秀徳対洛山(WC準決勝)
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ことごとく無冠の五将との対決は着実に秀徳がものにしていく。
そして気づけば今は第三クォーター終盤
まさかの展開に赤司は思わず舌打ちをした。ここまで食らいついてくるのは流石に赤司も想定外だったのだ。そして目の前にいる彼のせいで思うように見動きが取れない事も腹ただしかった。舐めてはいない。だが、どんなに素早く相手をかわそうとしても抜こうとした先に彼は立っていた。彼の動きには赤司は誰かと重ね合わせた。それは美桜だ。
やってくれるじゃないか...美桜
流石にこれは想定外だ
ちらりとコート端を見ると先ほどと同じく美桜は強い目を宿していた。それを見て赤司は口角を上げた。
だが、これで止められると思うなよ
赤司は遂に天帝の眼(エンペラーアイ)を発動した。超人的な視力により、相手の呼吸・心拍・汗・筋肉の収縮などを完全に視認・把握できるため、ディフェンスではどんな技や動きでも初期動作の時点でボールを奪い、オフェンスでは相手の重心の位置を正確に見抜くことで本来偶発的にしか発生しないアンクルブレイクを自在に引き起こすことが出来る。
ハッと高尾が気づいたときには時既に遅し。彼は尻餅をついていた。あっという間に赤司は高尾をかわし、続々と他のメンバーに尻餅をつかせ楽々とシュートするのだった。
それだけではない。今の赤司の瞳からは紅色の光の筋が出ていた。
赤司は、使えないとわかった途端彼は人が変わったように切り捨てていく。
勝利のためなら、使えない仲間に頼ろうとせず自分のみで決めようとする。
それが今の赤司の戦い方であった。
そして彼は遂にそれを実行し始めたのだった。彼がゾーンに入る。それが赤司の合図だと知っていた実渕たちの顔は青ざめるのだった。
第3クォーター終盤は赤司のゾーンの独断状態。リードしていた差は一気に追い付かれいつの間にかリードが広げられた状態でそのクォーターは終了するのだった。
*
アンクルブレイクは相手の重心を崩すためにドリブルを使い切り返すをため、スペースを使う。要は密集している中に誘い込めばアンクルブレイクを防ぐことは可能だ。だが、それに気づいたら赤司はあえて中に入ることはないだろう。
「じゃあどうするのだよ!!」
美桜は緑間の反応に高笑いする。
「だから…それをこれから考えるのだよ」
「真似をするのでないのだよ」
「あはは!!美桜サイコ!」
この異常な状態に大坪達は呆気にとられ、口を挟むことができなかった。
美桜も大きく笑った。そして瞬時にその表情を引っ込めた。
「大丈夫です…どんな方法でも止めればいいんです。」
「赤司を止められるのか!?」
宮地が驚きの声をあげる。その反応に美桜は目を伏せた。代わりに答えるように口を開いたのは緑間だった。
「赤司は一度も負けたことがありません」
「あぁ!?何言ってんだよ緑間」
「ホントなんです…宮地さん」
緑間につっかかろうとする宮地に美桜は小さく呟く。それに大坪達は言葉を失った。
「でも…それがあいつの盲点でもあるんだよな!美桜」
高尾の言葉に美桜は小さく頷くと顔を上げた。
「おそらく一度崩せば赤司君は脆くなると思うんです。そこを突きます」
「でも…どうやって」
確かに一度も負けたことがない彼が試合中に負けを味わったら精神的に崩れるかもしれない。が、実際どうすればいいんだ…。
あんぐりとする大坪達を置き去りにして話が進む。
「昨日荒療治したんで…多分いけます」
美桜が言い切った言葉に、緑間と高尾は昨日を思い出してかげんなりとした表情になる。
「あれな…一番キツかったな。真ちゃん」
「ホントなのだよ…」
その二人の様子に大坪達は目を丸くする。一体二人をこんな表情にさせるまで美桜は何をさせたのかと…
「いったい…何をしたんだ神田」
「緑間がこんな表情するなんて、尋常じゃないぞ」
「え…そうですか??」
大坪と木村が青ざめる中、美桜はキョトンとする。その反応に彼らはわかってないのかと小さくため息を吐くのだった。
美桜の言ってた荒療治…
それはたまたま昨日思いついた出来事だった。青峰が教えてくれたゾーンに入るためのトリガー。それを知った美桜は、同時にもしかしたら赤司もゾーンに入れるのではないかという考えにたどり着いていたのだ。
だからその日の夜に二人を呼び出した。
赤司のゾーン…それに加えてエンペラーアイ。その二つがかみ合った時の力は計り知れない。
時間がないし、止める方法は美桜には思いつかなかった。だからこそ美桜は実践的に二人に考え付いてもらおうと思ったのだ。本来なら明日に向けて身体を休ませておきたいところだが、優先事項を考えたら美桜にとって荒療治をさせることが一番に上がったのだ。
「頼んだよ…ふたりとも」
「任せろ!!」
「…引きずり降ろしてやるのだよ」
ラスト…第4クォーターが幕を開けるのだった
そして気づけば今は第三クォーター終盤
まさかの展開に赤司は思わず舌打ちをした。ここまで食らいついてくるのは流石に赤司も想定外だったのだ。そして目の前にいる彼のせいで思うように見動きが取れない事も腹ただしかった。舐めてはいない。だが、どんなに素早く相手をかわそうとしても抜こうとした先に彼は立っていた。彼の動きには赤司は誰かと重ね合わせた。それは美桜だ。
やってくれるじゃないか...美桜
流石にこれは想定外だ
ちらりとコート端を見ると先ほどと同じく美桜は強い目を宿していた。それを見て赤司は口角を上げた。
だが、これで止められると思うなよ
赤司は遂に天帝の眼(エンペラーアイ)を発動した。超人的な視力により、相手の呼吸・心拍・汗・筋肉の収縮などを完全に視認・把握できるため、ディフェンスではどんな技や動きでも初期動作の時点でボールを奪い、オフェンスでは相手の重心の位置を正確に見抜くことで本来偶発的にしか発生しないアンクルブレイクを自在に引き起こすことが出来る。
ハッと高尾が気づいたときには時既に遅し。彼は尻餅をついていた。あっという間に赤司は高尾をかわし、続々と他のメンバーに尻餅をつかせ楽々とシュートするのだった。
それだけではない。今の赤司の瞳からは紅色の光の筋が出ていた。
赤司は、使えないとわかった途端彼は人が変わったように切り捨てていく。
勝利のためなら、使えない仲間に頼ろうとせず自分のみで決めようとする。
それが今の赤司の戦い方であった。
そして彼は遂にそれを実行し始めたのだった。彼がゾーンに入る。それが赤司の合図だと知っていた実渕たちの顔は青ざめるのだった。
第3クォーター終盤は赤司のゾーンの独断状態。リードしていた差は一気に追い付かれいつの間にかリードが広げられた状態でそのクォーターは終了するのだった。
*
アンクルブレイクは相手の重心を崩すためにドリブルを使い切り返すをため、スペースを使う。要は密集している中に誘い込めばアンクルブレイクを防ぐことは可能だ。だが、それに気づいたら赤司はあえて中に入ることはないだろう。
「じゃあどうするのだよ!!」
美桜は緑間の反応に高笑いする。
「だから…それをこれから考えるのだよ」
「真似をするのでないのだよ」
「あはは!!美桜サイコ!」
この異常な状態に大坪達は呆気にとられ、口を挟むことができなかった。
美桜も大きく笑った。そして瞬時にその表情を引っ込めた。
「大丈夫です…どんな方法でも止めればいいんです。」
「赤司を止められるのか!?」
宮地が驚きの声をあげる。その反応に美桜は目を伏せた。代わりに答えるように口を開いたのは緑間だった。
「赤司は一度も負けたことがありません」
「あぁ!?何言ってんだよ緑間」
「ホントなんです…宮地さん」
緑間につっかかろうとする宮地に美桜は小さく呟く。それに大坪達は言葉を失った。
「でも…それがあいつの盲点でもあるんだよな!美桜」
高尾の言葉に美桜は小さく頷くと顔を上げた。
「おそらく一度崩せば赤司君は脆くなると思うんです。そこを突きます」
「でも…どうやって」
確かに一度も負けたことがない彼が試合中に負けを味わったら精神的に崩れるかもしれない。が、実際どうすればいいんだ…。
あんぐりとする大坪達を置き去りにして話が進む。
「昨日荒療治したんで…多分いけます」
美桜が言い切った言葉に、緑間と高尾は昨日を思い出してかげんなりとした表情になる。
「あれな…一番キツかったな。真ちゃん」
「ホントなのだよ…」
その二人の様子に大坪達は目を丸くする。一体二人をこんな表情にさせるまで美桜は何をさせたのかと…
「いったい…何をしたんだ神田」
「緑間がこんな表情するなんて、尋常じゃないぞ」
「え…そうですか??」
大坪と木村が青ざめる中、美桜はキョトンとする。その反応に彼らはわかってないのかと小さくため息を吐くのだった。
美桜の言ってた荒療治…
それはたまたま昨日思いついた出来事だった。青峰が教えてくれたゾーンに入るためのトリガー。それを知った美桜は、同時にもしかしたら赤司もゾーンに入れるのではないかという考えにたどり着いていたのだ。
だからその日の夜に二人を呼び出した。
赤司のゾーン…それに加えてエンペラーアイ。その二つがかみ合った時の力は計り知れない。
時間がないし、止める方法は美桜には思いつかなかった。だからこそ美桜は実践的に二人に考え付いてもらおうと思ったのだ。本来なら明日に向けて身体を休ませておきたいところだが、優先事項を考えたら美桜にとって荒療治をさせることが一番に上がったのだ。
「頼んだよ…ふたりとも」
「任せろ!!」
「…引きずり降ろしてやるのだよ」
ラスト…第4クォーターが幕を開けるのだった