二度目の県大会
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「いよいよ明日は県大会です!!」
遂に県大会前日を迎えた。
今日は明日に向けて練習を早く切り上げる。
「明日は会場前に8時に集合!!遅刻は厳禁です!!
大丈夫ですか??」
江が一番不安に思う渚を見る。当の渚はピースサインをする。
「大丈夫!!気合バリバリだよ!!
皆でお揃いの水着を新調したしね」
そして渚と怜は身体を背中合わせになるとキランと決めポーズを取る。
「そうだね…
じゃあ念の為プログラムの確認をしておこう」
1日目は個人種目
2日目はリレー
エントリーは
渚はブレの100
怜はバッタの100
遙はフリーの100と200
真琴はバックの100とフリーの200
蒼はフリー100とバッタ100
「でもどうして橘くんはフリー100じゃなくて200にしたの??
それに宮沢さんはどうしてバッタに…」
天方が疑問をぶっかける。
「100じゃハルと全然勝負にならないから」
苦笑いしながら真琴は答える。
真琴は200を泳ぐと決めてからトレーニング量を増やして来ていたのだ。だが、それでも遙と並んで泳ぐためにはまだまだ足りないと思っていた。
「私は過去の精算かな」
淋しげな表情を浮かべて小さく蒼は呟く。
その言葉に渚が首を傾げた。
「…過去の??」
「そう過去の」
「蒼先輩の過去とバッタ…どう関わりが…」
怜の疑問に蒼は遠くを見るように目を細めた。
「疎遠になった友達…
ってか、もう向こうは友達と思っているのかわかんないんだけどさ…
その子の専門がバッタとフリーなんだ」
「え!でもでもアオちゃんの友達、アメリカに居るんじゃないの?」
「実は去年の地方大会のプログラムで偶然彼女の名前を見かけたんだ。だからきっと…」
「その人が別人という可能性は??」
「あるかもしれない。
でも、私はこの小さな可能性に賭けたいんだ」
蒼は決意の籠もった瞳で空を見上げた。
そんな彼女を見て渚はニコニコと笑みを浮かべた。
「アオちゃんはその子のこと好きなんだね」
渚がポツリと呟いた言葉に、蒼はハッとし驚き大きく目を見開く。そして小さく微笑んだ。
「うん!!私をどんなときでも支えてくれて助けてくれた大切な友達!!」
「その友達、名前なんていうの??」
「雪菜…平井雪菜!!」
真琴の言葉に蒼は笑って答えるのだった。
練習が終わり、蒼と江・怜・渚と別れた真琴と遙は帰路についていた。
真琴も高校3年生最後の試合ということもあり
ある想いを抱いていた。
それもあって、彼はフリー200にエントリーを決めたのだ。
「ねぇ…ハル。
頼みがあるんだ」
海岸沿いを歩いていた時、真琴は急に立ち止まると一緒に歩いていた遙に真剣な面付きを向ける。
「明日のフリーの試合…本気で勝負してほしい」
振り向き真琴と向き合った遙は今まで思っていた疑問を投げかける。
「なんで…なんでフリーに出るって言いだしたんだ??
そんなに俺と勝負がしたいのか?」
「今年の夏の大会が終わったら俺たち3年は引退だろ?
だからその前にハルと真剣に勝負がしたかったんだ」
「お前はなんのために泳ぐんだ??」
「それはハルと…仲間たちと泳ぐためだよ。
だけど…明日はハルに勝つために泳ぐよ」
ギュッと拳を握りしめた真琴はさきほどの蒼と同じ決意の籠もった瞳をしていたのだった。
遂に県大会前日を迎えた。
今日は明日に向けて練習を早く切り上げる。
「明日は会場前に8時に集合!!遅刻は厳禁です!!
大丈夫ですか??」
江が一番不安に思う渚を見る。当の渚はピースサインをする。
「大丈夫!!気合バリバリだよ!!
皆でお揃いの水着を新調したしね」
そして渚と怜は身体を背中合わせになるとキランと決めポーズを取る。
「そうだね…
じゃあ念の為プログラムの確認をしておこう」
1日目は個人種目
2日目はリレー
エントリーは
渚はブレの100
怜はバッタの100
遙はフリーの100と200
真琴はバックの100とフリーの200
蒼はフリー100とバッタ100
「でもどうして橘くんはフリー100じゃなくて200にしたの??
それに宮沢さんはどうしてバッタに…」
天方が疑問をぶっかける。
「100じゃハルと全然勝負にならないから」
苦笑いしながら真琴は答える。
真琴は200を泳ぐと決めてからトレーニング量を増やして来ていたのだ。だが、それでも遙と並んで泳ぐためにはまだまだ足りないと思っていた。
「私は過去の精算かな」
淋しげな表情を浮かべて小さく蒼は呟く。
その言葉に渚が首を傾げた。
「…過去の??」
「そう過去の」
「蒼先輩の過去とバッタ…どう関わりが…」
怜の疑問に蒼は遠くを見るように目を細めた。
「疎遠になった友達…
ってか、もう向こうは友達と思っているのかわかんないんだけどさ…
その子の専門がバッタとフリーなんだ」
「え!でもでもアオちゃんの友達、アメリカに居るんじゃないの?」
「実は去年の地方大会のプログラムで偶然彼女の名前を見かけたんだ。だからきっと…」
「その人が別人という可能性は??」
「あるかもしれない。
でも、私はこの小さな可能性に賭けたいんだ」
蒼は決意の籠もった瞳で空を見上げた。
そんな彼女を見て渚はニコニコと笑みを浮かべた。
「アオちゃんはその子のこと好きなんだね」
渚がポツリと呟いた言葉に、蒼はハッとし驚き大きく目を見開く。そして小さく微笑んだ。
「うん!!私をどんなときでも支えてくれて助けてくれた大切な友達!!」
「その友達、名前なんていうの??」
「雪菜…平井雪菜!!」
真琴の言葉に蒼は笑って答えるのだった。
練習が終わり、蒼と江・怜・渚と別れた真琴と遙は帰路についていた。
真琴も高校3年生最後の試合ということもあり
ある想いを抱いていた。
それもあって、彼はフリー200にエントリーを決めたのだ。
「ねぇ…ハル。
頼みがあるんだ」
海岸沿いを歩いていた時、真琴は急に立ち止まると一緒に歩いていた遙に真剣な面付きを向ける。
「明日のフリーの試合…本気で勝負してほしい」
振り向き真琴と向き合った遙は今まで思っていた疑問を投げかける。
「なんで…なんでフリーに出るって言いだしたんだ??
そんなに俺と勝負がしたいのか?」
「今年の夏の大会が終わったら俺たち3年は引退だろ?
だからその前にハルと真剣に勝負がしたかったんだ」
「お前はなんのために泳ぐんだ??」
「それはハルと…仲間たちと泳ぐためだよ。
だけど…明日はハルに勝つために泳ぐよ」
ギュッと拳を握りしめた真琴はさきほどの蒼と同じ決意の籠もった瞳をしていたのだった。