岩鳶SC RETURNSに一足先に蒼たちは到着。
江から今日のプログラムを貰っていた。
そんな彼らの後方で、嘘つき！！と喚く一行が入ってくる。喚く彼は凛に連れられてきた御子柴の弟。

「可愛いこがいるとこ連れてってくれるんじゃなかったのかよ！！」

「うっせーな！！いるだろ！！可愛い子！！」

「騙された～！！兄ちゃん！！」

凛が指したのは小学生くらいの可愛い子ども達。それに彼は泣き叫ぶ。

「離せ！！俺は帰る！！」

「おい…暴れるな」

攻防を繰り広げる彼ら。
対して、凛に気づいた江が嬉しそうに駆け寄る。その江に気づいた凛に捕まっている彼はマジマジと彼女を見る。

挨拶を交わす凛と江。
そんな彼らの間に割るようにちょっと待ってと彼は江に近づく。

「君…キャワいいね」

なんと江を見て目を輝かせたのだ。
その様子に間違いねぇと凛と似鳥は頭を抱える。


そして蒼たちも凛たちに近づき、挨拶を交わすのだが、その時ようやく入り口付近から宗助が現れる。

「宗介くん！！」

その姿を捉えた江が嬉しそうに歩み寄る。

その様子に不思議に思った怜が疑問を投げかける。

「どなたですか？」

「凛ちゃんの親友だよ。凛ちゃんが元いた佐野小学校時代の。僕たちが泳いだあのリレーの隣のコースで一緒に泳いだんだ」

隣にいた渚が怜の問いに答える。


「じゃあ…また後でな」

凛が皆を伴っていこうとする中…

勢いよく江に詰め寄り自己紹介を始める。そんな彼にたじろぐ江。守るように蒼が江の前に出て二人の距離を離す。だが、気にする素振りを示すことなく二人に更に詰め寄る。

「俺は御子柴百太郎！
趣味はクワガタ取り
好きなことわざは河童の川流れ
得意料理は卵焼き」

「さっさと…歩け！！」

戻ってきた凛が百太郎の頭を思い切り掴む。そして引きづる形で彼を連れていくのだった。





そして始まったイベント…

ビート板レース

潜水レース

のし泳ぎ

筋肉コンテスト


のし泳ぎを見て、予想と違うことに顔を顰める真琴と蒼だったが、怜は美しいと感動。

筋肉コンテストは、江が無理やり押し込んだ企画。ちゃっかり本人は審査員として点数をつけていた。



そして遂にメインイベント…メドレーリレーが始まる。



最初リードしていたチームドロフィンこと岩鳶高校。だが、バッタ対決…怜と凛の勝負で凛が大きく差を詰める。
そして勝負はフリー対決に。
チームドロフィンの遙対チームシャークの宗助。
ターンをして差が僅差になる中…この勝負を物にしたのは遙だった。



白熱した試合は見事に会場を沸かせ盛り上がらせた。



そして無事にイベントは成功で幕を閉じた。