夏祭り
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イカ墨書道大会を見てくるという二人と別れた一行は、どの屋台をめぐるかの話になっていた。
「みんな何食べるーっ?」
真琴の投げかけに渚たちが口を開く。
「やっぱりまずはイカ焼きでしょ!」
「私もイカ焼き食べた〜い!!」
「う〜ん…イカ天も食べたいです」
「あははっ、それじゃあ見に行こうか」
「あっ、パエリアも捨てがたいよね」
「ああ、順番にな?」
笑いながらも皆の意見をまとめる真琴。そんな彼が何故か蒼には輝いて見えたのは此処だけの秘密だ。
「イカバーガーだってー!」
「イカめしもおいしそう!!」
「こっちのイカフライ&チップスも気になります」
屋台のある一角に眼が止まった渚と蒼と怜。
そして渚は後ろでゆっくりと歩く真琴と遙にここ!!ここ!!と手を振った。
「2人とも迷子にならないようにねー!」
「分かってるよー」
真琴が渚の言葉に返答する中、キョロキョロと辺りを見渡していた怜が何かを見つけたのか渚を肘でつついた。
「なに??レイちゃん??」
不思議に振り返る渚。だが、怜は黙ったまま。渚は怜の背後から彼の視線の先になにが見えるか凝視した。そして、確認できた渚は驚きで眼を見開いた。
「凛ちゃん!?!?」
「え…凛??」
渚の声に蒼が反応する。屋台に夢中になっていた蒼が渚の背後から覗き込んだ。そこにはズボンのポケットに手を突っ込んで歩く凛。そしてその隣に並んで歩く似鳥がいた。楽しげに凛に話しかける似鳥。対して凛はどこかここにあらずの表情で淡々と歩いていた。
ボーッと凛の姿を眼で追う。
その前方では怜と渚がしゃがみこんでいた。
「まずいんじゃないんですか?」
「だよね〜〜」
「どうかした??」
追いついてきた真琴と遙。こんなところでしゃがむ二人に真琴は一声かけた。
「「どわあああ」」
すると驚いた様子で二人は勢いよく立ち上がった。
「うん…あぁ…イカ何杯食べられるかなぁ〜って…
レイちゃんと企んでたんだ〜」
「そんなに食べた…」
渚の言葉に遙が口を開く。が、どこからか聞き覚えのある声が聞こえふとそちらをむこうとする。
が、遙の視界を阻むように渚が勢いよく両手を広げ飛んだ。
「あぁ!!そうだ僕、イカバーガーみんなの分買ってくるよ!」
「気が利きますね渚くん」
咄嗟に思いついたことを棒読みで読み上げ、それに怜が合わせる。
「ああ、ちょっと……あっちの休憩所で待ってて!」
「え、いやあ、別に食べたくないんだけど……」
真琴の言葉に慌てふためく渚と怜。
「いやぁ…僕たちは食べたいし…」
歯切れ悪そうに渚は言う。それと同時に真琴に察してもらえるようにと目でウインクして合図を送った。
それに気づいた真琴は
「じゃぁ…行こっか…ハル
渚達の席とっとこうよ」
「あぁ…」
「アオちゃんはどうする??」
「えぇ…あぁ…ナギちゃん達についてくよ」
「わかった」
遙を誘導し渚が指定した場所へ。
二人が遠ざかったのを確認した渚と怜は大きくホッと息を吐いてその場にしゃがみこんだ。
「このままじゃ凛ちゃんとハルちゃん鉢合わせしちゃうかも……」
「ですね……」
「ハルちゃんが気分転換出来るようにってお祭りに誘ったのに……」
「逆効果になるかもしれませんね……」
「ええ!地方大会のリレーに出てくれないかも……」
「最悪は……」
「いやいや…二人とも深刻に悩みすぎじゃないの??」
二人の話を聞いていた蒼がそっと話の輪に加わる。
「ハルちゃんに出てほしいんだもん!!」
「僕も遙先輩と泳ぎたいです!!」
「いや…だから…それと凛に鉢合わせさせないのと関係ってなく…」
「ある!!/あります!!」
否定しようとした途端に蒼の考えは二人にはねのけられる。
もう無理だ…とため息つきながら蒼が口を開いた。
「要は凛と遙が合わなければいいんでしょ」
その言葉に何か閃いたのか…渚が強く怜の肩を掴んだ。
「レイちゃん、凛ちゃんを尾行して」
「はあ!?」
「それで凛ちゃんがどこにいるか報告して!そしたら僕らはハルちゃんを違うところに誘導するから!」
渚の言葉に表情を曇らせげんなりする怜。
しかし、渚は勢いよく立ち上がるとレッツゴー!!と言わんばかりに空高くに指を指すのだった。
「渚くん、君楽しんで、」
「さあ、行け怜ちゃん刑事!」
渋々と怜は凛を尾行しに走る。
そして残った渚と蒼は目に付くものをバンバンと買っていった。
あれ食べたい!!これ食べたい!!
と言う二人のことだから案の定休憩所に戻るときには両手に一杯に食べ物を持っていた。
「随分色々買ったねぇ…あれ、怜は?」
机に広げられた物の多さに流石の真琴もびっくりする。
イカバーガー
イカ焼き
焼きそば
トウモロコシ
りんご飴
イカ飯
買ってきた本人たちはむしゃむしゃとイカ焼きを食べていた。が、その中に怜がいないのに気づいたのだ。
「あー、えっと、知り合いにあったみたいで、ちょっと一緒に回ってくるって!」
「そっかぁ」
「ま、まぁいいから食べようよ」
「飲み物買ってくる」
そう言い立ち上がる遙。彼を見て慌てて止めるのはやはり渚だった。
「あぁ!ハルちゃんはここにいて!!僕が行くから」
「じゃあ俺が一緒に行くよ。渚一人じゃ持てないかもしれないし」
「ハルちゃんとアオちゃんはここで待っててね~」
遙を椅子に座らせ、持っていたイカ焼きを渚は渡した。
そして渚と真琴は自販機へ行ってしまう。
それを茫然と見ていた遙。ふと未だにイカ焼きを美味しそうに食べている蒼に疑問を投げかけた。
「渚は…さっきからどうしたんだ??」
その言葉に口に入れようとしたイカ焼きの手を蒼は止めた。そしてう~~んと唸った後に蒼が出した答えはこうだった。
「ただ単にハルに対して過保護すぎるだけだよ」
そして未だに食べ物に手を出さない遙を促すのだった。
「ほら!!ハルも食べようよ!!美味しいよ!!」
その言葉に遙は黙って頷くのだった。
一方…渚について行った真琴は渚に事情を聴いていた。
「で?何かあった?」
「実は凜ちゃんがお祭りに来てて…」
渚の言葉に真琴も驚きを見せる。
「凜が!?」
「うん、それで今レイちゃんが…尾行してるんだ!」
キラキラと輝くように言う渚に、真琴は思わず言葉を失うのだった。
「みんな何食べるーっ?」
真琴の投げかけに渚たちが口を開く。
「やっぱりまずはイカ焼きでしょ!」
「私もイカ焼き食べた〜い!!」
「う〜ん…イカ天も食べたいです」
「あははっ、それじゃあ見に行こうか」
「あっ、パエリアも捨てがたいよね」
「ああ、順番にな?」
笑いながらも皆の意見をまとめる真琴。そんな彼が何故か蒼には輝いて見えたのは此処だけの秘密だ。
「イカバーガーだってー!」
「イカめしもおいしそう!!」
「こっちのイカフライ&チップスも気になります」
屋台のある一角に眼が止まった渚と蒼と怜。
そして渚は後ろでゆっくりと歩く真琴と遙にここ!!ここ!!と手を振った。
「2人とも迷子にならないようにねー!」
「分かってるよー」
真琴が渚の言葉に返答する中、キョロキョロと辺りを見渡していた怜が何かを見つけたのか渚を肘でつついた。
「なに??レイちゃん??」
不思議に振り返る渚。だが、怜は黙ったまま。渚は怜の背後から彼の視線の先になにが見えるか凝視した。そして、確認できた渚は驚きで眼を見開いた。
「凛ちゃん!?!?」
「え…凛??」
渚の声に蒼が反応する。屋台に夢中になっていた蒼が渚の背後から覗き込んだ。そこにはズボンのポケットに手を突っ込んで歩く凛。そしてその隣に並んで歩く似鳥がいた。楽しげに凛に話しかける似鳥。対して凛はどこかここにあらずの表情で淡々と歩いていた。
ボーッと凛の姿を眼で追う。
その前方では怜と渚がしゃがみこんでいた。
「まずいんじゃないんですか?」
「だよね〜〜」
「どうかした??」
追いついてきた真琴と遙。こんなところでしゃがむ二人に真琴は一声かけた。
「「どわあああ」」
すると驚いた様子で二人は勢いよく立ち上がった。
「うん…あぁ…イカ何杯食べられるかなぁ〜って…
レイちゃんと企んでたんだ〜」
「そんなに食べた…」
渚の言葉に遙が口を開く。が、どこからか聞き覚えのある声が聞こえふとそちらをむこうとする。
が、遙の視界を阻むように渚が勢いよく両手を広げ飛んだ。
「あぁ!!そうだ僕、イカバーガーみんなの分買ってくるよ!」
「気が利きますね渚くん」
咄嗟に思いついたことを棒読みで読み上げ、それに怜が合わせる。
「ああ、ちょっと……あっちの休憩所で待ってて!」
「え、いやあ、別に食べたくないんだけど……」
真琴の言葉に慌てふためく渚と怜。
「いやぁ…僕たちは食べたいし…」
歯切れ悪そうに渚は言う。それと同時に真琴に察してもらえるようにと目でウインクして合図を送った。
それに気づいた真琴は
「じゃぁ…行こっか…ハル
渚達の席とっとこうよ」
「あぁ…」
「アオちゃんはどうする??」
「えぇ…あぁ…ナギちゃん達についてくよ」
「わかった」
遙を誘導し渚が指定した場所へ。
二人が遠ざかったのを確認した渚と怜は大きくホッと息を吐いてその場にしゃがみこんだ。
「このままじゃ凛ちゃんとハルちゃん鉢合わせしちゃうかも……」
「ですね……」
「ハルちゃんが気分転換出来るようにってお祭りに誘ったのに……」
「逆効果になるかもしれませんね……」
「ええ!地方大会のリレーに出てくれないかも……」
「最悪は……」
「いやいや…二人とも深刻に悩みすぎじゃないの??」
二人の話を聞いていた蒼がそっと話の輪に加わる。
「ハルちゃんに出てほしいんだもん!!」
「僕も遙先輩と泳ぎたいです!!」
「いや…だから…それと凛に鉢合わせさせないのと関係ってなく…」
「ある!!/あります!!」
否定しようとした途端に蒼の考えは二人にはねのけられる。
もう無理だ…とため息つきながら蒼が口を開いた。
「要は凛と遙が合わなければいいんでしょ」
その言葉に何か閃いたのか…渚が強く怜の肩を掴んだ。
「レイちゃん、凛ちゃんを尾行して」
「はあ!?」
「それで凛ちゃんがどこにいるか報告して!そしたら僕らはハルちゃんを違うところに誘導するから!」
渚の言葉に表情を曇らせげんなりする怜。
しかし、渚は勢いよく立ち上がるとレッツゴー!!と言わんばかりに空高くに指を指すのだった。
「渚くん、君楽しんで、」
「さあ、行け怜ちゃん刑事!」
渋々と怜は凛を尾行しに走る。
そして残った渚と蒼は目に付くものをバンバンと買っていった。
あれ食べたい!!これ食べたい!!
と言う二人のことだから案の定休憩所に戻るときには両手に一杯に食べ物を持っていた。
「随分色々買ったねぇ…あれ、怜は?」
机に広げられた物の多さに流石の真琴もびっくりする。
イカバーガー
イカ焼き
焼きそば
トウモロコシ
りんご飴
イカ飯
買ってきた本人たちはむしゃむしゃとイカ焼きを食べていた。が、その中に怜がいないのに気づいたのだ。
「あー、えっと、知り合いにあったみたいで、ちょっと一緒に回ってくるって!」
「そっかぁ」
「ま、まぁいいから食べようよ」
「飲み物買ってくる」
そう言い立ち上がる遙。彼を見て慌てて止めるのはやはり渚だった。
「あぁ!ハルちゃんはここにいて!!僕が行くから」
「じゃあ俺が一緒に行くよ。渚一人じゃ持てないかもしれないし」
「ハルちゃんとアオちゃんはここで待っててね~」
遙を椅子に座らせ、持っていたイカ焼きを渚は渡した。
そして渚と真琴は自販機へ行ってしまう。
それを茫然と見ていた遙。ふと未だにイカ焼きを美味しそうに食べている蒼に疑問を投げかけた。
「渚は…さっきからどうしたんだ??」
その言葉に口に入れようとしたイカ焼きの手を蒼は止めた。そしてう~~んと唸った後に蒼が出した答えはこうだった。
「ただ単にハルに対して過保護すぎるだけだよ」
そして未だに食べ物に手を出さない遙を促すのだった。
「ほら!!ハルも食べようよ!!美味しいよ!!」
その言葉に遙は黙って頷くのだった。
一方…渚について行った真琴は渚に事情を聴いていた。
「で?何かあった?」
「実は凜ちゃんがお祭りに来てて…」
渚の言葉に真琴も驚きを見せる。
「凜が!?」
「うん、それで今レイちゃんが…尾行してるんだ!」
キラキラと輝くように言う渚に、真琴は思わず言葉を失うのだった。