秀徳対洛山(WC準決勝)
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控室のベンチに座り込み緑間は手のひらにある今日のラッキーアイテムである将棋の駒をじっと見つめていた。緑間にとってこのラッキーアイテムは幸か不幸か今日持つのは必然的だったのかもしれない。緑間が将棋を見て思い出すのは中学時代の赤司とやっていた将棋。そしてある日赤司はボソリと独り言のように呟くのだった。
「俺は敗北をしらない」
「なに?なんだそれ?嫌味か?」
「いやすまない。今ふと思っただけだ。けして望んでいるわけではない。知らないから興味があるだけだ。それ以上に意味はない。」
「それを嫌味というのだよ。ならばいずれ俺が教えてやる」
「そうだな。もしお前と戦うときになれば流石に手加減はできなそうだ。負ける気は毛頭ないがな」
その時に緑間は決意したのだ。赤司に敗北を教えてやると。そしてそれを実現する時が来たのだ。
美桜だけでない。緑間も赤司に対峙するこの試合にかける想いは強いのだ。
「緑間?なんだそれ?」
「ラッキーアイテムです」
「今日は小さくていいや」
「んで?今日は何位??」
「2位です」
「なんだそりゃ…1位取って来いよ。埋めんぞ」
「いや…占いなんで」
緑間の手に持っている物を不思議そうに見つめる木村。いつもと違って控室の場所のスペースをとることがない。対して、靴紐を結びながら宮地が今日のおは朝の順位を聞く。だが、1位でなく中途半端の2位。それを聞き表情を一変させる宮地。それに困惑気味の緑間。高尾はずっと笑いっぱなし。監督は溜息を吐き、美桜は苦笑いを浮かべていた。いつもと光景は同じ。だが、いつも以上に緊迫した空気が流れていた。
*
「出た!!11年連続出場の古豪…歴戦の王者…秀徳高校」
「そして来た…高校最強…開闢の帝王洛山高校」
両校、大歓声の中入場した。
「勝たせてもらうぞ…赤司」
「それは無理だ真太郎。一度でも僕に投了させたことがあったか?」
「将棋とバスケは違うのだよ」
「同じさ。僕が今まで一度も間違ったことを言ったことは一度もない。全てに勝つ僕は全て正しい」
敗北を知らない皇帝である赤司に対し、
緑間は
高尾は
美桜は
そして秀徳は…
勝利を収めることが出来るのだろうか?
これよりWC準決勝第一試合…洛山高校対秀徳高校の試合を始めます。
ジャンプボール…秀徳がものに
弾かれたボールを高尾が取りノールックで緑間に。
「すべて正しいだと?笑わせるな、赤司。勝ったことしかないような奴が知ったような口を聞くなよ!」
緑間が超長距離弾道3Pシュートを決め、秀徳が先制点。
「来い赤司…約束通り教えてやる。敗北を」
鋭い瞳で緑間は赤司を睨めつけるのだった。へぇ??と対する赤司はというと緑間の言葉に反応するだけだった。
繰り広げられる攻防戦。赤司は特に何も仕掛けては来ていない。恐らく様子見をしているのだろうと美桜は試合展開をじっと固唾を呑んで見ていた。
そして何かハッと気づいた美桜は隣にいる監督に話しかける。
「監督...これって...」
「まるで将棋を彷彿させるね。一手一手を慎重に打ち、出方を伺ってるね」
美桜の予想通りの言葉が返ってきた。それに対し美桜は相槌を打った。
「では、展開が動くとしたら次のクォーターですね」
そして彼らの予想通りこのクォーターは特に大きく変わった展開は起こらなかった。
第一クォーターはシーソーゲームの展開になり16対16で同点で終わるのだった。
「俺は敗北をしらない」
「なに?なんだそれ?嫌味か?」
「いやすまない。今ふと思っただけだ。けして望んでいるわけではない。知らないから興味があるだけだ。それ以上に意味はない。」
「それを嫌味というのだよ。ならばいずれ俺が教えてやる」
「そうだな。もしお前と戦うときになれば流石に手加減はできなそうだ。負ける気は毛頭ないがな」
その時に緑間は決意したのだ。赤司に敗北を教えてやると。そしてそれを実現する時が来たのだ。
美桜だけでない。緑間も赤司に対峙するこの試合にかける想いは強いのだ。
「緑間?なんだそれ?」
「ラッキーアイテムです」
「今日は小さくていいや」
「んで?今日は何位??」
「2位です」
「なんだそりゃ…1位取って来いよ。埋めんぞ」
「いや…占いなんで」
緑間の手に持っている物を不思議そうに見つめる木村。いつもと違って控室の場所のスペースをとることがない。対して、靴紐を結びながら宮地が今日のおは朝の順位を聞く。だが、1位でなく中途半端の2位。それを聞き表情を一変させる宮地。それに困惑気味の緑間。高尾はずっと笑いっぱなし。監督は溜息を吐き、美桜は苦笑いを浮かべていた。いつもと光景は同じ。だが、いつも以上に緊迫した空気が流れていた。
*
「出た!!11年連続出場の古豪…歴戦の王者…秀徳高校」
「そして来た…高校最強…開闢の帝王洛山高校」
両校、大歓声の中入場した。
「勝たせてもらうぞ…赤司」
「それは無理だ真太郎。一度でも僕に投了させたことがあったか?」
「将棋とバスケは違うのだよ」
「同じさ。僕が今まで一度も間違ったことを言ったことは一度もない。全てに勝つ僕は全て正しい」
敗北を知らない皇帝である赤司に対し、
緑間は
高尾は
美桜は
そして秀徳は…
勝利を収めることが出来るのだろうか?
これよりWC準決勝第一試合…洛山高校対秀徳高校の試合を始めます。
ジャンプボール…秀徳がものに
弾かれたボールを高尾が取りノールックで緑間に。
「すべて正しいだと?笑わせるな、赤司。勝ったことしかないような奴が知ったような口を聞くなよ!」
緑間が超長距離弾道3Pシュートを決め、秀徳が先制点。
「来い赤司…約束通り教えてやる。敗北を」
鋭い瞳で緑間は赤司を睨めつけるのだった。へぇ??と対する赤司はというと緑間の言葉に反応するだけだった。
繰り広げられる攻防戦。赤司は特に何も仕掛けては来ていない。恐らく様子見をしているのだろうと美桜は試合展開をじっと固唾を呑んで見ていた。
そして何かハッと気づいた美桜は隣にいる監督に話しかける。
「監督...これって...」
「まるで将棋を彷彿させるね。一手一手を慎重に打ち、出方を伺ってるね」
美桜の予想通りの言葉が返ってきた。それに対し美桜は相槌を打った。
「では、展開が動くとしたら次のクォーターですね」
そして彼らの予想通りこのクォーターは特に大きく変わった展開は起こらなかった。
第一クォーターはシーソーゲームの展開になり16対16で同点で終わるのだった。