鮫柄学園追い出し会
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「えーっと…あったあった!いってきまーす!」
慌てて家を出る真琴。するとすぐ階段前でご近所の田村に会う。
「おはよう、田村さん」
「おはよう真琴ちゃん。今日もお迎えかい?あ、これ持っていきな」
そう言うと田村はポケットから新聞紙に包んだスルメを渡す。
「え!い…いいよいいよ!…ありがとう」
断りきれず真琴は受け取ると階段を駆け上がろうとする。すると、いつも通り階段の中腹で野良の白猫が鳴き声をあげすり寄ってきた。
「こらこら…もう…しょうがないな」
しかたなく真琴は猫を抱き上げた。
そして猫を見て真琴はニコリと笑うのだった。
「もう…春だね」
そして猫と別れ、遙の家のインターホンを押す。しかし、応答はなく真琴はガクリと肩を落とす。
「またか」
真琴は困ったように言い、家の裏に回り裏口から家へと入る。
「おじゃましまーす」
真琴はそのまま一直線で脱衣所へ。
そこに脱いである服に矢張りと思い扉を開ける。
「あけるよー」
真琴が言ったのと同時に遙が風呂から顔を上げる。その近くでは、ニコニコと嬉しそうに蒼が笑っていた。
「おはよ…真琴」
「…蒼もいたのか」
「いやぁ…早く起きちゃってさ」
「なら…遙のこと急かしてよ」
「水の中にいる遙見てたらさ…」
えへへと笑う蒼に小さくため息を吐くと真琴は遙にいつも通り手を差し伸べ頬を緩ました。
「おはよ、ハルちゃ」
「ちゃんづけはやめろ」
「ごめんごめん」
遙の言葉にキョトンとするが真琴は小さく笑い彼に手を差し伸べた。そして立ち上がった遙はやはり水着を履いているのだった。
「のんびりしてる時間ないよ~ハル」
「着替えた」
その言葉に真琴が脱衣所を覗くと、そこには水着の上にエプロンをつけた遙。
「じゃあ駅まではし…って……なんでエプロンつけてるんだよ!」
「今から鯖焼いて食うからに決まってるだろ」
「だからそんな時間ないってば!!」
相変わらずマイペースな遙に真琴はげんなりする。
そんな彼の肩をポンポンと蒼は優しく叩くのだった。
「まぁまぁ…」