海常対誠凛(WC準決勝)
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第3クォーター開始して火神の勢いは留まることがない。海常も粘ってはいるが、流れは完全に誠凛だ。そして今フリーにできる誠凛勢は誰もいない。それくらい誠凛の一人一人がレベルアップしていたのだ。
黄瀬の足を知った時からこうなることはわかっていった。だが、笠松にとって想定外なのは火神の異常な驚異的な成長スピードだ。今海常にあるのは、黄瀬が戻ってくるまで何としてでも点差を広げることなく食らいつくという意地だ。
黄瀬すがりなのは不本意だが、それでも勝つためなら喜んでやってやる。
笠松がフルスピードで伊月を抜きにかかる。伊月は全神経を集中させイーグルスピアでボールを弾く。弾かれたボールは水戸部の方向へ。それを見た笠松は取らせまいとそのボールに触れ軌道を変える。ゴール下にいた小堀へボールは渡る。そのままゴールへ入れこもうとするが、後から飛んだ木吉の指にボールは触れゴール端に当たる。リバウンドのボール…火神がいる中、早川がボールをつかみ取りそのまま叩き込んだ。
「まだまだ…海常舐めんな!!」
森山のシュートは日向の指に当たり、ゴール端に当たりグルグルとボールが回る。それを見た木吉が小堀のマークを外し走り出す。ボールはネットをすり抜けず落下。取ろうと木吉は飛ぶが、早川に先を越されてしまう。火神は中村のスクリーンにより飛ぶことができず。早川からボールを小堀はもらうとシュートしにかかる。させるかと木吉は飛ぶ。勢いあまり、お互いの体がぶつかり合う中放たれたボールはネットをくぐり抜けた。
「ディフェンスプッシング白7番。バスケットカウント1スロー」
クソ!と悔しがる木吉。その彼に小堀は声をかけた。
「木吉鉄平。君は俺よりずっと優れたプレイヤーだ。
けど、俺は負けない!」
前回練習試合で負けた海常にとって、この試合はリベンジマッチ。かけている思いは強い。対して、誠凛はリベンジを受ける側だ。加えて前回の試合に木吉は出ていない。ただ勝ちたいだけの者に小堀は負けたくないのだ。
図星すぎる言葉を言われてしまい、返す言葉が無いと何も小堀に言い返すことができなかった木吉だ。
「なんか言い返せよ!!どアホ!!」
見かねた日向が思わず木吉の背中を思い切り叩く。
「言いたい放題言われた挙げ句、黙り込んでんじゃねぇ!!」
「いやー、あんまりに最もだと思ったんでついな...強いわけだと思ってな」
「ついじゃねぇーだろ!認めてどうすんだよ!鉄心さんよ!!」
「あーすまんすまん。だからその呼び方止めて」
「だいたいここまでろくな活躍してねぇじゃねぇーか!頼むぜ!無冠の5将!!」
「それもやめろって」
「紫原とやった時の気合はどこいったんだよ!!鉄心!」
「嫌なんだってホント」
「シャキッとしてくれよ!鉄心」
てっーしんてっーしんと日向が連呼。やめてくれと木吉は言うがそれは止まらずついに木吉の堪忍の尾が切れる。
「言ってるだろ!さっきから!いくら日向でも怒るぞ!!鉄心って言うな!鉄心っていう奴が鉄心なんだぞ!!」
「なーにいってんだ!!意味わかんねぇよ!!どアホ!!」
「日向だって3パコパコ決められてんだろ?」
「うっせー!!俺はこれからやるんだ!どアホ!!」
日向と木吉の言い争いが勃発。たまらず、火神はいいんすか?と近くにいた伊月に聞く。が、伊月は頭を抱えたもののほっとけ...時期に収まると言うだけで止めようとはしなかった。
一応収まったものの日向と木吉の不機嫌さは体からにじみ出ていた。まじで大丈夫なのか?と流石に火神は不安になる。が、伊月は大丈夫だと返す。別に2年生にとってはこの光景は珍しいものでは無いのだ。去年散々見てきた日常茶飯事の光景なのだ。喧嘩する程仲が良いと言うが、この二人が典型的なの例だ。
「なんだかんだで、できたばかりの誠凛を決勝リーグまで連れて行った2本柱だ。頼りにしていいぜ」
色々日向に言われてしまったが木吉だって理解している。木吉にとって出れる最後の試合。少しでも長くこのメンバーでプレーしたい。この気持ちは人一倍にある。
水戸部のレイアップがさせるかと飛んだ中村の指に当たりゴール端に弾かれ宙へ。木吉は目の前に小堀がいる中、気迫でそのボールを押し込んだ。
因縁があってもリベンジされる側なんてこれっぽちも思ってない。俺たちは夏...約束を果たせなかった。そのリベンジのためにここにいる!!海常に勝つためにここにいる!!
誠凛と海常は夏にリベンジマッチをしようと約束した。だが、実際誠凛はIHに出場は叶わずその約束を果たせなかった事に日向は悔いていたのだ。それに加え、今回誠凛は海常と初対決だと思って望んでいる。実際は誠凛と海常は対決している。だが、これはあくまでも練習試合。公式戦では対決したことはない。あくまでも公式戦で勝たなければならない。誠凛だって勝ちたいという気持ちは負けていないのだ。
森山の変則的なシュート。タイミングがあってきたのか日向は見事に止めた。伊月がそのボールを受け取る。攻撃に移る中、並走していた木吉と日向は不機嫌そうな顔を浮かべながらも互いに目を見合わせる。瞬間、日向は方向転換。日向のマークについていた森山は慌てて後を追おうとするが木吉がスクリーンに入る。駆け込んできた日向を横目に確認した伊月はパスを送る。間髪入れずに日向はボールを送る。送った相手は木吉だ。そのまま木吉はボールをゴールへ叩き込んだ。
「ナイスパスだけど...」
「スクリーンは良かったけど...」
不機嫌そうな声を出しながらも並走する木吉と日向。息は合ってる...不安はなくなったけどどうにかならないのかと火神は後ろから見ていて思ったのだった。
誠凛が入れたら海常が入れ返す。どちらも譲らない攻防戦が繰り広げられていた。それでも、海常が勝つにはどうしても黄瀬が必要だ。じっと我慢して見ていた黄瀬だが、遂に我慢の限界に達していた。
「監督!!やっぱり俺を!!」
だが、黄瀬が見た監督は、歯を食いしばり苦虫を噛み潰したような表情をしていた。監督も辛い選択をしていたのだ。無言を貫く監督に、黄瀬も言おうとしてた言葉が引っ込んでしまった。
58対67で誠凛がリードしてる状態で第3クォーターが終了した。
黄瀬の足を知った時からこうなることはわかっていった。だが、笠松にとって想定外なのは火神の異常な驚異的な成長スピードだ。今海常にあるのは、黄瀬が戻ってくるまで何としてでも点差を広げることなく食らいつくという意地だ。
黄瀬すがりなのは不本意だが、それでも勝つためなら喜んでやってやる。
笠松がフルスピードで伊月を抜きにかかる。伊月は全神経を集中させイーグルスピアでボールを弾く。弾かれたボールは水戸部の方向へ。それを見た笠松は取らせまいとそのボールに触れ軌道を変える。ゴール下にいた小堀へボールは渡る。そのままゴールへ入れこもうとするが、後から飛んだ木吉の指にボールは触れゴール端に当たる。リバウンドのボール…火神がいる中、早川がボールをつかみ取りそのまま叩き込んだ。
「まだまだ…海常舐めんな!!」
森山のシュートは日向の指に当たり、ゴール端に当たりグルグルとボールが回る。それを見た木吉が小堀のマークを外し走り出す。ボールはネットをすり抜けず落下。取ろうと木吉は飛ぶが、早川に先を越されてしまう。火神は中村のスクリーンにより飛ぶことができず。早川からボールを小堀はもらうとシュートしにかかる。させるかと木吉は飛ぶ。勢いあまり、お互いの体がぶつかり合う中放たれたボールはネットをくぐり抜けた。
「ディフェンスプッシング白7番。バスケットカウント1スロー」
クソ!と悔しがる木吉。その彼に小堀は声をかけた。
「木吉鉄平。君は俺よりずっと優れたプレイヤーだ。
けど、俺は負けない!」
前回練習試合で負けた海常にとって、この試合はリベンジマッチ。かけている思いは強い。対して、誠凛はリベンジを受ける側だ。加えて前回の試合に木吉は出ていない。ただ勝ちたいだけの者に小堀は負けたくないのだ。
図星すぎる言葉を言われてしまい、返す言葉が無いと何も小堀に言い返すことができなかった木吉だ。
「なんか言い返せよ!!どアホ!!」
見かねた日向が思わず木吉の背中を思い切り叩く。
「言いたい放題言われた挙げ句、黙り込んでんじゃねぇ!!」
「いやー、あんまりに最もだと思ったんでついな...強いわけだと思ってな」
「ついじゃねぇーだろ!認めてどうすんだよ!鉄心さんよ!!」
「あーすまんすまん。だからその呼び方止めて」
「だいたいここまでろくな活躍してねぇじゃねぇーか!頼むぜ!無冠の5将!!」
「それもやめろって」
「紫原とやった時の気合はどこいったんだよ!!鉄心!」
「嫌なんだってホント」
「シャキッとしてくれよ!鉄心」
てっーしんてっーしんと日向が連呼。やめてくれと木吉は言うがそれは止まらずついに木吉の堪忍の尾が切れる。
「言ってるだろ!さっきから!いくら日向でも怒るぞ!!鉄心って言うな!鉄心っていう奴が鉄心なんだぞ!!」
「なーにいってんだ!!意味わかんねぇよ!!どアホ!!」
「日向だって3パコパコ決められてんだろ?」
「うっせー!!俺はこれからやるんだ!どアホ!!」
日向と木吉の言い争いが勃発。たまらず、火神はいいんすか?と近くにいた伊月に聞く。が、伊月は頭を抱えたもののほっとけ...時期に収まると言うだけで止めようとはしなかった。
一応収まったものの日向と木吉の不機嫌さは体からにじみ出ていた。まじで大丈夫なのか?と流石に火神は不安になる。が、伊月は大丈夫だと返す。別に2年生にとってはこの光景は珍しいものでは無いのだ。去年散々見てきた日常茶飯事の光景なのだ。喧嘩する程仲が良いと言うが、この二人が典型的なの例だ。
「なんだかんだで、できたばかりの誠凛を決勝リーグまで連れて行った2本柱だ。頼りにしていいぜ」
色々日向に言われてしまったが木吉だって理解している。木吉にとって出れる最後の試合。少しでも長くこのメンバーでプレーしたい。この気持ちは人一倍にある。
水戸部のレイアップがさせるかと飛んだ中村の指に当たりゴール端に弾かれ宙へ。木吉は目の前に小堀がいる中、気迫でそのボールを押し込んだ。
因縁があってもリベンジされる側なんてこれっぽちも思ってない。俺たちは夏...約束を果たせなかった。そのリベンジのためにここにいる!!海常に勝つためにここにいる!!
誠凛と海常は夏にリベンジマッチをしようと約束した。だが、実際誠凛はIHに出場は叶わずその約束を果たせなかった事に日向は悔いていたのだ。それに加え、今回誠凛は海常と初対決だと思って望んでいる。実際は誠凛と海常は対決している。だが、これはあくまでも練習試合。公式戦では対決したことはない。あくまでも公式戦で勝たなければならない。誠凛だって勝ちたいという気持ちは負けていないのだ。
森山の変則的なシュート。タイミングがあってきたのか日向は見事に止めた。伊月がそのボールを受け取る。攻撃に移る中、並走していた木吉と日向は不機嫌そうな顔を浮かべながらも互いに目を見合わせる。瞬間、日向は方向転換。日向のマークについていた森山は慌てて後を追おうとするが木吉がスクリーンに入る。駆け込んできた日向を横目に確認した伊月はパスを送る。間髪入れずに日向はボールを送る。送った相手は木吉だ。そのまま木吉はボールをゴールへ叩き込んだ。
「ナイスパスだけど...」
「スクリーンは良かったけど...」
不機嫌そうな声を出しながらも並走する木吉と日向。息は合ってる...不安はなくなったけどどうにかならないのかと火神は後ろから見ていて思ったのだった。
誠凛が入れたら海常が入れ返す。どちらも譲らない攻防戦が繰り広げられていた。それでも、海常が勝つにはどうしても黄瀬が必要だ。じっと我慢して見ていた黄瀬だが、遂に我慢の限界に達していた。
「監督!!やっぱり俺を!!」
だが、黄瀬が見た監督は、歯を食いしばり苦虫を噛み潰したような表情をしていた。監督も辛い選択をしていたのだ。無言を貫く監督に、黄瀬も言おうとしてた言葉が引っ込んでしまった。
58対67で誠凛がリードしてる状態で第3クォーターが終了した。