秀徳対誠凛(WC決勝)
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木吉がジャンプボールをする位置に行こうとするなか、火神はそれを止めた。俺にやらして欲しいと言う火神の気迫に押され木吉は火神と交代した。よってジャンプボールは大坪対火神。超人的な飛躍力を持つ火神に対し、流石に大坪がものにできるわけがなく、最初の攻撃は誠凛。
じっと状況を観察していた高尾は、ある行動に出た。高尾は木村にマークチェンジしてほしいと頼んだのだ。高尾がマークにつくのは黒子。木村と交代したら黒子を見失ってしまうのではないかと流石に木村は慌てるが、高尾は意味深な笑みを浮かべるのだった。
「大丈夫っすよ。木村さんが黒子を見失うことはもうないですから」
呑み込めない状態の中、二人はマークチェンジ。高尾は伊月に、木村は黒子につく。それを見て驚いたのは誠凛だ。黒子を止めるには高尾のホークアイが必要なはず。なのに何故黒子を野放しにするような行動をしたのかと。
一方で、美桜は不敵な笑みを浮かべた。高尾に入れ知恵をしたのは美桜だったのだ。昨日の試合中の黒子のプレー見て美桜はずっと違和感の正体を考えていたのだ。一体どうして赤司が黒子にパスを専念させたのかを。ようやくその理由が美桜はわかったのだ。
パスのみならそこまで注目は浴びない。
だが、相手をかわすドライブや得点を入れるシュートはどうしても目立ってしまう。
特に消えるドライブやシュートなんて興味を持たれてもおかしくないし印象に強く残る。
印象に残るということは影に徹してきた黒子にスポットライトが当たるようなものだ。つまり認識されてしまうといくら影が薄い黒子でも存在感が出てしまうのだ。
試合に出るにつれ輝きを放っていった黒子。そして、黒子から完全に影を無くした決定打は昨日のブザービーターだった。よって今の黒子は影でなく光。全員の目に黒子が見える今、ミスディレクションは開始早々から無効。
そこまで考えが行き着いたがそれがあってる保証がない。そこで美桜は開始前に高尾に耳打ちしたのだ。
ミスディレクションができない黒子は言っちゃなんだが戦力外。ならこの状況で高尾にマークをつかせるならイーグルスピアを持つ伊月にしたほうが良いと美桜は考えたのだ。
そして高尾は言われたとおり状況を判断。ミスディレクションが効いてないと気づき高尾はマークチェンジを行ったのだった。
「良いのか?高尾。黒子にべったりくっついてなくて」
「いいんすよ。伊月さん。別に俺じゃなくても今の黒子は止められるんで」
意味心な言葉を残す高尾に不可解に思いながらも伊月はボールを回した。伊月→日向→黒子にボールが回る。そして黒子はシュートを放った。まず誠凛が先制点。黒子のシュートで沸き立つ会場。その光景を見てベンチにいる降旗は疑問に思う。いつも黒子は認識されないためここまで会場が盛り上がることがなかったのに今日は凄く歓声が飛んでいるのだ。
すぐさま秀徳が点を入れ、イーブンに戻す。そして誠凛の攻撃。黒子のパスを上手く使って点を入れたい誠凛だったが、黒子に到達する前にボールカットされてしまう。次々と秀徳が点を追加していく中、何故こうもあっさり取られてしまうのだ?と誠凛は疑問に思った。
「残念っすけど、黒子はこの試合もう出れないですよ」
おもむろに高尾は口を開いた。それが耳に入った伊月は疑問を投げかけた。それに対し高尾は笑いながら聞き返すのだった。
「あっれ?伊月さんまだわかってないんすか?」
黒子のミスディレクションはもう効果切れなんですよ。最大の武器を失った黒子は恐らく交代なんじゃないんですか?と伊月が耳を疑うようなセリフを吐く高尾。そして次の瞬間、ブサーが鳴る。
「監督さんは気づいたらしいですね」
誠凛は黒子を下がらせたのだ。
ベンチに下がった黒子の頭の中は真っ白。
どうしてまだ時間が経っていないはずなのに意図も容易くボールを取られてしまうのだろうかと…
それはまるで自分が見えているようだったのだ。
何も考えられない黒子の肩に相田はそっと手を置いた。
だが、黒子が消えても誠凛は崩れることはなかった。今の誠凛は誰一人として穴はない。
ゾーンに入った火神中心になって誠凛は点を積み重ねる。
負けずに秀徳も点を入れ返す。
一進一退の攻防戦に観客席のボルテージも上がっていく。
それでも…
緑間と高尾の連携プレー
空中装填式3Pシュート(スカイ・ダイレクト・スリーポイント)
は誰にも止めることはできなかった。
負けたくないと第4クォーターに黒子はコートに入る。
しかし、状況が好転することはなかった。
じっと状況を観察していた高尾は、ある行動に出た。高尾は木村にマークチェンジしてほしいと頼んだのだ。高尾がマークにつくのは黒子。木村と交代したら黒子を見失ってしまうのではないかと流石に木村は慌てるが、高尾は意味深な笑みを浮かべるのだった。
「大丈夫っすよ。木村さんが黒子を見失うことはもうないですから」
呑み込めない状態の中、二人はマークチェンジ。高尾は伊月に、木村は黒子につく。それを見て驚いたのは誠凛だ。黒子を止めるには高尾のホークアイが必要なはず。なのに何故黒子を野放しにするような行動をしたのかと。
一方で、美桜は不敵な笑みを浮かべた。高尾に入れ知恵をしたのは美桜だったのだ。昨日の試合中の黒子のプレー見て美桜はずっと違和感の正体を考えていたのだ。一体どうして赤司が黒子にパスを専念させたのかを。ようやくその理由が美桜はわかったのだ。
パスのみならそこまで注目は浴びない。
だが、相手をかわすドライブや得点を入れるシュートはどうしても目立ってしまう。
特に消えるドライブやシュートなんて興味を持たれてもおかしくないし印象に強く残る。
印象に残るということは影に徹してきた黒子にスポットライトが当たるようなものだ。つまり認識されてしまうといくら影が薄い黒子でも存在感が出てしまうのだ。
試合に出るにつれ輝きを放っていった黒子。そして、黒子から完全に影を無くした決定打は昨日のブザービーターだった。よって今の黒子は影でなく光。全員の目に黒子が見える今、ミスディレクションは開始早々から無効。
そこまで考えが行き着いたがそれがあってる保証がない。そこで美桜は開始前に高尾に耳打ちしたのだ。
ミスディレクションができない黒子は言っちゃなんだが戦力外。ならこの状況で高尾にマークをつかせるならイーグルスピアを持つ伊月にしたほうが良いと美桜は考えたのだ。
そして高尾は言われたとおり状況を判断。ミスディレクションが効いてないと気づき高尾はマークチェンジを行ったのだった。
「良いのか?高尾。黒子にべったりくっついてなくて」
「いいんすよ。伊月さん。別に俺じゃなくても今の黒子は止められるんで」
意味心な言葉を残す高尾に不可解に思いながらも伊月はボールを回した。伊月→日向→黒子にボールが回る。そして黒子はシュートを放った。まず誠凛が先制点。黒子のシュートで沸き立つ会場。その光景を見てベンチにいる降旗は疑問に思う。いつも黒子は認識されないためここまで会場が盛り上がることがなかったのに今日は凄く歓声が飛んでいるのだ。
すぐさま秀徳が点を入れ、イーブンに戻す。そして誠凛の攻撃。黒子のパスを上手く使って点を入れたい誠凛だったが、黒子に到達する前にボールカットされてしまう。次々と秀徳が点を追加していく中、何故こうもあっさり取られてしまうのだ?と誠凛は疑問に思った。
「残念っすけど、黒子はこの試合もう出れないですよ」
おもむろに高尾は口を開いた。それが耳に入った伊月は疑問を投げかけた。それに対し高尾は笑いながら聞き返すのだった。
「あっれ?伊月さんまだわかってないんすか?」
黒子のミスディレクションはもう効果切れなんですよ。最大の武器を失った黒子は恐らく交代なんじゃないんですか?と伊月が耳を疑うようなセリフを吐く高尾。そして次の瞬間、ブサーが鳴る。
「監督さんは気づいたらしいですね」
誠凛は黒子を下がらせたのだ。
ベンチに下がった黒子の頭の中は真っ白。
どうしてまだ時間が経っていないはずなのに意図も容易くボールを取られてしまうのだろうかと…
それはまるで自分が見えているようだったのだ。
何も考えられない黒子の肩に相田はそっと手を置いた。
だが、黒子が消えても誠凛は崩れることはなかった。今の誠凛は誰一人として穴はない。
ゾーンに入った火神中心になって誠凛は点を積み重ねる。
負けずに秀徳も点を入れ返す。
一進一退の攻防戦に観客席のボルテージも上がっていく。
それでも…
緑間と高尾の連携プレー
空中装填式3Pシュート(スカイ・ダイレクト・スリーポイント)
は誰にも止めることはできなかった。
負けたくないと第4クォーターに黒子はコートに入る。
しかし、状況が好転することはなかった。