとめた方です。
…帝国よりって見られてますね」
「反乱軍に協力してるってウワサもあるがな」
「あくまでウワサです」
「どっちなんだろうね」
淡々と説明を加えるラモンに、バルフレアは疑いの目を強めた。
「よく勉強してらっしゃる…どこのお坊ちゃんかな?」
バルフレアのラモンを探るような言葉は、ヴァンによって掻き消された。
ヴァンにとってはそんなのは時間の無駄。こうしている間にも、パンネロが一人で怯えているかもしれない、泣いているかもしれないと考えたら、ここで流暢に油を売っている場合ではないのだ。
「どうだっていいだろ。パンネロが待ってるんだぞ」
「パンネロさんって?」
事情を知らないラモンが疑問に思い聞くと、いつになく真剣な表情を浮かべたヴァンは振り返った。
「友達。さらわれて、ここに捕まってる」
そう言い捨てると、ヴァンはいてもたってもいられず奥へ走り出した。
「ヴァン!一人で先に突っ走んないの!」
一人奥へ行くヴァンを慌ててミアは追いかけた。それに続くように他のメンバーも続くのだった。
「ルース魔石鉱だ。イヴァリース有数の鉱脈さ」
バルフレアが説明を加える。
「ここの警備は帝国軍が?」
「いえ、ビュエルバ政府は特例を除いて帝国軍の立ち入りを認めていません」
バッシュの質問に答えたのは、意外にもラモンだった。
「では、行きましょうか」
何故か率先してラモンが先頭になって歩き出し、一行はルース魔石鉱へ入るのだった。
*
中に入ると先客がいたらしく話し声と足音が聞こえた。慌てて一行は二手に分かれ柱に隠れこむ。様子を伺うとそこにいたのは兵士を引き連れた、杖を持つ白髪の中年男性...オンドール侯爵とジャッジマスター...ギースだった。
「念のために伺うが、純度の高い魔石は本国ではなく―…」
「全て秘密機にヴェイン様のもとへ」
「貴殿とは馬が合うようですな」
「それは結構ですが、手綱をつけられるつもりはございませんな」
「ならば鞭をお望みか?
つまらぬ意地は貴殿のみならず、ビュエルバをも滅ぼす事になる」
ギースは侯爵に対して言い捨てるように吐くのだった。そのままの足取りで彼らが外に出る。ようやくかと出ていったのを確認したミアはホッと胸を撫で下ろすのだった。
「ビュエルバの侯爵、ハルム・オンドール4世。ダルマスカが降伏した時、中立の立場から戦後の調定をまとめた方です。
…帝国よりって見られてますね」
「反乱軍に協力してるってウワサもあるがな」
「あくまでウワサです」
「どっちなんだろうね」
淡々と説明を加えるラモンに、バルフレアは疑いの目を強めた。
「よく勉強してらっしゃる…どこのお坊ちゃんかな?」
バルフレアのラモンを探るような言葉は、ヴァンによって掻き消された。
ヴァンにとってはそんなのは時間の無駄。こうしている間にも、パンネロが一人で怯えているかもしれない、泣いているかもしれないと考えたら、ここで流暢に油を売っている場合ではないのだ。
「どうだっていいだろ。パンネロが待ってるんだぞ」
「パンネロさんって?」
事情を知らないラモンが疑問に思い聞くと、いつになく真剣な表情を浮かべたヴァンは振り返った。
「友達。さらわれて、ここに捕まってる」
そう言い捨てると、ヴァンはいてもたってもいられず奥へ走り出した。
「ヴァン!一人で先に突っ走んないの!」
一人奥へ行くヴァンを慌ててミアは追いかけた。それに続くように他のメンバーも続くのだった。