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快諾して通話を切った凛だったのだが頭を悩ませていた。
正式の試合ではないため他のメンバーを集めるのに声がかけづらかったのだ。
「でてやってもいいぜ」
そんな彼にこう言ったのは今目の前で一緒に飯を食べている青年。実は高3という時期に鮫柄学園にやってきた人物がいたのだ。彼の名は山崎宗助。凛の幼馴染で親友。小学時代に凛が転校して別れてからの5年ぶりの再会を二人は果たしていたのだ。
「え…いいのか??」
「あぁ…ただし種目はフリーがいい」
宗助の提案に凛は首を傾げる。
彼の専門はバッタなのに、なぜフリーがいいのか疑問に思ったからだ。
「いいけどよ…お前専門はバッタだろ??」
「フリーを泳ぎたい気分なんだよ」
そして後日…残りのメンバー探しをする凛に声をかけてきたのは似鳥。
「僕も出たいです。
試合慣れするにもいい機会だし…」
凛にそう言うと似鳥は方向を変えた。
「後…中川くんも出たいって言ってました。」
似鳥の視線を凛が追うと、中川がこちらを向いて照れ臭そうに頭をかいていた。
「サンキュ…助かる」
メンバーが集まったことに凛はホッとする。
「中川君はバック…僕はブレを泳ぎます」
「でもお前大丈夫なのか?ブレで…」
「…実は僕も先輩のように専門種目を2つ持ちたくて…
ブレを特訓中なんです。
僕も胸を張って先輩と同じチームで泳げるようになりたいから」
似鳥の想いに凛はハッとする。
遙達のことばかり心配している場合ではないと…
試合までにしっかりとチームを作らなければ…と凛は決意を新たにするのだった。
そしてSPRASH FRTA当日を迎えるのだが…
なんと中川が昨日のテストでありえない点数を取ったためにこれから追試。よって、出れなくなってしまったのだ。
メンバーが3人になってしまった事に慌てる凛と似鳥。
そして生憎、今日はオフのため他の人に声を掛けようにもかけられない状態。
「俺が2回泳ぐよ」
何か策がないか考える凛と似鳥に宗助が声を掛ける。
「ただのイベントの試合だろ?
公式ルールにのっとる必要はない」
「確かに公式試合じゃねぇけど…
やるからには半端な真似はしたくはねぇ」
「お~い!!御子柴!!」
そんな彼ら3人の耳に聞こえてくる誰かを呼ぶ声。
聞き覚えがある名字に凛と似鳥は顔を見合わせる。
「なぁ…俺の周りで御子柴なんて名字一人しかいねぇんだけど」
「奇遇ですね…僕もです」
二人の意見は見事に一致。
凛は前を通り抜けていった人物を追いかけ腕を掴み無理やり制止させた。
「ちょっと…待て!!」
「なにすんだよ!!」
止められた本人は案の定、凛達に怒鳴りかかる。
「もしかして…お前、御子柴征十郎の兄弟じゃないか?」
「なんだ~。兄ちゃんのこと知ってんのか?」
二人の予想は見事に当たっていた。
だったら…と微かな望みをかけて似鳥が声をあげる。
「だったら、背泳ぎくらい泳げるよね?」
「あったりめだろ!っか専門だったし…
中学のころ何回も優勝したことあるし
地元じゃ俺の名知らない奴いなかったし…
ちなみにそんな俺に付いた異名は…
日本海のラッコ!!」
得意げに話す彼に、二人はようやく気付く。御子柴部長が言っていた凄いやつの正体は彼だったことに。
その事実を知った彼は小さくため息をつく。
高校では水泳はやらないと兄に対して何度も言っていたのだ。
そして呼ばれた彼はナンパナンパと凛達の前から離れようとするが、すかさず凛が首根っこを掴むのだった。
「いいとこ…連れてってやるよ。
モテたいんだろ?」
そして凛は半端強引に彼をリレーチームのメンバーに加えたのだった。
正式の試合ではないため他のメンバーを集めるのに声がかけづらかったのだ。
「でてやってもいいぜ」
そんな彼にこう言ったのは今目の前で一緒に飯を食べている青年。実は高3という時期に鮫柄学園にやってきた人物がいたのだ。彼の名は山崎宗助。凛の幼馴染で親友。小学時代に凛が転校して別れてからの5年ぶりの再会を二人は果たしていたのだ。
「え…いいのか??」
「あぁ…ただし種目はフリーがいい」
宗助の提案に凛は首を傾げる。
彼の専門はバッタなのに、なぜフリーがいいのか疑問に思ったからだ。
「いいけどよ…お前専門はバッタだろ??」
「フリーを泳ぎたい気分なんだよ」
そして後日…残りのメンバー探しをする凛に声をかけてきたのは似鳥。
「僕も出たいです。
試合慣れするにもいい機会だし…」
凛にそう言うと似鳥は方向を変えた。
「後…中川くんも出たいって言ってました。」
似鳥の視線を凛が追うと、中川がこちらを向いて照れ臭そうに頭をかいていた。
「サンキュ…助かる」
メンバーが集まったことに凛はホッとする。
「中川君はバック…僕はブレを泳ぎます」
「でもお前大丈夫なのか?ブレで…」
「…実は僕も先輩のように専門種目を2つ持ちたくて…
ブレを特訓中なんです。
僕も胸を張って先輩と同じチームで泳げるようになりたいから」
似鳥の想いに凛はハッとする。
遙達のことばかり心配している場合ではないと…
試合までにしっかりとチームを作らなければ…と凛は決意を新たにするのだった。
そしてSPRASH FRTA当日を迎えるのだが…
なんと中川が昨日のテストでありえない点数を取ったためにこれから追試。よって、出れなくなってしまったのだ。
メンバーが3人になってしまった事に慌てる凛と似鳥。
そして生憎、今日はオフのため他の人に声を掛けようにもかけられない状態。
「俺が2回泳ぐよ」
何か策がないか考える凛と似鳥に宗助が声を掛ける。
「ただのイベントの試合だろ?
公式ルールにのっとる必要はない」
「確かに公式試合じゃねぇけど…
やるからには半端な真似はしたくはねぇ」
「お~い!!御子柴!!」
そんな彼ら3人の耳に聞こえてくる誰かを呼ぶ声。
聞き覚えがある名字に凛と似鳥は顔を見合わせる。
「なぁ…俺の周りで御子柴なんて名字一人しかいねぇんだけど」
「奇遇ですね…僕もです」
二人の意見は見事に一致。
凛は前を通り抜けていった人物を追いかけ腕を掴み無理やり制止させた。
「ちょっと…待て!!」
「なにすんだよ!!」
止められた本人は案の定、凛達に怒鳴りかかる。
「もしかして…お前、御子柴征十郎の兄弟じゃないか?」
「なんだ~。兄ちゃんのこと知ってんのか?」
二人の予想は見事に当たっていた。
だったら…と微かな望みをかけて似鳥が声をあげる。
「だったら、背泳ぎくらい泳げるよね?」
「あったりめだろ!っか専門だったし…
中学のころ何回も優勝したことあるし
地元じゃ俺の名知らない奴いなかったし…
ちなみにそんな俺に付いた異名は…
日本海のラッコ!!」
得意げに話す彼に、二人はようやく気付く。御子柴部長が言っていた凄いやつの正体は彼だったことに。
その事実を知った彼は小さくため息をつく。
高校では水泳はやらないと兄に対して何度も言っていたのだ。
そして呼ばれた彼はナンパナンパと凛達の前から離れようとするが、すかさず凛が首根っこを掴むのだった。
「いいとこ…連れてってやるよ。
モテたいんだろ?」
そして凛は半端強引に彼をリレーチームのメンバーに加えたのだった。