抜き打ちチェック
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「え〜…本日皆さんに集まってもらったのは他でもありません!!」
「他でも無ければ何なんですか…」
「余計な突っ込み入れない!!」
「…はい」
「江ちゃん怖い!!」
「いよいよ県大会が間近に迫ってきたということで今日は抜き打ちでのお弁当チェックを行います!!」
急に屋上に呼び出した江の目的は栄養管理ができてるかの確認。
それに不服そうに皆が声を上げる。
が、ピシャリと重要性を訴えた。
「栄養管理なら、ちゃんとしている」
「じゃあ…遙先輩の見せてください」
遙の弁当はご飯の上に鯖というシンプルな弁当。
これを見て江が声を張り上げる。
「全然管理できてない!!!!
遙先輩!!43点!!シンプル過ぎます!!」
点数付けすると真琴の弁当の採点に移る。
「真琴先輩…68点。
お肉ばかりで野菜が足りてません!!」
そして次は怜の番に。
「怜くん…63点。
美しさにこだわるあまり栄養バランスがなってない!!
肉が圧倒的に足らない!!タンパク質をもっと!!
これじゃあ筋肉が成長しない!!」
「No〜〜〜〜!!!」
江の言葉がズキズキと突き刺さった怜は頭を抱え悲鳴を上げる。
対して、江はというと頭を悩ませる。
「皆さんの筋肉が心配です…」
だが、江の予想を上回る昼食を渚が出す。
「じゃじゃ〜ん!!」
「それは岩鳶高校名物…いわとびっくりパン!?」
「イチゴジャムとママレードとチョコまで乗っててなんと…480円!!安い!!!」
「「「「高い!!」」」
すかさず怜と蒼と江が突っ込む。
そして江は目に映ったものを手に取ると愕然と見る。
「しかもジュースは無果汁…炭水化物と糖分だけ」
「だって…好きなんだもん」
「だってじゃない!!渚くん0点!!
アスリートとしての自覚はあるの!?いえ…アスリート以前の問題です」
まぁまぁ…と真琴がなだめに入るが甘い!!と一喝されてしまう。
「てことで…渚くん購買でパン買うの禁止」
「えぇ〜!?ひどいよ!!江ちゃん!!」
「ひどくない!!
皆さん!!少しはアオちゃんを見習ってください!!」
「え…アオちゃん??」
江の一言で皆の目線は蒼へ。
一気に視線を集めた蒼はアハハ…と顔を引き攣らせていた。
「アオちゃん!!見せて見せて!!」
蒼にグイッと渚が顔を近づける。
そんな渚の気迫に押されながら蒼は自分の弁当箱を開いた。
「うわぁ!!色とりどり!!」
「…コレで何点なんですか??」
「90点です!!もちろん合格です!!」
バランスの取れた弁当箱に渚が目を輝かせる。
そして怜の問いかけに江は満足げに答えた。
「え…でも、アオちゃん料理出来たっけ??」
幼馴染の二人は全く違う目線で驚きを見せた。
「いやぁ…実は…めっちり鍛えられて…」
蒼はエヘヘと恥ずかしそうに笑う。
「私もね…最初の頃はナギちゃんみたいに食べたいの自由に気にせずに食べてたんだよ」
「そうなの〜!?」
「うん…でもね、それを見てバシッと駄目って言う子がいてね」
ポツリポツリと喋りだす蒼。
だが、彼女の表情は冴えなく淋しげな表情を浮かべていた。
蒼!!なにその弁当は!?
パカッと蒼が開いた弁当を覗く彼女は若干苛立ちを込めた表情を浮かべていた。そんな彼女に蒼は顔を引き攣らせる。
え…駄目??
駄目に決まってるでしょ!!なにコレは!?
アスリートの自覚あるの!?!?
だ…だって…
仁王立ちで怒り口調の彼女。段々と蒼は涙目に。
それを見かねた彼女は大きく息をつくと呆れつつもしょうがないなぁという表情を浮かべる。
明日から特訓ね
へぇ!?
しょうがないから教えてあげる
そして彼女の手により蒼は料理の腕をしごかれてしまったのだ。
「その人がアメリカ時代のお友達ですか!?」
蒼の話しを聞き終わると江はすかさず聞き返した。
「ん…ま…まぁ…そうだね」
「アオちゃんの友達に会ってみたい!!」
ねぇねぇと渚がすがるように蒼を見上げる。
が、蒼は小さく渚に対して微笑んだ。
「それは無理かな」
「え…そ…それって…」
「レイちゃん!!不吉なこと考えないでよ!!!」
「だってこの流れだと…」
真っ青な表情をする怜に渚がすかさず声を上げる。
そんな二人の様子を見ていた蒼が小さく首を振る。
「そういうわけじゃないの」
「…じゃあなんなんだ」
「疎遠になっちゃってさ」
遙の言葉に顔を上げた蒼は彼を見て愛想笑いする。
その表情に皆どういう意味だと声をあげようとするがその前に真琴がやんわりと静止させるのだった。
「ほらもういいだろ…
それに話しだいぶそれちゃったしね」
「あ!!そうだった!!
アオちゃんのが90点なのはわかったから…
江ちゃんが100点満点のお弁当作ってよ!!」
「そうです!ぜひとも我々に手本を見せていただきたい」
渚と怜に言われた江はキランと目を光らせる。
「そこまで言われたら私も引き下がれないわ。
いいでしょう!!水泳部マネージャーとして私が皆さんのパーフェクトな体作りをサポートして差し上げましょう!!」
意気揚々と答える江に一同パチパチと拍手を送るのだった。
「他でも無ければ何なんですか…」
「余計な突っ込み入れない!!」
「…はい」
「江ちゃん怖い!!」
「いよいよ県大会が間近に迫ってきたということで今日は抜き打ちでのお弁当チェックを行います!!」
急に屋上に呼び出した江の目的は栄養管理ができてるかの確認。
それに不服そうに皆が声を上げる。
が、ピシャリと重要性を訴えた。
「栄養管理なら、ちゃんとしている」
「じゃあ…遙先輩の見せてください」
遙の弁当はご飯の上に鯖というシンプルな弁当。
これを見て江が声を張り上げる。
「全然管理できてない!!!!
遙先輩!!43点!!シンプル過ぎます!!」
点数付けすると真琴の弁当の採点に移る。
「真琴先輩…68点。
お肉ばかりで野菜が足りてません!!」
そして次は怜の番に。
「怜くん…63点。
美しさにこだわるあまり栄養バランスがなってない!!
肉が圧倒的に足らない!!タンパク質をもっと!!
これじゃあ筋肉が成長しない!!」
「No〜〜〜〜!!!」
江の言葉がズキズキと突き刺さった怜は頭を抱え悲鳴を上げる。
対して、江はというと頭を悩ませる。
「皆さんの筋肉が心配です…」
だが、江の予想を上回る昼食を渚が出す。
「じゃじゃ〜ん!!」
「それは岩鳶高校名物…いわとびっくりパン!?」
「イチゴジャムとママレードとチョコまで乗っててなんと…480円!!安い!!!」
「「「「高い!!」」」
すかさず怜と蒼と江が突っ込む。
そして江は目に映ったものを手に取ると愕然と見る。
「しかもジュースは無果汁…炭水化物と糖分だけ」
「だって…好きなんだもん」
「だってじゃない!!渚くん0点!!
アスリートとしての自覚はあるの!?いえ…アスリート以前の問題です」
まぁまぁ…と真琴がなだめに入るが甘い!!と一喝されてしまう。
「てことで…渚くん購買でパン買うの禁止」
「えぇ〜!?ひどいよ!!江ちゃん!!」
「ひどくない!!
皆さん!!少しはアオちゃんを見習ってください!!」
「え…アオちゃん??」
江の一言で皆の目線は蒼へ。
一気に視線を集めた蒼はアハハ…と顔を引き攣らせていた。
「アオちゃん!!見せて見せて!!」
蒼にグイッと渚が顔を近づける。
そんな渚の気迫に押されながら蒼は自分の弁当箱を開いた。
「うわぁ!!色とりどり!!」
「…コレで何点なんですか??」
「90点です!!もちろん合格です!!」
バランスの取れた弁当箱に渚が目を輝かせる。
そして怜の問いかけに江は満足げに答えた。
「え…でも、アオちゃん料理出来たっけ??」
幼馴染の二人は全く違う目線で驚きを見せた。
「いやぁ…実は…めっちり鍛えられて…」
蒼はエヘヘと恥ずかしそうに笑う。
「私もね…最初の頃はナギちゃんみたいに食べたいの自由に気にせずに食べてたんだよ」
「そうなの〜!?」
「うん…でもね、それを見てバシッと駄目って言う子がいてね」
ポツリポツリと喋りだす蒼。
だが、彼女の表情は冴えなく淋しげな表情を浮かべていた。
蒼!!なにその弁当は!?
パカッと蒼が開いた弁当を覗く彼女は若干苛立ちを込めた表情を浮かべていた。そんな彼女に蒼は顔を引き攣らせる。
え…駄目??
駄目に決まってるでしょ!!なにコレは!?
アスリートの自覚あるの!?!?
だ…だって…
仁王立ちで怒り口調の彼女。段々と蒼は涙目に。
それを見かねた彼女は大きく息をつくと呆れつつもしょうがないなぁという表情を浮かべる。
明日から特訓ね
へぇ!?
しょうがないから教えてあげる
そして彼女の手により蒼は料理の腕をしごかれてしまったのだ。
「その人がアメリカ時代のお友達ですか!?」
蒼の話しを聞き終わると江はすかさず聞き返した。
「ん…ま…まぁ…そうだね」
「アオちゃんの友達に会ってみたい!!」
ねぇねぇと渚がすがるように蒼を見上げる。
が、蒼は小さく渚に対して微笑んだ。
「それは無理かな」
「え…そ…それって…」
「レイちゃん!!不吉なこと考えないでよ!!!」
「だってこの流れだと…」
真っ青な表情をする怜に渚がすかさず声を上げる。
そんな二人の様子を見ていた蒼が小さく首を振る。
「そういうわけじゃないの」
「…じゃあなんなんだ」
「疎遠になっちゃってさ」
遙の言葉に顔を上げた蒼は彼を見て愛想笑いする。
その表情に皆どういう意味だと声をあげようとするがその前に真琴がやんわりと静止させるのだった。
「ほらもういいだろ…
それに話しだいぶそれちゃったしね」
「あ!!そうだった!!
アオちゃんのが90点なのはわかったから…
江ちゃんが100点満点のお弁当作ってよ!!」
「そうです!ぜひとも我々に手本を見せていただきたい」
渚と怜に言われた江はキランと目を光らせる。
「そこまで言われたら私も引き下がれないわ。
いいでしょう!!水泳部マネージャーとして私が皆さんのパーフェクトな体作りをサポートして差し上げましょう!!」
意気揚々と答える江に一同パチパチと拍手を送るのだった。