岩鳶高校へ
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「...で?なんで水泳部作ろうとしたの?しかも今年になって」
「あー...実はね」
蒼はふと思ったことを尋ねる。そのごもっともな疑問を投げかけた蒼に対して真琴はことの経緯を話し始めた。
なるほど...
事の顛末を聞き終えた蒼は懐かしむように目を細めた。
「凛、帰ってきてたんだ...」
松岡凛
小学時代に一緒の水泳クラブに通っていた子。小学6年の頃彼はハルにリレーを泳ごうと持ちかけた。最初はハルはフリーしか泳がないと言っていたのだが、結局泳ぐことに。マコト、ナギちゃん、リン、ハル...この4人のリレーは今でも忘れることはない。そして、凛はリレーをした翌日にオーストラリアへ行ってしまった。水泳留学だ。その後私もアメリカへ行ってしまい、私達はバラバラになってしまったのだ。
その時のリレーで取ったトロフィーは岩鳶SCにタイムカプセルとして埋められた。そして先日岩鳶SCが取り壊されると知った真琴達は夜中に侵入して掘り起こしたらしい。そこで凛と会ったというわけか...
「真琴...よく行ったね...怖くなかったの?」
隣りにいるこの幼馴染は相当な怖がりやさん。いつもいつも、「アオちゃんアオちゃん!」と夜道とかあまりにも何か出そうな場面で私にしがみついていた。
「そりゃあ...怖かったよ!!」
やはり臆病な性格は変わらないらしい...
たまらず蒼はクスリと小さく笑った。
「それに渚が空き缶蹴って脅かすんだよ!酷いよね」
「え?渚?」
「覚えてない?」
「覚えてるよ...」
「ハルちゃん・マコちゃん!来たよ!!」
二人の会話を遮るように教室に響き渡る明るい元気な声。蒼は振り返ると、昔の面影がもろに残る懐かしの人がいた。
葉月渚...
同じ岩鳶SCに通っていた彼は、年は一つ下なのだがいつも蒼達の後ろを付いて回っていた。
「あれ〜...二人共誰と話してるの?....」
駆け寄ってきた彼の動きが突然止まった。そして彼の目は大きく広がった。
「アオちゃんだ!!」
蒼に気づいたらしく勢い良く渚は抱きついてきた。そんな彼を蒼は腕を広げ出迎えた。
胸に飛び込んできた渚は昔と比べて若干身長は高くなっていて、蒼が彼を見上げる形になった。
必然的に渚が見下ろす形になるのだが、彼は弾けるような笑顔を浮かべるのだった。
「ナギちゃん久しぶりだね!」
「アオちゃん!いつ帰って来たの?ビックリしたよ」
「一昨日くらいかな。で、今日からここの学生」
「また一緒に泳げるんだね!」
蒼を見て渚は目をキラキラ輝かせていた。
「あの...皆さん説明していただけませんか
?」
渚と一緒に教室に来た青髪の青年はこの状況に当惑していた。
そんな彼を見て、真琴が口を開く。
「怜...彼女は俺たちの幼馴染なんだ。
ほら...アオちゃんも挨拶」
「わかってるって!」
真琴に促される形で蒼は渚から離れ、頬を膨らませたあと自己紹介をするのだった。
「はじめまして。宮沢蒼です。遥と真琴とは幼馴染で、ナギちゃんとはスイミングクラブが一緒でした。」
「龍ヶ崎怜です。よろしくお願いします」
「怜だから...」
蒼は少し考え込む。そしてなにか閃いたのかガバっと顔を上げた。
「レイちゃんだね!よろしく!」
「はぁ〜〜...結局そうなるんですね」
やな予感を沸々と感じていた怜。そしてそれが当たった途端またかと怜は頭を抱えるのだった。
「あー!皆さん!やっぱりここにいた...」
私達に向かって歩いてくる女の子。
なんか見覚えがあると思った蒼の頭の中で一人の幼い女の子が浮かんできた。
...あ!!
「江ちゃん!?」
「え....もしかして...アオちゃん!?」
彼女は松岡江。凛の妹だ。
というか...
「江ちゃん!カワイイ!!」
彼女の可愛さに蒼は迷わず飛びついた。
「ちょ!アオちゃん!苦しいよ!!」
「ごめんごめん」
名残惜しさを感じつつも蒼は江から離れた。
「アオちゃん...あ..いや...蒼先輩はいつ帰ってきたんですか?」
「アオちゃんでいいよ。一昨日戻ってきたんだ」
「そうだったんですね。ということは...アオちゃんも水泳部入ってくれるんですか!?」
「真琴に誘われたからね...入るよ」
「ヤッターー!私マネージャーしてるんですよ」
「え?そうなの?じゃあ改めてよろしくね」
「はい!!」
懐かしい面々に会えて興奮気味になる蒼。そんな彼女に真琴は声をかけた。
「蒼...」
「なに?」
呼ばれて蒼は振り向く。
彼女の瞳に写ったのは遙・渚・怜・そして蒼の名を呼んだ張本人の真琴だった。
「ようこそ...岩鳶水泳部へ」
優しい眼差しが蒼を包み込むのだった。
それは久しぶりに感じたとてもあたたかいもの。
なぜだろう...
ここに居る皆となら
泳ぐ事の楽しさを思い出せる気がする。
蒼は直感的に感じたのだった。
「あー...実はね」
蒼はふと思ったことを尋ねる。そのごもっともな疑問を投げかけた蒼に対して真琴はことの経緯を話し始めた。
なるほど...
事の顛末を聞き終えた蒼は懐かしむように目を細めた。
「凛、帰ってきてたんだ...」
松岡凛
小学時代に一緒の水泳クラブに通っていた子。小学6年の頃彼はハルにリレーを泳ごうと持ちかけた。最初はハルはフリーしか泳がないと言っていたのだが、結局泳ぐことに。マコト、ナギちゃん、リン、ハル...この4人のリレーは今でも忘れることはない。そして、凛はリレーをした翌日にオーストラリアへ行ってしまった。水泳留学だ。その後私もアメリカへ行ってしまい、私達はバラバラになってしまったのだ。
その時のリレーで取ったトロフィーは岩鳶SCにタイムカプセルとして埋められた。そして先日岩鳶SCが取り壊されると知った真琴達は夜中に侵入して掘り起こしたらしい。そこで凛と会ったというわけか...
「真琴...よく行ったね...怖くなかったの?」
隣りにいるこの幼馴染は相当な怖がりやさん。いつもいつも、「アオちゃんアオちゃん!」と夜道とかあまりにも何か出そうな場面で私にしがみついていた。
「そりゃあ...怖かったよ!!」
やはり臆病な性格は変わらないらしい...
たまらず蒼はクスリと小さく笑った。
「それに渚が空き缶蹴って脅かすんだよ!酷いよね」
「え?渚?」
「覚えてない?」
「覚えてるよ...」
「ハルちゃん・マコちゃん!来たよ!!」
二人の会話を遮るように教室に響き渡る明るい元気な声。蒼は振り返ると、昔の面影がもろに残る懐かしの人がいた。
葉月渚...
同じ岩鳶SCに通っていた彼は、年は一つ下なのだがいつも蒼達の後ろを付いて回っていた。
「あれ〜...二人共誰と話してるの?....」
駆け寄ってきた彼の動きが突然止まった。そして彼の目は大きく広がった。
「アオちゃんだ!!」
蒼に気づいたらしく勢い良く渚は抱きついてきた。そんな彼を蒼は腕を広げ出迎えた。
胸に飛び込んできた渚は昔と比べて若干身長は高くなっていて、蒼が彼を見上げる形になった。
必然的に渚が見下ろす形になるのだが、彼は弾けるような笑顔を浮かべるのだった。
「ナギちゃん久しぶりだね!」
「アオちゃん!いつ帰って来たの?ビックリしたよ」
「一昨日くらいかな。で、今日からここの学生」
「また一緒に泳げるんだね!」
蒼を見て渚は目をキラキラ輝かせていた。
「あの...皆さん説明していただけませんか
?」
渚と一緒に教室に来た青髪の青年はこの状況に当惑していた。
そんな彼を見て、真琴が口を開く。
「怜...彼女は俺たちの幼馴染なんだ。
ほら...アオちゃんも挨拶」
「わかってるって!」
真琴に促される形で蒼は渚から離れ、頬を膨らませたあと自己紹介をするのだった。
「はじめまして。宮沢蒼です。遥と真琴とは幼馴染で、ナギちゃんとはスイミングクラブが一緒でした。」
「龍ヶ崎怜です。よろしくお願いします」
「怜だから...」
蒼は少し考え込む。そしてなにか閃いたのかガバっと顔を上げた。
「レイちゃんだね!よろしく!」
「はぁ〜〜...結局そうなるんですね」
やな予感を沸々と感じていた怜。そしてそれが当たった途端またかと怜は頭を抱えるのだった。
「あー!皆さん!やっぱりここにいた...」
私達に向かって歩いてくる女の子。
なんか見覚えがあると思った蒼の頭の中で一人の幼い女の子が浮かんできた。
...あ!!
「江ちゃん!?」
「え....もしかして...アオちゃん!?」
彼女は松岡江。凛の妹だ。
というか...
「江ちゃん!カワイイ!!」
彼女の可愛さに蒼は迷わず飛びついた。
「ちょ!アオちゃん!苦しいよ!!」
「ごめんごめん」
名残惜しさを感じつつも蒼は江から離れた。
「アオちゃん...あ..いや...蒼先輩はいつ帰ってきたんですか?」
「アオちゃんでいいよ。一昨日戻ってきたんだ」
「そうだったんですね。ということは...アオちゃんも水泳部入ってくれるんですか!?」
「真琴に誘われたからね...入るよ」
「ヤッターー!私マネージャーしてるんですよ」
「え?そうなの?じゃあ改めてよろしくね」
「はい!!」
懐かしい面々に会えて興奮気味になる蒼。そんな彼女に真琴は声をかけた。
「蒼...」
「なに?」
呼ばれて蒼は振り向く。
彼女の瞳に写ったのは遙・渚・怜・そして蒼の名を呼んだ張本人の真琴だった。
「ようこそ...岩鳶水泳部へ」
優しい眼差しが蒼を包み込むのだった。
それは久しぶりに感じたとてもあたたかいもの。
なぜだろう...
ここに居る皆となら
泳ぐ事の楽しさを思い出せる気がする。
蒼は直感的に感じたのだった。