無人島合宿
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「地図をみてもわかる通り、この島の周りにはいくつか小さな島がある」
「無人島だね!!」
そう声をあげたのは渚。
「だからなんでそんなに無人島が好きなんですか!?」
そんな彼に怜はたまらず突っ込みを入れる。
そんな二人を横目に真琴は説明を続けた。
「あそこに見える好島、大島、水島の間を泳ぐのが今回の合宿の特訓だ。それぞれの島の間の距離は約1㎞。合計すると1セット4㎞の遠泳と1㎞のランニングになる。
初日はこれを3セット泳ぐのを目標にしたい」
説明を聞き終えると渚と蒼が口を開く。
「結構きついね」
「レイちゃんにはちょっとキツイんじゃないかなぁ?」
二人の考えがわかっていたかのように真琴が声をあげた。
「怜は初心者だから別メニューを用意している」
「いえ…皆さんと同じで大丈夫です。遠泳の理論は完璧に叩き込んできましたから」
「理論がいくら完璧でも海は危険だから同じメニューでやるなら、ビート板かヘルパーを…」
真琴がそう言う後ろではどこから持ってきたのかいつの間に浮力を補う道具を持つ遙がいた。
「選べ!!」
遙が持つものを見て、自分がそれをつけて泳ぐ姿を想像した怜は数秒後首を横に振った。
「…美しくない」
「普通にビート板でいいんじゃない?」
そんな彼に蒼は苦笑した。
「そうだね…それじゃ…」
真琴が話し終えるのを待たずに渚が飛び出すのだった。
「特訓開始!!」
「あ!!ちょっと!!フライングはずるいですよ!!渚君!」
「早く早く!!」
「待ちなさい!!」
微笑まし気な光景が広がる中、自分も行くかと歩き出そうとした蒼。だが、ふと彼が気になり振り返る。そこには風で髪を靡かせながら海をぼんやりと見つめる真琴がいた。そんな彼を見ていたのは蒼だけでなく遙もだった。
そんな二人の視線に気づいてか、真琴が海から視線を外す。
「心配ないよ…大丈夫だって。
俺たちもいこ」
蒼と遥に笑いかけた真琴は静かに海に入っていった。
二人は顔を見合わせ頷くと真琴の背中を追って海に入るのだった。
最初は意気揚々の怜であったが、少しずつ疲れが見られ始めた。目標の3セットは流石にこなすことが出来なかった。
それでも達成感はあった。
「なんか特訓って感じだね!!この合宿が終わったら僕たちめちゃくちゃ強くなってるよ!
県大会で勝って、次に地方大会で記録を出せばその先は全国大会!」
「うん。
夢みたいな話だけど皆といけるとこまで行きたいなぁ」
「大丈夫!!みんなとなら行けるよ!!」
「だよね!!アオちゃん!」
「実績を残せば部費も増えるし
冬はジムのプールで泳げるようになるよ!」
「だといいな」
「泳ぎ放題だよ~!!」
「うわ!?それすごくいい!!」
だが、怜一人だけは引け目を感じていた。自分が足を引っ張ってしまったのではないかと思って。だから4人で今後について楽し気に話し合う輪に加わることができなかった。
「あ…明日はもっと頑張ります」
戻ってきた彼らを迎い入れたのはタオルを持った江。一人ずつにタオルを渡していき真琴にこのメニューがきつかったですか?と問いたのだ。それに対し、初日はこんなもんだよと真琴が言った後に怜がこのセリフを口に出したのだ。
そんな切羽つまった怜に皆笑いかけた。
「レイちゃんなら大丈夫だよ」
「そうそう!!そんな慌てなくても平気だよ!」
「すぐに皆さんに追いついてみせます」
「その意気だ」
笑いあう彼らに、遠くから食材を手にした天方が声をかける。
「反省会はそのへんにして、暗くなる前に食事にしましょうか?」
「僕お腹ペコペコ!!」
「私も!!」
「あら…いけない!!調味料忘れちゃった」
「私宿で借りてきます」
そして調味料を借りに江は女子用にと天方が予約した民宿に向かって走るのだった。
「無人島だね!!」
そう声をあげたのは渚。
「だからなんでそんなに無人島が好きなんですか!?」
そんな彼に怜はたまらず突っ込みを入れる。
そんな二人を横目に真琴は説明を続けた。
「あそこに見える好島、大島、水島の間を泳ぐのが今回の合宿の特訓だ。それぞれの島の間の距離は約1㎞。合計すると1セット4㎞の遠泳と1㎞のランニングになる。
初日はこれを3セット泳ぐのを目標にしたい」
説明を聞き終えると渚と蒼が口を開く。
「結構きついね」
「レイちゃんにはちょっとキツイんじゃないかなぁ?」
二人の考えがわかっていたかのように真琴が声をあげた。
「怜は初心者だから別メニューを用意している」
「いえ…皆さんと同じで大丈夫です。遠泳の理論は完璧に叩き込んできましたから」
「理論がいくら完璧でも海は危険だから同じメニューでやるなら、ビート板かヘルパーを…」
真琴がそう言う後ろではどこから持ってきたのかいつの間に浮力を補う道具を持つ遙がいた。
「選べ!!」
遙が持つものを見て、自分がそれをつけて泳ぐ姿を想像した怜は数秒後首を横に振った。
「…美しくない」
「普通にビート板でいいんじゃない?」
そんな彼に蒼は苦笑した。
「そうだね…それじゃ…」
真琴が話し終えるのを待たずに渚が飛び出すのだった。
「特訓開始!!」
「あ!!ちょっと!!フライングはずるいですよ!!渚君!」
「早く早く!!」
「待ちなさい!!」
微笑まし気な光景が広がる中、自分も行くかと歩き出そうとした蒼。だが、ふと彼が気になり振り返る。そこには風で髪を靡かせながら海をぼんやりと見つめる真琴がいた。そんな彼を見ていたのは蒼だけでなく遙もだった。
そんな二人の視線に気づいてか、真琴が海から視線を外す。
「心配ないよ…大丈夫だって。
俺たちもいこ」
蒼と遥に笑いかけた真琴は静かに海に入っていった。
二人は顔を見合わせ頷くと真琴の背中を追って海に入るのだった。
最初は意気揚々の怜であったが、少しずつ疲れが見られ始めた。目標の3セットは流石にこなすことが出来なかった。
それでも達成感はあった。
「なんか特訓って感じだね!!この合宿が終わったら僕たちめちゃくちゃ強くなってるよ!
県大会で勝って、次に地方大会で記録を出せばその先は全国大会!」
「うん。
夢みたいな話だけど皆といけるとこまで行きたいなぁ」
「大丈夫!!みんなとなら行けるよ!!」
「だよね!!アオちゃん!」
「実績を残せば部費も増えるし
冬はジムのプールで泳げるようになるよ!」
「だといいな」
「泳ぎ放題だよ~!!」
「うわ!?それすごくいい!!」
だが、怜一人だけは引け目を感じていた。自分が足を引っ張ってしまったのではないかと思って。だから4人で今後について楽し気に話し合う輪に加わることができなかった。
「あ…明日はもっと頑張ります」
戻ってきた彼らを迎い入れたのはタオルを持った江。一人ずつにタオルを渡していき真琴にこのメニューがきつかったですか?と問いたのだ。それに対し、初日はこんなもんだよと真琴が言った後に怜がこのセリフを口に出したのだ。
そんな切羽つまった怜に皆笑いかけた。
「レイちゃんなら大丈夫だよ」
「そうそう!!そんな慌てなくても平気だよ!」
「すぐに皆さんに追いついてみせます」
「その意気だ」
笑いあう彼らに、遠くから食材を手にした天方が声をかける。
「反省会はそのへんにして、暗くなる前に食事にしましょうか?」
「僕お腹ペコペコ!!」
「私も!!」
「あら…いけない!!調味料忘れちゃった」
「私宿で借りてきます」
そして調味料を借りに江は女子用にと天方が予約した民宿に向かって走るのだった。