渚の家出!?
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「アオちゃ~~~ん!!助けて!!!」
「へ…は…ナギちゃん??」
すっごい形相で駆け込んできた渚。玄関を開けた蒼は飛び込んできた渚をポカンとしたまま彼を受け止めた。
「どうしたの???」
「とりあえず中入れて~!!」
今にも泣き出しそうな渚を蒼は家の中に入れる。だが、渚は俯き口をつぐんだまま。
さて…どうしようか
と思った時、蒼の持つ携帯がブルブルと震える。
もしかしたら…
急いで蒼が画面を開け、誰か確認するとすぐに通話に出た。それと同時に蒼は渚に聞こえないように表に出た。
『あ!!蒼!!そっちに渚行ってない??:』
真琴の切羽詰まった声に蒼はやはりと思いながら耳を傾ける。
『うん…居るんだけど…ナギちゃんどうしたの??』
『実はね…』
ポツポツと話される話に蒼は耳を疑うような感じで聞いていた。
『は!?!?家出〜!?』
『そうなんだよ…でも理由を教えてくれなくて…』
最初は遙の家に来ていた渚。だが、遙にバレそうになり慌てて真琴の家に行こうとするのだが、背後から遙が追いかけてきたことで挟み撃ちになる。そして二人に渚は連れられて神社の鳥居の階段へ。遙と真琴の二人が俯く渚に事情を深く聞こうとするのだが、家出をしたと言うだけ。そればかりではなく一切理由を教えずに泊めてほしいと渚は二人に頼み込んだのだ。
だが、当然その頼みを遙と真琴は受け入れなかった。
「………駄目」
「マコちゃん」
「理由も言わずに泊めてほしいって…そう言うわけにはいかないだろ?」
「駄目ったら駄目だ。今すぐ帰って…」
だが、遙と真琴の説得は渚に届くことはなかった。
「もう二人なんて知らない!!!!」
そして渚は飛び出してしまったのだ。
『それで…ナギちゃんは私の家に…』
『うん。でも…いや〜でもよかった…
渚が蒼の家に転がり込んでいて…
今からそっちに行っていい??』
『もちろんだよ…ってか早く来て』
『わかった…すぐ行く』
そこで通話を切った蒼は部屋の中に戻る。
すると渚はとある紙を呆然と眺めていた。それは蒼が机に置いていた進路調査票だった。
「ナギちゃん!?」
「あ…ごめん…見ちゃ駄目だった?」
「ううん…別に大したこと書いてないしね…」
「うん…ほんとに真っ白だね」
渚は蒼の進路調査票を見てクスクスと笑った。
そんな渚を怪訝な顔をして蒼は見つめる。
「そう言うナギちゃんは何か考えてるの??」
「うん!!
僕はねペンギンの飼育員とか…トレジャーハンターとか…ダイバーもいいかなって…
でも世界中を旅したいから旅行ガイドもいいかなって…
う〜ん、一つに絞れなくって困ってるんだよね」
「アハハ…ナギちゃんらしいね」
渚らしい考え方に蒼は思わず今の状況を忘れて高笑いした。
「もうアオちゃん!!笑いすぎ!!」
頬を膨らませ蒼を渚は睨みつける。
そんな渚の頬を蒼はつついて笑った。
「ナギちゃんはコッチのほうが似合ってるよ」
「え??」
「凹んでるナギちゃんは似合わないよ」
蒼の言葉に渚はポカンとする。
「ほら…皆も心配してるんだよ」
蒼は微笑むと後を指差す。渚はつられるように後を向くと心配そうな表情を浮かべる真琴と遙と怜がいたのだ。
彼らを渚はゆっくり見渡すと決意を固めたのかギュッと拳を握りしめて口を開く。
「ごめんね皆…心配かけて。そうだよね…
ちゃんと話すよ…僕…水泳部をやめさせられるかもしれないんだ」
その言葉に一同驚愕する。
「なんでまた…」
「実はこないだのテストの成績が悪くて…
僕の親はとくにそういうのにうるさいんだ。
それで水泳部をやめろって…
でもそんなの納得できるわけがないし、それで家を飛び出してきちゃったんだ」
浮かない顔で俯いたまま話し終えた渚。
その言葉を聞き、真琴と怜が口を開く。
「でもそれなら成績を戻せばいいんじゃないか?」
「そうですよ!勉強なら僕が教えます!
そのことをご両親に伝えれば…」
「僕の親は一度駄目って言ったらきっと許してくれないと思う」
怜の言葉に重ねるように渚が声を出す。
「でも…きちんと話をすれば」
「だから聞いてもらえないんだってば!!!」
渚は思い切り声を荒げた。
その渚の声に怜は怯み、心配そうに彼の名を嘆いた。
「でもこのままってわけにはいかないんじゃないの?」
静寂になった場で今度は蒼が口を開く。
「それはわかってるんだけど…」
言い淀む渚に、怜が静かに口を開く。
「渚くんはこのまま家に帰らなかったらいつかはご両親が水泳を認めてくれる…
そう思ってるんですか?」
「…うん」
「それが認めさせることになると本気で思ってるんですか?
認めさせたいならもっと別の方法があるんじゃないですか?
借りにそんな方法でご両親に水泳を認めてもらって
渚くんは全力で泳げるんですか!?!?」
段々感情が高ぶって声が大きくなっていく怜。
そんな彼を落ちつかせようと真琴が静止しようとする。
「怜…それくらいで…」
ピロンピロン
突如鳴る携帯音。
それは渚のポケットに入っている携帯からだった。
「お母さんが僕を連れ戻しにこっちに向かってるって!!」
携帯のメールを確認した渚が驚愕の声を上げる。
「「「「えぇ!?!?」」」」
もちろんまだ今後をどうするか話し終わっていないため慌てふためく。
「ど…ど…どうしよう」
「どうするって!!」
「どうしよう!?」
「まだ何も解決策は見つかってませんよ!!」
「僕だって今連れ戻されたら!!」
唯一冷静にこの場を見ていた遙が静かに立ち皆を見渡す。
「とりあえず…お前ら少し落ち着け
行くぞ」
遙の言葉で落ち着きを取り戻す一行は、蒼の家を後にするのだった。
「へ…は…ナギちゃん??」
すっごい形相で駆け込んできた渚。玄関を開けた蒼は飛び込んできた渚をポカンとしたまま彼を受け止めた。
「どうしたの???」
「とりあえず中入れて~!!」
今にも泣き出しそうな渚を蒼は家の中に入れる。だが、渚は俯き口をつぐんだまま。
さて…どうしようか
と思った時、蒼の持つ携帯がブルブルと震える。
もしかしたら…
急いで蒼が画面を開け、誰か確認するとすぐに通話に出た。それと同時に蒼は渚に聞こえないように表に出た。
『あ!!蒼!!そっちに渚行ってない??:』
真琴の切羽詰まった声に蒼はやはりと思いながら耳を傾ける。
『うん…居るんだけど…ナギちゃんどうしたの??』
『実はね…』
ポツポツと話される話に蒼は耳を疑うような感じで聞いていた。
『は!?!?家出〜!?』
『そうなんだよ…でも理由を教えてくれなくて…』
最初は遙の家に来ていた渚。だが、遙にバレそうになり慌てて真琴の家に行こうとするのだが、背後から遙が追いかけてきたことで挟み撃ちになる。そして二人に渚は連れられて神社の鳥居の階段へ。遙と真琴の二人が俯く渚に事情を深く聞こうとするのだが、家出をしたと言うだけ。そればかりではなく一切理由を教えずに泊めてほしいと渚は二人に頼み込んだのだ。
だが、当然その頼みを遙と真琴は受け入れなかった。
「………駄目」
「マコちゃん」
「理由も言わずに泊めてほしいって…そう言うわけにはいかないだろ?」
「駄目ったら駄目だ。今すぐ帰って…」
だが、遙と真琴の説得は渚に届くことはなかった。
「もう二人なんて知らない!!!!」
そして渚は飛び出してしまったのだ。
『それで…ナギちゃんは私の家に…』
『うん。でも…いや〜でもよかった…
渚が蒼の家に転がり込んでいて…
今からそっちに行っていい??』
『もちろんだよ…ってか早く来て』
『わかった…すぐ行く』
そこで通話を切った蒼は部屋の中に戻る。
すると渚はとある紙を呆然と眺めていた。それは蒼が机に置いていた進路調査票だった。
「ナギちゃん!?」
「あ…ごめん…見ちゃ駄目だった?」
「ううん…別に大したこと書いてないしね…」
「うん…ほんとに真っ白だね」
渚は蒼の進路調査票を見てクスクスと笑った。
そんな渚を怪訝な顔をして蒼は見つめる。
「そう言うナギちゃんは何か考えてるの??」
「うん!!
僕はねペンギンの飼育員とか…トレジャーハンターとか…ダイバーもいいかなって…
でも世界中を旅したいから旅行ガイドもいいかなって…
う〜ん、一つに絞れなくって困ってるんだよね」
「アハハ…ナギちゃんらしいね」
渚らしい考え方に蒼は思わず今の状況を忘れて高笑いした。
「もうアオちゃん!!笑いすぎ!!」
頬を膨らませ蒼を渚は睨みつける。
そんな渚の頬を蒼はつついて笑った。
「ナギちゃんはコッチのほうが似合ってるよ」
「え??」
「凹んでるナギちゃんは似合わないよ」
蒼の言葉に渚はポカンとする。
「ほら…皆も心配してるんだよ」
蒼は微笑むと後を指差す。渚はつられるように後を向くと心配そうな表情を浮かべる真琴と遙と怜がいたのだ。
彼らを渚はゆっくり見渡すと決意を固めたのかギュッと拳を握りしめて口を開く。
「ごめんね皆…心配かけて。そうだよね…
ちゃんと話すよ…僕…水泳部をやめさせられるかもしれないんだ」
その言葉に一同驚愕する。
「なんでまた…」
「実はこないだのテストの成績が悪くて…
僕の親はとくにそういうのにうるさいんだ。
それで水泳部をやめろって…
でもそんなの納得できるわけがないし、それで家を飛び出してきちゃったんだ」
浮かない顔で俯いたまま話し終えた渚。
その言葉を聞き、真琴と怜が口を開く。
「でもそれなら成績を戻せばいいんじゃないか?」
「そうですよ!勉強なら僕が教えます!
そのことをご両親に伝えれば…」
「僕の親は一度駄目って言ったらきっと許してくれないと思う」
怜の言葉に重ねるように渚が声を出す。
「でも…きちんと話をすれば」
「だから聞いてもらえないんだってば!!!」
渚は思い切り声を荒げた。
その渚の声に怜は怯み、心配そうに彼の名を嘆いた。
「でもこのままってわけにはいかないんじゃないの?」
静寂になった場で今度は蒼が口を開く。
「それはわかってるんだけど…」
言い淀む渚に、怜が静かに口を開く。
「渚くんはこのまま家に帰らなかったらいつかはご両親が水泳を認めてくれる…
そう思ってるんですか?」
「…うん」
「それが認めさせることになると本気で思ってるんですか?
認めさせたいならもっと別の方法があるんじゃないですか?
借りにそんな方法でご両親に水泳を認めてもらって
渚くんは全力で泳げるんですか!?!?」
段々感情が高ぶって声が大きくなっていく怜。
そんな彼を落ちつかせようと真琴が静止しようとする。
「怜…それくらいで…」
ピロンピロン
突如鳴る携帯音。
それは渚のポケットに入っている携帯からだった。
「お母さんが僕を連れ戻しにこっちに向かってるって!!」
携帯のメールを確認した渚が驚愕の声を上げる。
「「「「えぇ!?!?」」」」
もちろんまだ今後をどうするか話し終わっていないため慌てふためく。
「ど…ど…どうしよう」
「どうするって!!」
「どうしよう!?」
「まだ何も解決策は見つかってませんよ!!」
「僕だって今連れ戻されたら!!」
唯一冷静にこの場を見ていた遙が静かに立ち皆を見渡す。
「とりあえず…お前ら少し落ち着け
行くぞ」
遙の言葉で落ち着きを取り戻す一行は、蒼の家を後にするのだった。