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「世話になったな」
「オレなら人ごみは避けるね。この街ではあんたはいまだに裏切り者だ」
「縁があったらまた会おう。レックスの墓参りをしたい」
バッシュはバルフレアの忠告を聞き流し、ヴァンに一言声をかけると踵を返し歩き始めた。
「バルフレア達のお陰でなんとかなったよ!ありがとう!」
「お前はどうすんだ?」
「バッシュを回収して本拠地に戻るよ」
じゃ!と三人に背を向けミアはバッシュの背を追った。
※
「バッシュ!!歩くの早い」
慌ててバッシュに追いつきミアは裾を引っ張った。
「ミア...」
「ほら...こっちだよ。着いてきて」
ミアはバッシュに声をかけるとダウンタウンヘ繋がる階段を降りた。本拠地に入るとウォースラ達がいた。彼らはミアの後ろにいるバッシュを見て目を丸くした。
「ミア!!どういうことだ!?」
「後で説明するから、とりあえず一息つかせて」
バッシュを引っ張りミアは奥へ。鏡の前にバッシュを座らせると彼に有無を言わせずミアはボサボサになったバッシュの髪にハサミを入れ躊躇なく切っていった。
「どう?」
「...腕を上げたな」
得意げに言うミアにバッシュは思わず頬を緩ませた。バッシュの反応を確認するとミアは積み上がってる服を漁り始めた。そして一着一通りの物を見つけるとバッシュを風呂に押し込んだ。ミアもズタボロの服を脱ぎ捨て、新しい服を物色するともう一つの風呂に入るのだった。
「ふぅ!!さっぱりした!!」
一風呂浴び、皆のもとへ戻ると既にバッシュがあの夜の真実を話し終えた所だった。皆信じるか信じないか揉めていて、ミアは当たり前かと小さく溜め息を吐いた。
「では、レックスも嘘をついていたのか?」
あるメンバーが聞きづてならない言動を吐いた。たまらずミアは声を上げようとした。が突如現れた別の者が声を荒げるのだった。
「兄さんが嘘なんかつくかよ!」
「ヴァン!?」
解放軍のアジトに現れたのは先程別れたヴァンだった。彼はダラン爺に騎士団の剣を届けるように頼まれここに来たのだ。
「...そうだ。レックスは目撃者に仕立てられたのだ。私が陛下を暗殺したと見せかける帝国の陰謀だ」
ここまでじっと聞いていたウォースラ。だがやっと重たい口を開く。
「レックスの弟か」
ヴァンから騎士団の剣をひったくるとバッシュに向き合った。
「...こんな子供なら、信じるかもしれんが、お前の話にはなんの証拠もない。ともに動くわけにはいかん」
「ウォースラ!!」
「ミアは黙ってろ!」
「アマリアは救うべき人ではないのか?」
ウッとバッシュのセリフにウォースラは言葉を詰まらせる。
「...オンドール同様、おまえも帝国の犬かもしれん」
「ならばどうする。俺を拘束するのか」
睨み合う両者の間には緊迫した雰囲気が流れる。暫く沈黙が続いた後、ウォースラは溜め息を吐き出し、持ってる騎士団の剣をバッシュに放った。
「お前はかわらんな、ウォースラ」
その剣をしっかり掴むとバッシュはウォースラを真っ直ぐ見つめた。
「忘れるな、バッシュ。ダルマスカ全土には解放軍の目が光っている。 お前はカゴの鳥も同然だ」
「かまわん、それならもう慣れた」
踵を返しバッシュは外へ。慌ててヴァンも追いかけて消えていった。じっと様子を見ていたミアはウォースラに向き合った。
「ミア...」
「私、バッシュについてくから」
信じてくれなかったウォースラを冷たい目で見たミアはウォースラの返事を聞くことなく彼らを追いかけるように外へ出るのだった。
「オレなら人ごみは避けるね。この街ではあんたはいまだに裏切り者だ」
「縁があったらまた会おう。レックスの墓参りをしたい」
バッシュはバルフレアの忠告を聞き流し、ヴァンに一言声をかけると踵を返し歩き始めた。
「バルフレア達のお陰でなんとかなったよ!ありがとう!」
「お前はどうすんだ?」
「バッシュを回収して本拠地に戻るよ」
じゃ!と三人に背を向けミアはバッシュの背を追った。
※
「バッシュ!!歩くの早い」
慌ててバッシュに追いつきミアは裾を引っ張った。
「ミア...」
「ほら...こっちだよ。着いてきて」
ミアはバッシュに声をかけるとダウンタウンヘ繋がる階段を降りた。本拠地に入るとウォースラ達がいた。彼らはミアの後ろにいるバッシュを見て目を丸くした。
「ミア!!どういうことだ!?」
「後で説明するから、とりあえず一息つかせて」
バッシュを引っ張りミアは奥へ。鏡の前にバッシュを座らせると彼に有無を言わせずミアはボサボサになったバッシュの髪にハサミを入れ躊躇なく切っていった。
「どう?」
「...腕を上げたな」
得意げに言うミアにバッシュは思わず頬を緩ませた。バッシュの反応を確認するとミアは積み上がってる服を漁り始めた。そして一着一通りの物を見つけるとバッシュを風呂に押し込んだ。ミアもズタボロの服を脱ぎ捨て、新しい服を物色するともう一つの風呂に入るのだった。
「ふぅ!!さっぱりした!!」
一風呂浴び、皆のもとへ戻ると既にバッシュがあの夜の真実を話し終えた所だった。皆信じるか信じないか揉めていて、ミアは当たり前かと小さく溜め息を吐いた。
「では、レックスも嘘をついていたのか?」
あるメンバーが聞きづてならない言動を吐いた。たまらずミアは声を上げようとした。が突如現れた別の者が声を荒げるのだった。
「兄さんが嘘なんかつくかよ!」
「ヴァン!?」
解放軍のアジトに現れたのは先程別れたヴァンだった。彼はダラン爺に騎士団の剣を届けるように頼まれここに来たのだ。
「...そうだ。レックスは目撃者に仕立てられたのだ。私が陛下を暗殺したと見せかける帝国の陰謀だ」
ここまでじっと聞いていたウォースラ。だがやっと重たい口を開く。
「レックスの弟か」
ヴァンから騎士団の剣をひったくるとバッシュに向き合った。
「...こんな子供なら、信じるかもしれんが、お前の話にはなんの証拠もない。ともに動くわけにはいかん」
「ウォースラ!!」
「ミアは黙ってろ!」
「アマリアは救うべき人ではないのか?」
ウッとバッシュのセリフにウォースラは言葉を詰まらせる。
「...オンドール同様、おまえも帝国の犬かもしれん」
「ならばどうする。俺を拘束するのか」
睨み合う両者の間には緊迫した雰囲気が流れる。暫く沈黙が続いた後、ウォースラは溜め息を吐き出し、持ってる騎士団の剣をバッシュに放った。
「お前はかわらんな、ウォースラ」
その剣をしっかり掴むとバッシュはウォースラを真っ直ぐ見つめた。
「忘れるな、バッシュ。ダルマスカ全土には解放軍の目が光っている。 お前はカゴの鳥も同然だ」
「かまわん、それならもう慣れた」
踵を返しバッシュは外へ。慌ててヴァンも追いかけて消えていった。じっと様子を見ていたミアはウォースラに向き合った。
「ミア...」
「私、バッシュについてくから」
信じてくれなかったウォースラを冷たい目で見たミアはウォースラの返事を聞くことなく彼らを追いかけるように外へ出るのだった。