秀徳対誠凛(WC決勝)
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優勝は
秀徳高校
試合終了を知らせるブザーと共にアナウンスが鳴り響く。
「よっしゃ~!!!!」
勝利の雄叫びと共に金・銀のキラキラテープが放たれた。
それと同時にベンチから監督や美桜達がコートへ飛び出した。
一目散に選手の輪に加わった美桜の顔は涙でグシャグシャ。そんな彼女を皆宥めるように包容したり、頭を撫で回した。
だが、それは彼女にとっては逆効果。美桜はなお一層泣きじゃくった。
「美桜...泣きすぎなのだよ」
「だ...だってぇ〜〜!!」
嬉しすぎて涙が止まらない。
最高の景色
最高の試合
今まで見たことのないものを見せてもらった。
感極まり涙をなかなか止めることが出来なかった。
そんな彼女を微笑ましげに緑間は目を細めて見た。
はじめまして!!神田美桜です。
宜しく!!緑間くん
よろしくなのだよ
初対面の挨拶の印象はあまり良くなかった。語尾の事で大爆笑され、持っていたラッキーアイテムでも大爆笑。
ホントにコイツが青峰の言う凄いプレイヤーなのかと疑問に思ったくらいだ。
それでもボールを持った途端に彼女の目つきは変わった。
圧倒された最初の1on1は今でも忘れられない。
エヘヘ...どうよ!
参ったのだよ
大丈夫!!もっともっと強くなるよ!!緑間君なら
太陽のように輝いた笑顔を見せた彼女が言ったようにその後いつの間にか才能は開花していた。だが、対極に美桜はいつしかバスケから遠ざかり笑顔も見せなくなっていった。
緑間自身も彼女と会う機会はなくなり、いつしか彼女の存在を忘れかけた時に赤司から面白い話を聞いた。
その時に決めたのだ。彼女を絶対に無理やりにでもバスケ世界に連れ戻すと。そしてそれは結果的に良い判断だったのだと、美桜の泣きじゃくる姿を見て改めて良かったと思ったのだ。
「美桜…」
「…ッ…な…なに??」
「……最高の景色だな」
「う…うん。そうだね!」
はじめまして!!
神田美桜と言います。よろしくお願いします。
大坪達が初めて会ったのは、緑間に引きずられてきた美桜だった。あの傍若無人の緑間が誰かを連れてきた。それだけでも驚きなのに、まさかの女子!?加えて、互いに名前呼び…
呆気に取られると同時にどんな変人なのかと身構えるが、そんな事はまったくなかった。
至って普通に常識があり、周囲の些細な変化に気づき気配りが出来る優しい可愛げがある子だったのだ。
妹が出来たように彼らは美桜を見守った。
そんな彼女はいつからか誰かを目線で追うようになる。同時にその彼もまた彼女の事を目線で追うようになっていた。
それに一目散に気づいた彼らは、じれったく思った。
そしてようやくくっついたと思ったら、時たまに二人の時間に移行することが悩みのタネ。
何度、宮地が二人にブチ切れたことか...
まぁそれも今となってはいい思い出だ。
その後も、彼女達に度肝を抜かれることが沢山あった。
人生で一番波乱万丈の一年だったかもしれない。
思い返せば返す分だけ様々な記憶が蘇る。
「いい一年だったな...」
最高の有終の美を飾った彼らは目を細めた。
互いに誰かに背を押される形で揉みくちゃな輪でようやく高尾と美桜は対面する。
お互い嬉し涙を流し過ぎ顔がグシャグシャながらも、互いの顔が識別できた途端に頬を緩ました。
「和...頂点行けたね」
「あぁ...夢見たいだ」
確かに約束は達成された。
WCに行って頂点に登ると...
だが、この結果にたどり着けたのは眼の前にいる彼女のお陰だ。
「ありがとな...美桜」
「ううん...私こそありがと。
お陰でサイコーの景色を見せてもらったよ」
美桜は高尾の言葉にゆっくりと首を振った。自分はただ側で見守っただけ。
汗水垂らして勝利をもぎ取ったのは紛れもなく高尾達だから。
マネージャーとして側にいさせてもらった。己自身が支えとしての存在になれていたのなら凄く嬉しいことだ。
だが、この景色を見ながらも美桜の心の奥底から沸々と新たな感情が湧き上がっていた。
「ねぇ?和...
私、やりたい事できた」
その言葉に高尾はそっか...と目を細めた。
直感だが、美桜が何をしたいかわかったのだ。
「じゃあ今度は俺の番だな!!」
「え??」
「美桜のやりたい事...何があっても俺は全力で応援する。
だから美桜は思い切ってやれ!」
少し後ろめたさがあった美桜の背中を高尾は強く押したのだ。
やりたいようにやればいいと
そんな彼の優しさが身にしみた美桜は、大きく彼に頷くともう一度目に焼き付けるようにこの光景を見渡したのだった。
秀徳高校
試合終了を知らせるブザーと共にアナウンスが鳴り響く。
「よっしゃ~!!!!」
勝利の雄叫びと共に金・銀のキラキラテープが放たれた。
それと同時にベンチから監督や美桜達がコートへ飛び出した。
一目散に選手の輪に加わった美桜の顔は涙でグシャグシャ。そんな彼女を皆宥めるように包容したり、頭を撫で回した。
だが、それは彼女にとっては逆効果。美桜はなお一層泣きじゃくった。
「美桜...泣きすぎなのだよ」
「だ...だってぇ〜〜!!」
嬉しすぎて涙が止まらない。
最高の景色
最高の試合
今まで見たことのないものを見せてもらった。
感極まり涙をなかなか止めることが出来なかった。
そんな彼女を微笑ましげに緑間は目を細めて見た。
はじめまして!!神田美桜です。
宜しく!!緑間くん
よろしくなのだよ
初対面の挨拶の印象はあまり良くなかった。語尾の事で大爆笑され、持っていたラッキーアイテムでも大爆笑。
ホントにコイツが青峰の言う凄いプレイヤーなのかと疑問に思ったくらいだ。
それでもボールを持った途端に彼女の目つきは変わった。
圧倒された最初の1on1は今でも忘れられない。
エヘヘ...どうよ!
参ったのだよ
大丈夫!!もっともっと強くなるよ!!緑間君なら
太陽のように輝いた笑顔を見せた彼女が言ったようにその後いつの間にか才能は開花していた。だが、対極に美桜はいつしかバスケから遠ざかり笑顔も見せなくなっていった。
緑間自身も彼女と会う機会はなくなり、いつしか彼女の存在を忘れかけた時に赤司から面白い話を聞いた。
その時に決めたのだ。彼女を絶対に無理やりにでもバスケ世界に連れ戻すと。そしてそれは結果的に良い判断だったのだと、美桜の泣きじゃくる姿を見て改めて良かったと思ったのだ。
「美桜…」
「…ッ…な…なに??」
「……最高の景色だな」
「う…うん。そうだね!」
はじめまして!!
神田美桜と言います。よろしくお願いします。
大坪達が初めて会ったのは、緑間に引きずられてきた美桜だった。あの傍若無人の緑間が誰かを連れてきた。それだけでも驚きなのに、まさかの女子!?加えて、互いに名前呼び…
呆気に取られると同時にどんな変人なのかと身構えるが、そんな事はまったくなかった。
至って普通に常識があり、周囲の些細な変化に気づき気配りが出来る優しい可愛げがある子だったのだ。
妹が出来たように彼らは美桜を見守った。
そんな彼女はいつからか誰かを目線で追うようになる。同時にその彼もまた彼女の事を目線で追うようになっていた。
それに一目散に気づいた彼らは、じれったく思った。
そしてようやくくっついたと思ったら、時たまに二人の時間に移行することが悩みのタネ。
何度、宮地が二人にブチ切れたことか...
まぁそれも今となってはいい思い出だ。
その後も、彼女達に度肝を抜かれることが沢山あった。
人生で一番波乱万丈の一年だったかもしれない。
思い返せば返す分だけ様々な記憶が蘇る。
「いい一年だったな...」
最高の有終の美を飾った彼らは目を細めた。
互いに誰かに背を押される形で揉みくちゃな輪でようやく高尾と美桜は対面する。
お互い嬉し涙を流し過ぎ顔がグシャグシャながらも、互いの顔が識別できた途端に頬を緩ました。
「和...頂点行けたね」
「あぁ...夢見たいだ」
確かに約束は達成された。
WCに行って頂点に登ると...
だが、この結果にたどり着けたのは眼の前にいる彼女のお陰だ。
「ありがとな...美桜」
「ううん...私こそありがと。
お陰でサイコーの景色を見せてもらったよ」
美桜は高尾の言葉にゆっくりと首を振った。自分はただ側で見守っただけ。
汗水垂らして勝利をもぎ取ったのは紛れもなく高尾達だから。
マネージャーとして側にいさせてもらった。己自身が支えとしての存在になれていたのなら凄く嬉しいことだ。
だが、この景色を見ながらも美桜の心の奥底から沸々と新たな感情が湧き上がっていた。
「ねぇ?和...
私、やりたい事できた」
その言葉に高尾はそっか...と目を細めた。
直感だが、美桜が何をしたいかわかったのだ。
「じゃあ今度は俺の番だな!!」
「え??」
「美桜のやりたい事...何があっても俺は全力で応援する。
だから美桜は思い切ってやれ!」
少し後ろめたさがあった美桜の背中を高尾は強く押したのだ。
やりたいようにやればいいと
そんな彼の優しさが身にしみた美桜は、大きく彼に頷くともう一度目に焼き付けるようにこの光景を見渡したのだった。