鮫柄学園追い出し会
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「鮫柄対岩鳶!!フリーリレー勝負!!」
「位置について…よ〜〜い…」
江と蒼の掛け声、そして合図を知らせる笛により試合は始まった。
同時に両者が飛び込む。並走してクロールを泳ぐ二人だが、真琴が抜く。
「真琴が抜いた」
遙の言葉に、渚も嬉しそうに頷く。
「うん!どんどん差を広げてるよ!」
「クロールも早い!真琴先輩!」
次の渚が飛び跳ね準備。そしてニコリと笑い隣の似鳥へと声をかける。
「負けないよ……あいちゃん!」
「その呼び名はやめてください!」
「それじゃあ先に行くね」
慌てふためく似鳥を置いて、ゴーグルを嵌めた渚は一足先に飛び込む。
似鳥もゴーグルをはめて準備すると、凜が声をかけた。
「あい!落ち着いていけ」
「はい!」
そう返事すると似鳥もプールへ飛び込む。
それを見ていた凜が呟くように声をあげた。
「膝曲げすぎだバカ」
その隣にいた御子柴が一歩前に出る。
「次は俺が行く」
「えっ」
「最後はお前に任せる」
「部長…」
怜が飛び込み台に立つと、天方が声をあげる。
「竜ヶ崎くん、ついにフリー泳げるようになったのね」
「いえ、泳げません」
そう答えた江に驚く天方。
「えっ!?でもこれフリーリレーでしょ?」
「そうですよ」
天方の言葉に蒼は肯定する。
それにより益々意味がわからないと天方が首をかしげる。
その視界の先では…
「僕はバッタしか…泳がない!」
キランと前を見据えると怜が飛び込んでバッタを泳ぎ始める。
「泳がない!じゃなくて泳げないの間違いでしょ」
蒼が小さくため息をつく。
「え!?どゆこと!?いいの!?」
「フリーだからバタフライでもOKなんですよ!」
一方で鮫柄サイドの御子柴は…。
「面白い!ならば俺もバッタで…勝負だぁ!!」
そう叫ぶと御子柴もプールへ飛び込みバッタを泳ぎ始めた。
「どんどん追い上げてくる!」
真琴が驚いていると、渚は別の驚きの声をあげる。
「って…レイちゃんまたゴーグルずれちゃってる!!
がんばれー!レイちゃんー!!」
「怜-!!」
「レイちゃん頑張れ〜!!」
「部長〜!!」
両サイドで声援が沸き起こる中…
遙と凜が飛び込み台に立つ。
「そういや、お前らとフリーリレーなんて初めてだなぁ」
「あぁ」
「悪いが今日は勝たせてもらうぜ、ハル」
「勝ち負けはどうでもいい」
「ったく」
遙の言葉に小さくため息を吐くと凜はゴーグルを嵌める。
そして二人はほぼ同時に飛び込むのだった。