県大会へ向けて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そしてついに県大会当日を迎えた。
「アオちゃん、まこちゃん、ハルちゃん!こっちこっちー!」
会場の最寄りの駅に一足はやく到着していた渚が手を振っていた。隣では何故か目の下に隈を作った怜がいた。
「みてみてぇ!レイちゃん緊張して眠れなかったんだって!」
「君のその毛の生えた心臓が羨ましい」
いつもより怜の突っ込みに覇気がなく、渚が言った言葉は真実なのだと皆悟った。
「怜ちゃんもそのうち生えてくるってぇ!リラックスリラックスゥ!ねぇ?アオちゃん!」
「え…えぇ…。そ…そうだね」
「あれ??アオちゃん珍しく緊張してるの!?」
歯切れが悪い蒼を不思議に思った渚が彼女の顔を覗き込んだ。そんな彼を可愛いと思いつつ蒼は苦笑いをした。
「そりゃナギちゃんじゃないからね…
久しぶりだし緊張するよ」
蒼がそう言ったのは半分は本当の事だ。
もう半分は…
「さぁ!いよいよ大会だねぇ!頑張って!実績つくってぇ!みんなで部費を勝ち取るぞぉー!」
渚の掛け声にオウ!!と皆が言う中、蒼は複雑な心の内を隠した。
みんながいるから大丈夫
自分にそう言い聞かせた。皆に心配をかけたくない。その為にも少しでもいつもどおりの自分で行こうと蒼は決めるのだった。
会場に到着し受付を済ませた一行は会場内へ。
「そういえば、小学校の時は受付で名前を言ったら、女の子のリストを確認されたりしてたよねぇ」
昔を懐かしむように渚が呟く。それに真琴は賛同した。
「あぁ、そうだったねぇ!」
「うーーーん。せっかくレイちゃん女の子っぽい名前なのに残念だなぁ」
「アハハ!!そうなった時のレイちゃんの反応見てみたかったな!」
怜という言葉で女の子リストを受付の人が探し始めた時の怜の反応を想像し蒼は笑い、渚はそうなって欲しかったと残念そうに呟いた。
「なにが残念なんですか。意味がわかりません。」
そんな二人に怜は呆れ返った。
そして先頭を歩いていた渚がウォ〜!!と目を輝かせた。
「この雰囲気久しぶりぃ~」
「懐かしいなぁ~」
続けて真琴も声をあげた。
そこに広がるのは、各々の選手が荷物を置き試合に備えてマッサージやストレッチをしていたり準備をしていたりしている光景だった。
緊張感が漂う会場。
その通路を歩いていた怜の身体は強張った。
「レイちゃん緊張しちゃった??」
そんな彼の様子に気づいた蒼が声をかける。
そして蒼の言葉で怜の方を向いた渚が不思議そうに声をかけた。
「大丈夫??レイちゃん陸上の大会何度も出たことあるんだよね?」
「水泳は…初めてですから!!」
そっぽ向いて答える怜に真琴達はクスリと笑うのだった。
そして通路を抜けた先で一同は止まって感嘆の声を上げた。
真ん中には50mプール。両サイドには観客席。そこには各高校の垂れ幕。そして太陽の光で水面がキラキラと光るプールでは選手達が練習をしていた。
蒼はその光景を見て心臓がドクリと高鳴った。それと同時にあの時の恐怖の波が押し寄せ、無意識にショルダーバッグの肩紐をギュッと握りしめるのだった。
遙は蒼の隣でジッと表情を変えることなく遠くを見つめていた。これから来る凛との対決に思いを馳せていたのだろう。
そんな二人を真琴は心配そうな瞳で見つめるのだった。
「アオちゃん、まこちゃん、ハルちゃん!こっちこっちー!」
会場の最寄りの駅に一足はやく到着していた渚が手を振っていた。隣では何故か目の下に隈を作った怜がいた。
「みてみてぇ!レイちゃん緊張して眠れなかったんだって!」
「君のその毛の生えた心臓が羨ましい」
いつもより怜の突っ込みに覇気がなく、渚が言った言葉は真実なのだと皆悟った。
「怜ちゃんもそのうち生えてくるってぇ!リラックスリラックスゥ!ねぇ?アオちゃん!」
「え…えぇ…。そ…そうだね」
「あれ??アオちゃん珍しく緊張してるの!?」
歯切れが悪い蒼を不思議に思った渚が彼女の顔を覗き込んだ。そんな彼を可愛いと思いつつ蒼は苦笑いをした。
「そりゃナギちゃんじゃないからね…
久しぶりだし緊張するよ」
蒼がそう言ったのは半分は本当の事だ。
もう半分は…
「さぁ!いよいよ大会だねぇ!頑張って!実績つくってぇ!みんなで部費を勝ち取るぞぉー!」
渚の掛け声にオウ!!と皆が言う中、蒼は複雑な心の内を隠した。
みんながいるから大丈夫
自分にそう言い聞かせた。皆に心配をかけたくない。その為にも少しでもいつもどおりの自分で行こうと蒼は決めるのだった。
会場に到着し受付を済ませた一行は会場内へ。
「そういえば、小学校の時は受付で名前を言ったら、女の子のリストを確認されたりしてたよねぇ」
昔を懐かしむように渚が呟く。それに真琴は賛同した。
「あぁ、そうだったねぇ!」
「うーーーん。せっかくレイちゃん女の子っぽい名前なのに残念だなぁ」
「アハハ!!そうなった時のレイちゃんの反応見てみたかったな!」
怜という言葉で女の子リストを受付の人が探し始めた時の怜の反応を想像し蒼は笑い、渚はそうなって欲しかったと残念そうに呟いた。
「なにが残念なんですか。意味がわかりません。」
そんな二人に怜は呆れ返った。
そして先頭を歩いていた渚がウォ〜!!と目を輝かせた。
「この雰囲気久しぶりぃ~」
「懐かしいなぁ~」
続けて真琴も声をあげた。
そこに広がるのは、各々の選手が荷物を置き試合に備えてマッサージやストレッチをしていたり準備をしていたりしている光景だった。
緊張感が漂う会場。
その通路を歩いていた怜の身体は強張った。
「レイちゃん緊張しちゃった??」
そんな彼の様子に気づいた蒼が声をかける。
そして蒼の言葉で怜の方を向いた渚が不思議そうに声をかけた。
「大丈夫??レイちゃん陸上の大会何度も出たことあるんだよね?」
「水泳は…初めてですから!!」
そっぽ向いて答える怜に真琴達はクスリと笑うのだった。
そして通路を抜けた先で一同は止まって感嘆の声を上げた。
真ん中には50mプール。両サイドには観客席。そこには各高校の垂れ幕。そして太陽の光で水面がキラキラと光るプールでは選手達が練習をしていた。
蒼はその光景を見て心臓がドクリと高鳴った。それと同時にあの時の恐怖の波が押し寄せ、無意識にショルダーバッグの肩紐をギュッと握りしめるのだった。
遙は蒼の隣でジッと表情を変えることなく遠くを見つめていた。これから来る凛との対決に思いを馳せていたのだろう。
そんな二人を真琴は心配そうな瞳で見つめるのだった。