海常対誠凛(WC準決勝)
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第4クォーターが始まっても誠凛の勢いが留まることが無い。ジリジリとだが、確実に点差はついていっていた。
「負けるか!!死んでもこれ以上離されるな!!」
「勝つ!!何が何でも突き放すぞ!!」
ベンチにいる黄瀬は拳を握りしめ、身体を震わせる。耐えろ...耐えるんだと監督に言われる黄瀬の脳裏には今コートで懸命に頑張るメンバーがチラつく。
頼む...頼む!!頑張れ!!皆!!
必死に祈る中、黄瀬の頭にとある言葉が落ちてくる。それは桐皇に負けたあとに笠松に言われた言葉だった。
「チームを勝たせることがエースの仕事だ。負けたときの責任を負うのはキャプテンである俺の仕事だ。エースはただ前を見てればいい」
その言葉が黄瀬の背中を押した。まだ残り4分ある。だけど黄瀬はもうこれ以上待てないと出る準備を始める。
「監督!!エースはチームを勝たせることが仕事っすよね。
今行かなきゃ...エースじゃない!!
もし行かなかったら一生後悔する
だって俺...このチーム...好きなんすもん」
4分も足が持たないと最後まで黄瀬を止めようとした監督だったが、黄瀬の熱意を聞き遂に折れる。
わしも腹をくくったぞ。
最後までやれ。
海常のエースはお前だ...黄瀬
そして、黄瀬が交代をお願いしようとする。それと同時に交代しようとしたのは黒子だった。
誠凛側は15点リードしている。この状況でファントムシュートが見破られミスディレクションもそこまで効力を発揮しない黒子を無理に出す必要はない。相田も出す気はまだなかった。それでも黒子はお願いしてきた。黒子は警戒しているのだ。黄瀬の事を。追い詰められたキセキの世代ほど怖いものはない。一番キセキの世代の怖さを知っている黒子が言ったのだ。だからこそ相田は交代させることを決心した。
「「ラスト4分行ってこい!!」」
両校の監督は彼らの背中に思いを託すのだった。
ところ変わって観覧席に続く道に慌ただしい声が響いていた。
「い…いて!!押すなってさつき」
「早く!!試合終わっちゃう!!」
桃井に押される形で歩く青峰。当初、カフェにいたのだが、急に桃井が試合の結果をこの目でしっかり見届けたいと言い出したためここまでやってきたのだ。その二人の耳にブザー音が入る。ハッとして思わず立ち止まる青峰。勢いあまって桃井は急に止まった青峰の背中に顔をぶつけてしまう。
「良かったな…さつき。どうやら役者が揃ったとこらしいぜ…
クライマックスだ」
二人の目の前に広がるコートには黄瀬と黒子が入る姿が目に入るのだった。
「来たーー海常エース…黄瀬!!」
ボールを受け取った黄瀬の耳に入る大歓声。
そう…エースは俺だ。そしてチームを勝たせるのがエース。もう二度と負けたくない。負けさせたくない…
俺が海常を勝たせる!!
「誠凛に勝つんだ!!」
ただならぬ雰囲気を身に纏っていた黄瀬。その黄瀬の黄金の瞳が色鮮やかに輝きを放ち始める。瞬間、目の前にいた火神は足を滑らせた。黄瀬が赤司のエンペラーアイを使って切り返し、青峰のドライブと使ったのだ。そのままの勢いで黄瀬が点を入れる。黄瀬のこの一打で海常は息を吹き返す。
「涼ちゃんこのまま持つのか?」
思わず高尾が心配そうに声に漏らす。
持たせる??
持つ??
もうそんな領域なんかとうに逸脱していると美桜と緑間は感じていた。
「今彼奴はそんなこと考えてはいないだろうな」
「持つかどうかじゃない。涼太は最後までパーフェクトコピーで行く気よ」
誠凛はすかさず黒子のイグナイトパス改でカウンターを仕掛けようとする。受け取った火神はこのまま入れようとするが、いつの間にか回りこんでいた黄瀬の手により防がれてしまった。その弾かれたボールは笠松へ。考えている暇はないと誠凛は止めようと動き出す中、笠松がパスしたのは黄瀬。そして黄瀬が繰り出したのは先ほどの黒子のイグナイトパス改だった。そのボールは小堀にわたり海常は点を追加した。ここまでで4点入れ、誠凛との差を11点に戻してきた。
「勝つ!!ここから残り俺のすべてをかけて!!」
パーフェクトコピーを駆使し黄瀬は戦う。チームの勝利のために
「負けるか!!死んでもこれ以上離されるな!!」
「勝つ!!何が何でも突き放すぞ!!」
ベンチにいる黄瀬は拳を握りしめ、身体を震わせる。耐えろ...耐えるんだと監督に言われる黄瀬の脳裏には今コートで懸命に頑張るメンバーがチラつく。
頼む...頼む!!頑張れ!!皆!!
必死に祈る中、黄瀬の頭にとある言葉が落ちてくる。それは桐皇に負けたあとに笠松に言われた言葉だった。
「チームを勝たせることがエースの仕事だ。負けたときの責任を負うのはキャプテンである俺の仕事だ。エースはただ前を見てればいい」
その言葉が黄瀬の背中を押した。まだ残り4分ある。だけど黄瀬はもうこれ以上待てないと出る準備を始める。
「監督!!エースはチームを勝たせることが仕事っすよね。
今行かなきゃ...エースじゃない!!
もし行かなかったら一生後悔する
だって俺...このチーム...好きなんすもん」
4分も足が持たないと最後まで黄瀬を止めようとした監督だったが、黄瀬の熱意を聞き遂に折れる。
わしも腹をくくったぞ。
最後までやれ。
海常のエースはお前だ...黄瀬
そして、黄瀬が交代をお願いしようとする。それと同時に交代しようとしたのは黒子だった。
誠凛側は15点リードしている。この状況でファントムシュートが見破られミスディレクションもそこまで効力を発揮しない黒子を無理に出す必要はない。相田も出す気はまだなかった。それでも黒子はお願いしてきた。黒子は警戒しているのだ。黄瀬の事を。追い詰められたキセキの世代ほど怖いものはない。一番キセキの世代の怖さを知っている黒子が言ったのだ。だからこそ相田は交代させることを決心した。
「「ラスト4分行ってこい!!」」
両校の監督は彼らの背中に思いを託すのだった。
ところ変わって観覧席に続く道に慌ただしい声が響いていた。
「い…いて!!押すなってさつき」
「早く!!試合終わっちゃう!!」
桃井に押される形で歩く青峰。当初、カフェにいたのだが、急に桃井が試合の結果をこの目でしっかり見届けたいと言い出したためここまでやってきたのだ。その二人の耳にブザー音が入る。ハッとして思わず立ち止まる青峰。勢いあまって桃井は急に止まった青峰の背中に顔をぶつけてしまう。
「良かったな…さつき。どうやら役者が揃ったとこらしいぜ…
クライマックスだ」
二人の目の前に広がるコートには黄瀬と黒子が入る姿が目に入るのだった。
「来たーー海常エース…黄瀬!!」
ボールを受け取った黄瀬の耳に入る大歓声。
そう…エースは俺だ。そしてチームを勝たせるのがエース。もう二度と負けたくない。負けさせたくない…
俺が海常を勝たせる!!
「誠凛に勝つんだ!!」
ただならぬ雰囲気を身に纏っていた黄瀬。その黄瀬の黄金の瞳が色鮮やかに輝きを放ち始める。瞬間、目の前にいた火神は足を滑らせた。黄瀬が赤司のエンペラーアイを使って切り返し、青峰のドライブと使ったのだ。そのままの勢いで黄瀬が点を入れる。黄瀬のこの一打で海常は息を吹き返す。
「涼ちゃんこのまま持つのか?」
思わず高尾が心配そうに声に漏らす。
持たせる??
持つ??
もうそんな領域なんかとうに逸脱していると美桜と緑間は感じていた。
「今彼奴はそんなこと考えてはいないだろうな」
「持つかどうかじゃない。涼太は最後までパーフェクトコピーで行く気よ」
誠凛はすかさず黒子のイグナイトパス改でカウンターを仕掛けようとする。受け取った火神はこのまま入れようとするが、いつの間にか回りこんでいた黄瀬の手により防がれてしまった。その弾かれたボールは笠松へ。考えている暇はないと誠凛は止めようと動き出す中、笠松がパスしたのは黄瀬。そして黄瀬が繰り出したのは先ほどの黒子のイグナイトパス改だった。そのボールは小堀にわたり海常は点を追加した。ここまでで4点入れ、誠凛との差を11点に戻してきた。
「勝つ!!ここから残り俺のすべてをかけて!!」
パーフェクトコピーを駆使し黄瀬は戦う。チームの勝利のために