夏祭り
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「祭り…」
遙が玄関の扉を開けるとそこにいたのは真琴と浴衣を着ている渚だった。
「そう!八幡様の夏祭り!行こうよハルちゃん!すっごく面白そうだよ!」
「俺は…」
渚の言葉に遙は言いよどむ。
行かないと言おうとするが喉につっかえてなかなか出てこない。
そんないい渋る遙を見てもうひと押しと真琴と渚が声をかける。
「あの神社、水神様も祭ってあるし、地方大会の前にお参りしに行こうよ。ハルがよければ」
「レイちゃんもアオちゃんも、ハルちゃんが来るのを待ってるんだよ!
『5人でお参りしないと意味ありません。』
だって!」
「それ怜のマネ?」
「わかった」
遙のその一言に真琴と渚が表情を輝かせた。
「着替えてくる」
そう言い奥に消えていく遙を見て、二人はよかったと顔を見合わせ笑うのだった。
「アオちゃん…浴衣かな??私服かな??」
道中にふと渚が漏らした言葉。
その言葉に敏感に反応したのは真琴だった。急に赤面しだす真琴を見て渚がニヤニヤしだす。
「あれ?マコちゃん想像しちゃった?
アオちゃんの浴衣姿!」
「ち...違うって!!」
渚の言葉を否定する真琴だが、全くその言葉と出ている表情は渚達から見てちぐはぐなのは明らか。
「...真琴」
「え?なに?」
「ココは素直に認めたほうが身のためだぞ」
「...ッ!?ハルまで!!」
「そうだよ!マコちゃん!」
会場に着くまで真琴は二人に茶化されるのだった。
一方、会場の待ちあわせ場所では...
「レイちゃん!!」
下駄をカタカタ音を鳴らして現れた蒼。紺色を基調とした藤の華の浴衣を着て、髪には淡い紫色の髪飾り。そんな蒼を見て怜は一瞬固まった。
「...蒼先輩」
「ん??どうしたの?レイちゃん」
「なんか...浴衣のお陰か落ち着いた感じに見えます」
「!?それっていつも煩いってこと?」
「そ...そうじゃありません!」
「じゃあなに??」
「大人の女性に見えてとても似合ってます。」
恥ずかしそうに目線を少し反らし、赤い眼鏡を押し上げる怜。そんな彼が可愛く見えて蒼は小さく笑った。
「ありがとう、レイちゃん」
3人が来るまで暫しの間、何気ない会話をして待つのだった。