ビュエルバへ
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ビュエルバの個人ターミナルにシュトラールを収納し、一行はターミナルのロビーへ。だが何故か慌ただしく帝国兵が動いていた。
「だめです、いません!」
「よく捜せ!」
誰かを探しているらしくビュエルバは厳重警戒状態。不安そうにミアが顔を上げるとバルフレアと目線が交差した。顔を見合わせて互いに苦笑するとバルフレアはバッシュに声をかけた。
「あんたは死人だ。用心してくれ。名前も出すな」
「無論だ」
バッシュは静かに頷いた。
ターミナルの外に出るとビュエルバの街の全貌が見えた。空中に浮かぶ都市であるだけに独特な世界が広がっており手を伸ばせは届きそうな位置に雲が浮かんでいた。
「ルース魔石鉱はこの先だ。最近あそこの魔石は品薄らしいが」
ボソリと呟いたバルフレア。その声に反応したのは意外にも高貴な服装をした少年だった。ミアはというと突然話に割り込んできた少年を訝しげに見ていた。
「魔石鉱へ行かれるんですね。僕も同行させて下さい。奥に用事があるのです」
「どういう用だ?」
バッシュがそう聞くと、少年はバッシュとバルフレアの前に立って二人を見上げた。
「では、貴方がたの用事は?」
率直に行く理由を言えないバルフレア達は押し黙り顔を見合わせた。暫く沈黙が続いた後、一杯食わされたといい考えが思い浮かばなかったバルフレアは息を吐いた。
「いいだろう、ついて来な」
「助かります」
笑みを浮かべる少年。一行の脇を帝国兵が通り過ぎる。恐らく探してるのは目の前にいる少年だと察したバルフレアは彼に釘を刺すように言葉を放った。
「俺達の目の届く所に居ろよ、その方が面倒が省ける」
「お互いに」
年頃の少年としては大人びてる。加えてこちらの事情も察している彼にミアの疑惑は深まるばかり。たまらずミアはバルフレアを引き寄せた。
「いいの?許可出しちゃって」
「しょうがないだろ」
二人がコソコソ話している間にヴァンが少年に近づいた。
「お前、名前は?」
「はい、ラ...ラモンです」
少年...ラモンはつっかえ気味に名前を言った。
「わかった、多分中で色々あるけど、心配ないよ」
ヴァンは鼻を擦って言うと、バッシュの方に視線を向けた。
「なぁ、バッシュ」
「「!?!?」」
ヴァンの言葉で場は凍りついた。言い争っていたミア達ですら耳に入った言葉にえっと顔を見合わせた。
「今アイツなんて言った!?」
「...禁句の言葉」
確認し合うと何やってんだとヴァンを白い目で二人は見る。が、トラベルメーカーのヴァンにはやらかしたなんて思っておらず呆れた顔を浮かべる皆を見渡した。ヴァンに見つめられたバッシュもたまらず溜め息をつくのだった。
「だめです、いません!」
「よく捜せ!」
誰かを探しているらしくビュエルバは厳重警戒状態。不安そうにミアが顔を上げるとバルフレアと目線が交差した。顔を見合わせて互いに苦笑するとバルフレアはバッシュに声をかけた。
「あんたは死人だ。用心してくれ。名前も出すな」
「無論だ」
バッシュは静かに頷いた。
ターミナルの外に出るとビュエルバの街の全貌が見えた。空中に浮かぶ都市であるだけに独特な世界が広がっており手を伸ばせは届きそうな位置に雲が浮かんでいた。
「ルース魔石鉱はこの先だ。最近あそこの魔石は品薄らしいが」
ボソリと呟いたバルフレア。その声に反応したのは意外にも高貴な服装をした少年だった。ミアはというと突然話に割り込んできた少年を訝しげに見ていた。
「魔石鉱へ行かれるんですね。僕も同行させて下さい。奥に用事があるのです」
「どういう用だ?」
バッシュがそう聞くと、少年はバッシュとバルフレアの前に立って二人を見上げた。
「では、貴方がたの用事は?」
率直に行く理由を言えないバルフレア達は押し黙り顔を見合わせた。暫く沈黙が続いた後、一杯食わされたといい考えが思い浮かばなかったバルフレアは息を吐いた。
「いいだろう、ついて来な」
「助かります」
笑みを浮かべる少年。一行の脇を帝国兵が通り過ぎる。恐らく探してるのは目の前にいる少年だと察したバルフレアは彼に釘を刺すように言葉を放った。
「俺達の目の届く所に居ろよ、その方が面倒が省ける」
「お互いに」
年頃の少年としては大人びてる。加えてこちらの事情も察している彼にミアの疑惑は深まるばかり。たまらずミアはバルフレアを引き寄せた。
「いいの?許可出しちゃって」
「しょうがないだろ」
二人がコソコソ話している間にヴァンが少年に近づいた。
「お前、名前は?」
「はい、ラ...ラモンです」
少年...ラモンはつっかえ気味に名前を言った。
「わかった、多分中で色々あるけど、心配ないよ」
ヴァンは鼻を擦って言うと、バッシュの方に視線を向けた。
「なぁ、バッシュ」
「「!?!?」」
ヴァンの言葉で場は凍りついた。言い争っていたミア達ですら耳に入った言葉にえっと顔を見合わせた。
「今アイツなんて言った!?」
「...禁句の言葉」
確認し合うと何やってんだとヴァンを白い目で二人は見る。が、トラベルメーカーのヴァンにはやらかしたなんて思っておらず呆れた顔を浮かべる皆を見渡した。ヴァンに見つめられたバッシュもたまらず溜め息をつくのだった。