夏祭り
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一行は神社で先にお参りを済ませ、向かうのは屋台が立ち並ぶ場所。
「イカ!イカ!イカ!りんご飴!イカ!わー見事にイカだらけだぁ。全然変わってないやー」
「…ホントだね!イカだらけ!!」
渚がたくさん並ぶ屋台を指差す。その指を追いかけるように蒼が目線を動かす。
干しイカ
イカ焼き
イカせんべい
そして食べ物だけでなくイカのお面やぬいぐるみなどなど。
5年ぶりの懐かしの光景に蒼もいつも以上に興奮していた。
「イカしてます」
「ねえ、どこから回ろっか?」
「う〜〜ん…あっちは??」
「スルーしないでください!」
突っ込みを期待した怜。だが、彼の声は今の渚たち二人には届くことはなかった。
「もうすぐイカす掴み天国が始まるみたいだよ」
真琴の言葉のあるフレーズは興奮する二人の耳に止まる。
「「うっわ、出た〜イカす掴み天国」」
「なんですか、その得たいの知れない催し物は……ってどうしてこっち見るんですか」
みんなで怜をガン見。怜はなにかを悟ったようにあからさまに嫌な顔をし始めた。
「怜ちゃん」
「嫌です」
「えぇ!!レイちゃん!出場してよ!」
「蒼先輩に言われても嫌です!なんかぬるぬるしそうじゃないですかぁ……」
「別にいいじゃん!ねぇ?ナギちゃん」
「うんうん!!」
「嫌です!!」
「あっ、あっちだって!早く早く!」
「あ!!ナギちゃん!!」
「あ、待ってください!」
バタバタとかけていく渚。追いかけるように蒼と怜は追いかける。
それを見て真琴も後に続こうとする。しかし、ここにあらずで何処か一点を見つめていて動く気配のない遙に気づきそっと声をかけた。
「ハル、渚たちとはぐれちゃうよ」
イカす掴み天国が行われているところにつくと人混みが一層あった。その中心では男性が二人でイカを掴みあっていた。取った!!と思ったら手が滑る。
その光景に怜も思わず笑みを浮かべた。
「楽しそうだね〜レイちゃん、今から参加、」
「しません」
「じゃあマコちゃんは?」
「俺もいいって」
唐突に矛先を変えてきた渚に、真琴は苦笑いしながらもやんわりと断った。
「えぇ??真琴がでるなら私も出ようと思ったのになぁ?」
「それ…ホント??アオちゃん?」
思わぬ言葉に真琴はじっと真意を確かめるべく彼女を見つめた。蒼も彼の視線を逸らさない。だが、数秒後その膠着は解けた。
「…嘘」
エヘヘと蒼が舌を出しながら笑ったのだ。
「あ...危ない!!騙されるとこだった」
ホッとする真琴に対して...
「う〜〜ん!残念!あともう少しだったのに」
「...惜しい!」
残念がる渚と蒼がいた。
「あっ、やっぱり来てたんですね」
丁度いいタイミングなのか聞き覚えの声が聞こえる。
「江ちゃん!」
「こ、こんばんはぁ」
イカ焼きを持った江とその友達…花村千種がいた。二人共浴衣を着ていて可愛らしく、蒼は思わず江に飛びついた。
「江ちゃん…浴衣可愛い!!」
「アオちゃんも!!」
「浴衣だぁ~」
「二人ともかわいいね」
「浴衣だけですか?」
「え…そういうわけじゃ…」
真琴の素直に出た言葉にクスリと笑った千種が面白そうに真琴を覗き込む。その返答の返し方に真琴はおどおど。
その光景になにを思ったか、江にしがみついていた蒼はそっと彼女から離れた。
「…アオちゃん?どうしたの??」
不思議そうにそっと声をかける江。江が見たのは菫色の瞳が揺れている蒼だった。
「……なんだろ?なんか心が凄くモヤモヤするんだ」
初めて感じるこの気持ち。一体何なのかわからず蒼は困惑した。対して、江は蒼が抱く感情にピンとくる。
それって…もしかして…
だが、江がその答えを提示する前に、いつの間にか屋台で買える食べ物の話の輪に蒼は加わってしまう。
あ〜ぁ…アオちゃんが気づくのはいつなんだろう
江は人知れず小さくため息をつくのだった。
「イカ!イカ!イカ!りんご飴!イカ!わー見事にイカだらけだぁ。全然変わってないやー」
「…ホントだね!イカだらけ!!」
渚がたくさん並ぶ屋台を指差す。その指を追いかけるように蒼が目線を動かす。
干しイカ
イカ焼き
イカせんべい
そして食べ物だけでなくイカのお面やぬいぐるみなどなど。
5年ぶりの懐かしの光景に蒼もいつも以上に興奮していた。
「イカしてます」
「ねえ、どこから回ろっか?」
「う〜〜ん…あっちは??」
「スルーしないでください!」
突っ込みを期待した怜。だが、彼の声は今の渚たち二人には届くことはなかった。
「もうすぐイカす掴み天国が始まるみたいだよ」
真琴の言葉のあるフレーズは興奮する二人の耳に止まる。
「「うっわ、出た〜イカす掴み天国」」
「なんですか、その得たいの知れない催し物は……ってどうしてこっち見るんですか」
みんなで怜をガン見。怜はなにかを悟ったようにあからさまに嫌な顔をし始めた。
「怜ちゃん」
「嫌です」
「えぇ!!レイちゃん!出場してよ!」
「蒼先輩に言われても嫌です!なんかぬるぬるしそうじゃないですかぁ……」
「別にいいじゃん!ねぇ?ナギちゃん」
「うんうん!!」
「嫌です!!」
「あっ、あっちだって!早く早く!」
「あ!!ナギちゃん!!」
「あ、待ってください!」
バタバタとかけていく渚。追いかけるように蒼と怜は追いかける。
それを見て真琴も後に続こうとする。しかし、ここにあらずで何処か一点を見つめていて動く気配のない遙に気づきそっと声をかけた。
「ハル、渚たちとはぐれちゃうよ」
イカす掴み天国が行われているところにつくと人混みが一層あった。その中心では男性が二人でイカを掴みあっていた。取った!!と思ったら手が滑る。
その光景に怜も思わず笑みを浮かべた。
「楽しそうだね〜レイちゃん、今から参加、」
「しません」
「じゃあマコちゃんは?」
「俺もいいって」
唐突に矛先を変えてきた渚に、真琴は苦笑いしながらもやんわりと断った。
「えぇ??真琴がでるなら私も出ようと思ったのになぁ?」
「それ…ホント??アオちゃん?」
思わぬ言葉に真琴はじっと真意を確かめるべく彼女を見つめた。蒼も彼の視線を逸らさない。だが、数秒後その膠着は解けた。
「…嘘」
エヘヘと蒼が舌を出しながら笑ったのだ。
「あ...危ない!!騙されるとこだった」
ホッとする真琴に対して...
「う〜〜ん!残念!あともう少しだったのに」
「...惜しい!」
残念がる渚と蒼がいた。
「あっ、やっぱり来てたんですね」
丁度いいタイミングなのか聞き覚えの声が聞こえる。
「江ちゃん!」
「こ、こんばんはぁ」
イカ焼きを持った江とその友達…花村千種がいた。二人共浴衣を着ていて可愛らしく、蒼は思わず江に飛びついた。
「江ちゃん…浴衣可愛い!!」
「アオちゃんも!!」
「浴衣だぁ~」
「二人ともかわいいね」
「浴衣だけですか?」
「え…そういうわけじゃ…」
真琴の素直に出た言葉にクスリと笑った千種が面白そうに真琴を覗き込む。その返答の返し方に真琴はおどおど。
その光景になにを思ったか、江にしがみついていた蒼はそっと彼女から離れた。
「…アオちゃん?どうしたの??」
不思議そうにそっと声をかける江。江が見たのは菫色の瞳が揺れている蒼だった。
「……なんだろ?なんか心が凄くモヤモヤするんだ」
初めて感じるこの気持ち。一体何なのかわからず蒼は困惑した。対して、江は蒼が抱く感情にピンとくる。
それって…もしかして…
だが、江がその答えを提示する前に、いつの間にか屋台で買える食べ物の話の輪に蒼は加わってしまう。
あ〜ぁ…アオちゃんが気づくのはいつなんだろう
江は人知れず小さくため息をつくのだった。