巫女
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星が綺麗な輝きを見せる夜空の下でヨナはアオを肩に乗せて薪を拾っていた。
「娘さんっ」
ヨナは呼ばれて顔を上げる。するとそこには木の太い枝に腰を掛けるゼノがいた。ゼノはヨナと視線が合ったのを確認すると、よっと勢いをつけて木の枝から飛び上がる。そして、身を丸くしてクルクルと回るとパッと空中で身体を大の字にして地面へ。だがそのまま華麗に着地をすると思いきや、ゼノは顔面から地面に落ちてしまう。ヨナは目の前に落下してきたゼノにかける言葉が見当たらず目を点にして唖然としてしまう。
そんな彼女に少し土汚れてしまったゼノはニッコリと笑うとヨナが持っている薪を指さすのだった。
「持ってあげる」
そして立ち上がったゼノはヨナから薪を貰い持ち上げる。が、意外に重さに腕をプルプルと震わせた。
「うおっ!結構重くね?」
「キジャは片手で軽々よ。」
「なにそれ。ゼノついていけね」
その事実にゼノは苦笑いを浮かべながらも歩き始める。
「でも白龍ってなんかちょっと可愛かった。」
「ふふ、そうなの。キジャって可愛いのよ。」
「うん、みんな可愛かった。娘さんも可愛いね…」
ニコリと笑みを浮かべていたゼノは目を伏せて呟いた。そんなゼノにヨナは足を止めると釣られて足を止めて振り向いたゼノと向き合った。
「…ユン達は色々言ってたけど、私はあなたが黄龍だと思うわ。
うまく言えないけど、あなたの纏う空気は普通の人とは違う。
黄金のあたたかい日だまりみたい。
初めて会ったけれどあなたといると明るくなれるの。」
ヨナの無邪気な笑顔にゼノはきょとんとする。そんなゼノにヨナは姿勢を正して改め直す。
「ちゃんと言ってなかったから改めて言うわ。
私はヨナ。黄龍ゼノ、これからよろしくね。」
*****
ヨナと別れたゼノは嬉しそうに跳ねながら木々がない見晴らしのいい場所に行くとちょこんと座って夜空に輝く丸い月を見上げた。
「天よ、今日をありがとう。
今夜はひときわ月がきれいだ。」
嬉しそうにはにかみながら、天に感謝の意思を伝えた。今までポッカリと穴が開いていた心が満たされるようだ。
そしてゼノはこの地で今まさに目覚めているはずのもう一人に思いを馳せるのだった。
対して、ユンはというと天幕の下で燃える火の番をしながら考え事をしていた。
「闇落つる大地 龍の血により再び蘇らん
古の盟約に従い 四龍集結せん時
王守護する剣と盾が目覚め ついに赤き龍 暁より還り給う…
剣と盾…ねぇ…」
一方その頃、ある土地にいる人物の脳裏に見知らぬ人物の声が響き渡っていた。
風に愛されし巫女よ
時は来た
風の力を使役し
緋龍王、四龍の戦士を
癒やし…守り…愛し…
決して裏切るな…
その声と共にある能力 が彼女に宿るのだった。
「娘さんっ」
ヨナは呼ばれて顔を上げる。するとそこには木の太い枝に腰を掛けるゼノがいた。ゼノはヨナと視線が合ったのを確認すると、よっと勢いをつけて木の枝から飛び上がる。そして、身を丸くしてクルクルと回るとパッと空中で身体を大の字にして地面へ。だがそのまま華麗に着地をすると思いきや、ゼノは顔面から地面に落ちてしまう。ヨナは目の前に落下してきたゼノにかける言葉が見当たらず目を点にして唖然としてしまう。
そんな彼女に少し土汚れてしまったゼノはニッコリと笑うとヨナが持っている薪を指さすのだった。
「持ってあげる」
そして立ち上がったゼノはヨナから薪を貰い持ち上げる。が、意外に重さに腕をプルプルと震わせた。
「うおっ!結構重くね?」
「キジャは片手で軽々よ。」
「なにそれ。ゼノついていけね」
その事実にゼノは苦笑いを浮かべながらも歩き始める。
「でも白龍ってなんかちょっと可愛かった。」
「ふふ、そうなの。キジャって可愛いのよ。」
「うん、みんな可愛かった。娘さんも可愛いね…」
ニコリと笑みを浮かべていたゼノは目を伏せて呟いた。そんなゼノにヨナは足を止めると釣られて足を止めて振り向いたゼノと向き合った。
「…ユン達は色々言ってたけど、私はあなたが黄龍だと思うわ。
うまく言えないけど、あなたの纏う空気は普通の人とは違う。
黄金のあたたかい日だまりみたい。
初めて会ったけれどあなたといると明るくなれるの。」
ヨナの無邪気な笑顔にゼノはきょとんとする。そんなゼノにヨナは姿勢を正して改め直す。
「ちゃんと言ってなかったから改めて言うわ。
私はヨナ。黄龍ゼノ、これからよろしくね。」
*****
ヨナと別れたゼノは嬉しそうに跳ねながら木々がない見晴らしのいい場所に行くとちょこんと座って夜空に輝く丸い月を見上げた。
「天よ、今日をありがとう。
今夜はひときわ月がきれいだ。」
嬉しそうにはにかみながら、天に感謝の意思を伝えた。今までポッカリと穴が開いていた心が満たされるようだ。
そしてゼノはこの地で今まさに目覚めているはずのもう一人に思いを馳せるのだった。
対して、ユンはというと天幕の下で燃える火の番をしながら考え事をしていた。
「闇落つる大地 龍の血により再び蘇らん
古の盟約に従い 四龍集結せん時
王守護する剣と盾が目覚め ついに赤き龍 暁より還り給う…
剣と盾…ねぇ…」
一方その頃、ある土地にいる人物の脳裏に見知らぬ人物の声が響き渡っていた。
風に愛されし巫女よ
時は来た
風の力を使役し
緋龍王、四龍の戦士を
癒やし…守り…愛し…
決して裏切るな…
その声と共にある