渚の家出!?
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「もう…ほんとにびっくりしたよ」
時刻は昼食の時間。
いつものように屋上に集まった一行に真琴が朝あった出来事を話していたのだ。
「ごめんマコちゃん…つい」
「ついじゃないよ!!」
えへへと笑う渚に怜が疑問を投げかける。
「なんでまた遙先輩の家に??」
「ハルの家に昨日泊まっていたらしいよ」
怜の疑問に蒼が答える。
「そうなんだよね?ハル??」
「あぁ…昨日の夜…」
真琴が確認するように遙に聞くと遙がことの事情を話し始めた。
それは遙が夕飯の支度をしている時だった。
カン!カン!カン!カン!
外から聞こえる甲高い金属音。気になった遙は様子を見に外へ。
するとテントを張ろうとしている渚がいた。
「あぁ!!また曲がっちゃったよ…ま…いっか」
そしてカナヅチを置くと渚は違うところで作業をする。が、暫くすると諦める。
「時代は変わった!!」
火起こしをやめた渚は大きなリュックからあるものを取り出す。
「シャキーン!!てっててーん!!」
「渚…」
チャッカマンに火をつけた渚に遙が声をかける。案の定、渚はうわぁぁ〜!!と声を上げて手に持ったチャッカマンを落としそうになる。そして声を掛けられたことでようやく遙の存在に気づいた渚が慌てふためく。
「は…ハルちゃん!?!?」
「なにしてるんだ??」
遙の問にギクッと身体を強張らせた渚はえ…えっとと目をうろつかせる。
「あ…ウーンと…」
ぎこちない笑みを浮かべた渚は空を呼び指す。
「獅子座流星群を見に来たんだ!!!」
「それはいいが…こんなところで火を起こすな」
「あ…そっか…そうだよね」
「だから俺が家に連れてきた」
「そうなんだよ」
「獅子座流星群は秋ですけど??」
「あ…あぁ!!僕間違えちゃった!!うっかりだ!!
怜の言葉に渚はアハハっとぎこちなく笑う。
「あぁ!!それよりさ今日の練習はさ
いつも以上にみっちりやろうと思ってるんだけど…どうかな??」
「は…はぁ…」
「パドル練習とか…」
いつも以上に饒舌な渚。
蒼達はぽかんとした表情を浮かべてしまうのだった。
そして渚の要望通りにみっちりとした練習に…
お陰で皆クタクタの中、帰宅の途につく。
「もう…こんな時間か」
真琴が腕時計を見ると既に19時前。でも、この時期は日が長いためそんなに遅い時間だなんてこれっきしも感じさせない日暮れ時だった。
「今日のパドル練習で腕がクタクタです」
「慣れないうちはしょうがないよね…」
怜の言葉に蒼が苦笑いしながら答える。
「まぁハルはフィン練習の方が好きみたいだけど」
「あぁ」
真琴の言葉に遙が小さく頷く。一方の怜はその言葉に疑問を覚える。
「…フィン??」
「足ひれのことだ」
「…なるほど」
「私もフィン派だな!!」
その中、怜はふと隣に歩く人物を見る。
いつもなら会話の中心にいるはずの彼は今日に限ってずっと黙りっぱなし。浮かない顔で俯いてトボトボ歩く彼に違和感を抱き怜は心配そうに彼の名を呼んだ。
「渚くん??」
「え…えぇ…なに??」
「どうしたんですか??ぼーっとして」
「流石に渚も疲れたのか??」
真琴の言葉に歯切れ悪そうに渚が答える。
「え…う…うん。流石にね」
「今日の練習ハードだったもんね」
蒼がそれにウンウンと頷く。
対して、怜はというと複雑そうな表情を浮かべる。
「渚くんが今日はみっちり練習しようって言ったんですよ。
その本人がへばってどうするんですか…」
「僕だって……」
いつになく元気がない声を出した渚は、口をキュッと結ぶ。
そして少し間を作ると顔をカッと上げ、苛立ちをぶつけるように声を上げた。
「疲れるよ!!」
「渚くん??」
急に声を荒げる渚に怜は目を丸くする。
その表情に渚はハッとして慌てる。
「あ…ごめんレイちゃん
あ!!僕部室に忘れ物しちゃったかも!!
皆は先に帰ってて!!じゃあまた明日!!」
「あ…あぁ〜!!渚くん!!」
そそくさと皆から離れるようにこの場を去っていく渚。
その姿が少し前の怜に酷似していて真琴達は苦笑交じりの表情に。
「確か前にもこんな場面が…」
「そうだね」
「あぁ…」
「なんのことですか??」
唯一当事者の怜だけは検討がつかず首を傾げる。
「いや…」
「なんでも…」
「ないよ」
もうその件は終わったことだ。
とりあえず今は……
渚が消えていった方を蒼は神妙な顔つきで見つめる。
「それにしてもナギちゃん今日おかしかったよね?」
「なんだかいつもの渚くんらしくないというか…」
一体渚の身になにがあったのだろうかと皆、彼のことを案じるのだった。
時刻は昼食の時間。
いつものように屋上に集まった一行に真琴が朝あった出来事を話していたのだ。
「ごめんマコちゃん…つい」
「ついじゃないよ!!」
えへへと笑う渚に怜が疑問を投げかける。
「なんでまた遙先輩の家に??」
「ハルの家に昨日泊まっていたらしいよ」
怜の疑問に蒼が答える。
「そうなんだよね?ハル??」
「あぁ…昨日の夜…」
真琴が確認するように遙に聞くと遙がことの事情を話し始めた。
それは遙が夕飯の支度をしている時だった。
カン!カン!カン!カン!
外から聞こえる甲高い金属音。気になった遙は様子を見に外へ。
するとテントを張ろうとしている渚がいた。
「あぁ!!また曲がっちゃったよ…ま…いっか」
そしてカナヅチを置くと渚は違うところで作業をする。が、暫くすると諦める。
「時代は変わった!!」
火起こしをやめた渚は大きなリュックからあるものを取り出す。
「シャキーン!!てっててーん!!」
「渚…」
チャッカマンに火をつけた渚に遙が声をかける。案の定、渚はうわぁぁ〜!!と声を上げて手に持ったチャッカマンを落としそうになる。そして声を掛けられたことでようやく遙の存在に気づいた渚が慌てふためく。
「は…ハルちゃん!?!?」
「なにしてるんだ??」
遙の問にギクッと身体を強張らせた渚はえ…えっとと目をうろつかせる。
「あ…ウーンと…」
ぎこちない笑みを浮かべた渚は空を呼び指す。
「獅子座流星群を見に来たんだ!!!」
「それはいいが…こんなところで火を起こすな」
「あ…そっか…そうだよね」
「だから俺が家に連れてきた」
「そうなんだよ」
「獅子座流星群は秋ですけど??」
「あ…あぁ!!僕間違えちゃった!!うっかりだ!!
怜の言葉に渚はアハハっとぎこちなく笑う。
「あぁ!!それよりさ今日の練習はさ
いつも以上にみっちりやろうと思ってるんだけど…どうかな??」
「は…はぁ…」
「パドル練習とか…」
いつも以上に饒舌な渚。
蒼達はぽかんとした表情を浮かべてしまうのだった。
そして渚の要望通りにみっちりとした練習に…
お陰で皆クタクタの中、帰宅の途につく。
「もう…こんな時間か」
真琴が腕時計を見ると既に19時前。でも、この時期は日が長いためそんなに遅い時間だなんてこれっきしも感じさせない日暮れ時だった。
「今日のパドル練習で腕がクタクタです」
「慣れないうちはしょうがないよね…」
怜の言葉に蒼が苦笑いしながら答える。
「まぁハルはフィン練習の方が好きみたいだけど」
「あぁ」
真琴の言葉に遙が小さく頷く。一方の怜はその言葉に疑問を覚える。
「…フィン??」
「足ひれのことだ」
「…なるほど」
「私もフィン派だな!!」
その中、怜はふと隣に歩く人物を見る。
いつもなら会話の中心にいるはずの彼は今日に限ってずっと黙りっぱなし。浮かない顔で俯いてトボトボ歩く彼に違和感を抱き怜は心配そうに彼の名を呼んだ。
「渚くん??」
「え…えぇ…なに??」
「どうしたんですか??ぼーっとして」
「流石に渚も疲れたのか??」
真琴の言葉に歯切れ悪そうに渚が答える。
「え…う…うん。流石にね」
「今日の練習ハードだったもんね」
蒼がそれにウンウンと頷く。
対して、怜はというと複雑そうな表情を浮かべる。
「渚くんが今日はみっちり練習しようって言ったんですよ。
その本人がへばってどうするんですか…」
「僕だって……」
いつになく元気がない声を出した渚は、口をキュッと結ぶ。
そして少し間を作ると顔をカッと上げ、苛立ちをぶつけるように声を上げた。
「疲れるよ!!」
「渚くん??」
急に声を荒げる渚に怜は目を丸くする。
その表情に渚はハッとして慌てる。
「あ…ごめんレイちゃん
あ!!僕部室に忘れ物しちゃったかも!!
皆は先に帰ってて!!じゃあまた明日!!」
「あ…あぁ〜!!渚くん!!」
そそくさと皆から離れるようにこの場を去っていく渚。
その姿が少し前の怜に酷似していて真琴達は苦笑交じりの表情に。
「確か前にもこんな場面が…」
「そうだね」
「あぁ…」
「なんのことですか??」
唯一当事者の怜だけは検討がつかず首を傾げる。
「いや…」
「なんでも…」
「ないよ」
もうその件は終わったことだ。
とりあえず今は……
渚が消えていった方を蒼は神妙な顔つきで見つめる。
「それにしてもナギちゃん今日おかしかったよね?」
「なんだかいつもの渚くんらしくないというか…」
一体渚の身になにがあったのだろうかと皆、彼のことを案じるのだった。