真琴の転機
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翌週…
「ハル!!来てくれたんだ!!」
入り口にいる遙と蒼に真琴は駆け寄った。
その遙の手には風呂敷。
「忘れていっただろ弁当。おばさんが届けてくれって…」
「あぁ…そっか!ありがと」
「私は来る途中で遙にばったり会ってさ」
「そうだったんだね」
「真琴!!あぁそれに遙と蒼も!」
3人の元に笹部が来る。そんな彼に3人は挨拶をする。
「「「おはようございます」」」
「どうだぁ??時間があれば久しぶりに泳いでいけよ」
笹部からの思わぬお誘いに遙と蒼は頷く。それを確認すると笹部は真琴の方に向いた。
「真琴、子どもらの様子はどうだい?」
「皆上達が早くて驚いてます」
「それはよかった。颯斗は泳げるようになったか??」
笹部の口から出てきた名前に遙が首を傾げる。
「はやと??」
「貴澄くんの弟だよ」
遙の疑問に先日も来ていた蒼がニコニコと答える。
「なんで蒼が知ってるんだ?」
「だって…先週会ったし…
というか、貴澄くん面白そうな子だね!!」
「アイツとそんなに関わるな」
「なんで…あ!!!
ハル苦手そうだもんね」
少しだけだが貴澄と関わりを持てたからこそ言える。
あの性格は遙の苦手な分類だと。
蒼の考えを肯定するようにそっぽを向く遙に蒼は小さく笑うのだった。
「ビート板なしになるとなかなか泳げなくってな
って!!もうこんな時間か!!バイトが面接に来るから行かねーと!!真琴今日も頼む!!遙も蒼もゆっくりしてけよ!!」
笹部は腕時計を確認すると慌ただしくその場を後に。
残された3人は壁際へ。
「颯斗くんが泳ぐのが嫌いって言ってたんだ。
実はそのことが気になってて…ハルはどう思う??」
真琴の問いに遙は淡々と答える。
「水に抗うな存在を受け入れよ」
「アハハ…なんとなくわかるなぁ」
遙のアドバイスに蒼は賛同。
「ハルらしいアドバイスだね」
真琴も彼らしいとクスリと笑う。
だが、ふと己の腕時計に目を向けると慌てる。
「あぁ、時間だから俺も行くよ」
「あぁ」
「頑張ってね!!」
慌ただしく去っていく真琴に遙と蒼は声をかけるのだった。
そして真琴は仕事を終える。用具の片付けをしているとひょっこりと貴澄が現れた。
真琴は彼を連れて外へ。実は真琴は彼に聞いておきたいことがあったのだ。
「颯斗くんが水泳嫌いなのなにか理由があるのかなぁって…
知っていたら教えてほしいんだ」
「だぶん僕のせいなんだ」
ぽつりぽつりと貴澄が話しだした。
家族で海に行ってボートに乗った時、颯斗がはしゃぎすぎてバランスを崩して落ちて溺れかけたことがあること
幸い深いところではなかったからすぐに助け出せたし大事にはいたらなかったこと
でもそれ以降よほど怖かったのか、学校の水泳の授業に出るのを嫌がるようになってしまったこと
「だから水泳教室では颯斗のペースで泳げるようになるまで見守ってあげたいんだ。ちゃんと見てあげられなかった俺の責任だから。でも、ホントは颯斗がいやならやめてもいいと思ってる。颯斗が辛いなら…」
「俺は…颯斗くんを泳がせてあげたい」
「真琴…」
「なんだか颯斗くんはむかしの自分に似ている気がするんだ。
だから諦めてほしくないと思ってる。貴澄にも颯斗くんにも」
「真琴はほんとに水泳が好きなんだね」
「うん」
「真琴…颯斗のことよろしく頼むよ。僕に何かできることがあったら言って…」
「うん。ありがとう」
「お〜い!!二人共!!」
遠くから蒼と遙が歩いてくる。
「あぁ…ハル!それにアオちゃん」
顔を上げ振り向いた真琴は声をかける。対して、貴澄は目を見開く。
「え…ハル…!?」
一瞬驚くが、遙の姿を確認すると彼に近づき嬉しそうに肩に腕を回した。
「久しぶりだね!!おぉ!!中学の時を思い出すなぁ
あの時は凛が留学したあとでハル凄く寂しそうだったもんね
怒らない怒らない!!」
貴澄の姿を確認した遙は蒼が見たことないくらい魂が抜けたのかと思うくらい無表情に。それを見た貴澄は、慣れているのかペースを変えずに彼を揺すった。
そんな貴澄に真琴が話しかける。
「貴澄は小学校、凛と一緒だったんだっけ??」
「そうそう…後、宗介もね」
ニコニコと笑う貴澄。
対して、遙は無表情の状態で真琴と蒼に声をかける。
「真琴、蒼…帰るぞ」
そんな彼を困った顔をして貴澄は覗き込む。
「つれないなぁハルは…久しぶりの再会なのに」
「また会えるだろ?」
遙の思わぬ言葉に貴澄は目を丸くするが、すぐに嬉しそうに笑みを浮かべた。
「そうだね」
「貴澄お兄ちゃん!!」
その声に目を向けると入り口に颯斗の姿を見つけ、走り出す。
「じゃあまたね!!ハルも真琴も!!後、アオちゃんも」
毎度のように嵐のように消えていく貴澄に流石の蒼も呆然としてしまうのだった。
「ハル!!来てくれたんだ!!」
入り口にいる遙と蒼に真琴は駆け寄った。
その遙の手には風呂敷。
「忘れていっただろ弁当。おばさんが届けてくれって…」
「あぁ…そっか!ありがと」
「私は来る途中で遙にばったり会ってさ」
「そうだったんだね」
「真琴!!あぁそれに遙と蒼も!」
3人の元に笹部が来る。そんな彼に3人は挨拶をする。
「「「おはようございます」」」
「どうだぁ??時間があれば久しぶりに泳いでいけよ」
笹部からの思わぬお誘いに遙と蒼は頷く。それを確認すると笹部は真琴の方に向いた。
「真琴、子どもらの様子はどうだい?」
「皆上達が早くて驚いてます」
「それはよかった。颯斗は泳げるようになったか??」
笹部の口から出てきた名前に遙が首を傾げる。
「はやと??」
「貴澄くんの弟だよ」
遙の疑問に先日も来ていた蒼がニコニコと答える。
「なんで蒼が知ってるんだ?」
「だって…先週会ったし…
というか、貴澄くん面白そうな子だね!!」
「アイツとそんなに関わるな」
「なんで…あ!!!
ハル苦手そうだもんね」
少しだけだが貴澄と関わりを持てたからこそ言える。
あの性格は遙の苦手な分類だと。
蒼の考えを肯定するようにそっぽを向く遙に蒼は小さく笑うのだった。
「ビート板なしになるとなかなか泳げなくってな
って!!もうこんな時間か!!バイトが面接に来るから行かねーと!!真琴今日も頼む!!遙も蒼もゆっくりしてけよ!!」
笹部は腕時計を確認すると慌ただしくその場を後に。
残された3人は壁際へ。
「颯斗くんが泳ぐのが嫌いって言ってたんだ。
実はそのことが気になってて…ハルはどう思う??」
真琴の問いに遙は淡々と答える。
「水に抗うな存在を受け入れよ」
「アハハ…なんとなくわかるなぁ」
遙のアドバイスに蒼は賛同。
「ハルらしいアドバイスだね」
真琴も彼らしいとクスリと笑う。
だが、ふと己の腕時計に目を向けると慌てる。
「あぁ、時間だから俺も行くよ」
「あぁ」
「頑張ってね!!」
慌ただしく去っていく真琴に遙と蒼は声をかけるのだった。
そして真琴は仕事を終える。用具の片付けをしているとひょっこりと貴澄が現れた。
真琴は彼を連れて外へ。実は真琴は彼に聞いておきたいことがあったのだ。
「颯斗くんが水泳嫌いなのなにか理由があるのかなぁって…
知っていたら教えてほしいんだ」
「だぶん僕のせいなんだ」
ぽつりぽつりと貴澄が話しだした。
家族で海に行ってボートに乗った時、颯斗がはしゃぎすぎてバランスを崩して落ちて溺れかけたことがあること
幸い深いところではなかったからすぐに助け出せたし大事にはいたらなかったこと
でもそれ以降よほど怖かったのか、学校の水泳の授業に出るのを嫌がるようになってしまったこと
「だから水泳教室では颯斗のペースで泳げるようになるまで見守ってあげたいんだ。ちゃんと見てあげられなかった俺の責任だから。でも、ホントは颯斗がいやならやめてもいいと思ってる。颯斗が辛いなら…」
「俺は…颯斗くんを泳がせてあげたい」
「真琴…」
「なんだか颯斗くんはむかしの自分に似ている気がするんだ。
だから諦めてほしくないと思ってる。貴澄にも颯斗くんにも」
「真琴はほんとに水泳が好きなんだね」
「うん」
「真琴…颯斗のことよろしく頼むよ。僕に何かできることがあったら言って…」
「うん。ありがとう」
「お〜い!!二人共!!」
遠くから蒼と遙が歩いてくる。
「あぁ…ハル!それにアオちゃん」
顔を上げ振り向いた真琴は声をかける。対して、貴澄は目を見開く。
「え…ハル…!?」
一瞬驚くが、遙の姿を確認すると彼に近づき嬉しそうに肩に腕を回した。
「久しぶりだね!!おぉ!!中学の時を思い出すなぁ
あの時は凛が留学したあとでハル凄く寂しそうだったもんね
怒らない怒らない!!」
貴澄の姿を確認した遙は蒼が見たことないくらい魂が抜けたのかと思うくらい無表情に。それを見た貴澄は、慣れているのかペースを変えずに彼を揺すった。
そんな貴澄に真琴が話しかける。
「貴澄は小学校、凛と一緒だったんだっけ??」
「そうそう…後、宗介もね」
ニコニコと笑う貴澄。
対して、遙は無表情の状態で真琴と蒼に声をかける。
「真琴、蒼…帰るぞ」
そんな彼を困った顔をして貴澄は覗き込む。
「つれないなぁハルは…久しぶりの再会なのに」
「また会えるだろ?」
遙の思わぬ言葉に貴澄は目を丸くするが、すぐに嬉しそうに笑みを浮かべた。
「そうだね」
「貴澄お兄ちゃん!!」
その声に目を向けると入り口に颯斗の姿を見つけ、走り出す。
「じゃあまたね!!ハルも真琴も!!後、アオちゃんも」
毎度のように嵐のように消えていく貴澄に流石の蒼も呆然としてしまうのだった。