海常対誠凛(WC準決勝)
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ジャンプボール…
誠凛がものにし、日向→伊月→黒子とボールが送られる。もらった黒子はバニシングドライブ、そしてファントムシュートを繰り出す。
「おーおー!!気合入ってるね!!」
「誠凛は、涼太のパーフェクトコピーが出る前に点を取っておきたいところだね…」
観客席で見ていた高尾と美桜から見てもそれは明らかだったのだ。
そして誠凛は先制点をものにした。だが、直後に高い弾道が放たれゴールネットに吸い込まれた。まさかの出来事にシーンと会場が静まる。こんな芸当をできる人は一人しかいない。だが、誠凛の予想では後半戦に仕掛けてくると想定していた。まさか開始冒頭からとは誰が予想できただろうか…
「試合前に火神っちが言ってたことで一つだけ心外なことがあったんすわ。
誰が…いつ…丸くなったって?」
黄金の瞳を鋭く光らせ、火神を睨めつける黄瀬がそこにはいた。その彼の好戦的な態度に火神も口角を上げる。
「涼ちゃんも気合十分だな!!」
「開始すぐにパーフェクトコピー。今の涼太は恐らく誰にも止められない」
時間制限が5分の中、パーフェクトコピーを繰り出した黄瀬。今の彼はキセキの世代の技をすべて使える。そんな彼を止めるのはまず不可能だろう。
誠凛の攻撃…日向の3Pシュートを黄瀬は紫原の技を模倣して止める。弾かれたボールは笠松に。笠松は、すぐに隣に走り込んできた黄瀬にボールを渡す。ボールをもらった黄瀬はシュートを打とうと飛び上がる。黄瀬が繰り出そうとしていたのは緑間の技。だが、木吉がさせるものかと飛び上がる。それを見た黄瀬は咄嗟に中断し、コートに着地した後、青峰のチェンジオブベースで切り抜ける。
「上等だ!!黄瀬!!」
「無駄っすよ!!今の俺は誰にも止められない!」
火神が回り込むが、黄瀬は赤司の技を繰り出す。じっと黄瀬のドリブルの方向を追っていた火神は足を滑らせ尻もちをつく。そして黄瀬は楽々と点を追加した。
瞬時に相手のコピーを可能にする精密な観察眼、今までに試合で培った経験則、そしてセンス。黄瀬はそれらを駆使して赤司ほど絶対ではないが限りない近い精度で未来をみることが可能になったのだ。
海常は以前のように舐めてないのだ。だが、誠凛がやることは一つだ。
「止められないならこっちも点とるしかねーだろ!!うちはせめてなんぼだっつーんだよ!!」
日向はバリアジャンパーをフェイクに黒子へボールを回す。黒子の体制はファントムシュートの体制。彼の前には黄瀬。
ファントムシュート対パーフェクトコピー
「見えなくても打つ方向がわかれば…止められる!!」
紫原が止められなかったシュートを黄瀬は止めたのだった。彼にはボールは見えてはいなかった。それでも、黄瀬は赤司のエンペラーアイを使い打ちだし角度を予測し紫原の技を使いファントムシュートを止めたのだ。
「黒子…大丈夫か」
「いえ…参りました。
やっぱり黄瀬君はすごい。完全に僕の負けです。手ごわすぎて笑っちゃいますね。」
黄瀬の独壇状態が続く中…
黄瀬がパーフェクトコピーをしてから3分経過していて、15対2と点差はいつの間にか13点に開いていた。
「これが後2分続くのか…」
「いや恐らくそれはないのだよ」
「5分丸々使うとは思えない。そろそろ止める頃合いなんじゃない?」
美桜達が固唾を呑んで見守る中…
「あー!!しんど!!
とりあえずちょっと休憩っす」
黄瀬はそう言って一息ついた。
「やっぱあの人らのコピーはしんどいすわ。はじまってすぐぶっ倒れるわけにもいかないし。試合はまだまだこれから…お楽しみは後にもとっとかないとね。
けど…目的は十分果たせたっすよ
主導権…もらった」
黄瀬がパーフェクトコピーを解除したのだ。誠凛の先手逃げ切りの目的を黄瀬は見事に打ち崩したのだ。おかげで見事に流れは海常。
少しでも点差を縮めたい誠凛であったが、気持ちが先走りいつもなら入れられるシュートを外していく。完全に浮足立ってしまっていた。焦りはミスを誘い攻撃を単調にする。今の誠凛の攻撃は見事に空回りしていた。
そんな中…
じっと戦況を見ていた相田が動く。
メンバーチェンジ…伊月を下がらせ代わりに相田は降旗を導入した。まさかのご指名に一気に緊張する降旗。降旗にとってこれがデビュー戦になるのだから、緊張して当然だ。ガチガチの降旗。もはや黒子のことすら目に入っておらず大丈夫かと不安になるベンチ。一方の見ていた美桜達も相田の考えがわからず目を丸くした。
日向からボールをもらうが、手を滑らせボールが離れうわわわ!!と降旗はアタフタ。
「落ち着け!!」
日向も思わず怒声を飛ばす。
「まぁ…一応、ありがとよ」
目の前にいた笠松は呆れていたものの飛んできたボールを受け取り一気に前に駆け出そうとするが、瞬間に黒子にスティールされる。
「すみません。ちょっと待ってください。まだ緊張しているようなので」
「あ…あ~!?いや知るか!!」
弾かれたボールを降旗は慌てて取る。いまだにビクビクしている彼を落ち着かせようと黒子は降旗君と声をかける。
「大丈夫です。僕のデビュー戦は転んで鼻血だしましたから」
「え…まじで…」
「まじです」
思わぬ衝撃的な黒子の発言に降旗は思わず目を点にしてしまった。
未だにガチガチであるものの、降旗が加わったことで誠凛の攻撃は落ち着きを取り戻していた。
「なるほどな…」
緑間がこの状況に納得したのか声に漏らした。それに高尾と美桜も賛同した。
「ペースダウンか…」
「やっぱり…リコさん凄いや」
誠凛の目的はペースダウンだった。今まで点を入れようと躍起になっていたのだが、今はパスを中心に展開して慎重に事を進めていた。
降旗はビビりである。臆病ということは用心深いのだ。だからこそ、無茶な攻めをしない。
ミスを的確に拾いピンチを避け味方が動きやすいようにサポートをする降旗の活躍で、誠凛も点を徐々に入れていった。
23対15…
第一クォーターが終了した。
誠凛がものにし、日向→伊月→黒子とボールが送られる。もらった黒子はバニシングドライブ、そしてファントムシュートを繰り出す。
「おーおー!!気合入ってるね!!」
「誠凛は、涼太のパーフェクトコピーが出る前に点を取っておきたいところだね…」
観客席で見ていた高尾と美桜から見てもそれは明らかだったのだ。
そして誠凛は先制点をものにした。だが、直後に高い弾道が放たれゴールネットに吸い込まれた。まさかの出来事にシーンと会場が静まる。こんな芸当をできる人は一人しかいない。だが、誠凛の予想では後半戦に仕掛けてくると想定していた。まさか開始冒頭からとは誰が予想できただろうか…
「試合前に火神っちが言ってたことで一つだけ心外なことがあったんすわ。
誰が…いつ…丸くなったって?」
黄金の瞳を鋭く光らせ、火神を睨めつける黄瀬がそこにはいた。その彼の好戦的な態度に火神も口角を上げる。
「涼ちゃんも気合十分だな!!」
「開始すぐにパーフェクトコピー。今の涼太は恐らく誰にも止められない」
時間制限が5分の中、パーフェクトコピーを繰り出した黄瀬。今の彼はキセキの世代の技をすべて使える。そんな彼を止めるのはまず不可能だろう。
誠凛の攻撃…日向の3Pシュートを黄瀬は紫原の技を模倣して止める。弾かれたボールは笠松に。笠松は、すぐに隣に走り込んできた黄瀬にボールを渡す。ボールをもらった黄瀬はシュートを打とうと飛び上がる。黄瀬が繰り出そうとしていたのは緑間の技。だが、木吉がさせるものかと飛び上がる。それを見た黄瀬は咄嗟に中断し、コートに着地した後、青峰のチェンジオブベースで切り抜ける。
「上等だ!!黄瀬!!」
「無駄っすよ!!今の俺は誰にも止められない!」
火神が回り込むが、黄瀬は赤司の技を繰り出す。じっと黄瀬のドリブルの方向を追っていた火神は足を滑らせ尻もちをつく。そして黄瀬は楽々と点を追加した。
瞬時に相手のコピーを可能にする精密な観察眼、今までに試合で培った経験則、そしてセンス。黄瀬はそれらを駆使して赤司ほど絶対ではないが限りない近い精度で未来をみることが可能になったのだ。
海常は以前のように舐めてないのだ。だが、誠凛がやることは一つだ。
「止められないならこっちも点とるしかねーだろ!!うちはせめてなんぼだっつーんだよ!!」
日向はバリアジャンパーをフェイクに黒子へボールを回す。黒子の体制はファントムシュートの体制。彼の前には黄瀬。
ファントムシュート対パーフェクトコピー
「見えなくても打つ方向がわかれば…止められる!!」
紫原が止められなかったシュートを黄瀬は止めたのだった。彼にはボールは見えてはいなかった。それでも、黄瀬は赤司のエンペラーアイを使い打ちだし角度を予測し紫原の技を使いファントムシュートを止めたのだ。
「黒子…大丈夫か」
「いえ…参りました。
やっぱり黄瀬君はすごい。完全に僕の負けです。手ごわすぎて笑っちゃいますね。」
黄瀬の独壇状態が続く中…
黄瀬がパーフェクトコピーをしてから3分経過していて、15対2と点差はいつの間にか13点に開いていた。
「これが後2分続くのか…」
「いや恐らくそれはないのだよ」
「5分丸々使うとは思えない。そろそろ止める頃合いなんじゃない?」
美桜達が固唾を呑んで見守る中…
「あー!!しんど!!
とりあえずちょっと休憩っす」
黄瀬はそう言って一息ついた。
「やっぱあの人らのコピーはしんどいすわ。はじまってすぐぶっ倒れるわけにもいかないし。試合はまだまだこれから…お楽しみは後にもとっとかないとね。
けど…目的は十分果たせたっすよ
主導権…もらった」
黄瀬がパーフェクトコピーを解除したのだ。誠凛の先手逃げ切りの目的を黄瀬は見事に打ち崩したのだ。おかげで見事に流れは海常。
少しでも点差を縮めたい誠凛であったが、気持ちが先走りいつもなら入れられるシュートを外していく。完全に浮足立ってしまっていた。焦りはミスを誘い攻撃を単調にする。今の誠凛の攻撃は見事に空回りしていた。
そんな中…
じっと戦況を見ていた相田が動く。
メンバーチェンジ…伊月を下がらせ代わりに相田は降旗を導入した。まさかのご指名に一気に緊張する降旗。降旗にとってこれがデビュー戦になるのだから、緊張して当然だ。ガチガチの降旗。もはや黒子のことすら目に入っておらず大丈夫かと不安になるベンチ。一方の見ていた美桜達も相田の考えがわからず目を丸くした。
日向からボールをもらうが、手を滑らせボールが離れうわわわ!!と降旗はアタフタ。
「落ち着け!!」
日向も思わず怒声を飛ばす。
「まぁ…一応、ありがとよ」
目の前にいた笠松は呆れていたものの飛んできたボールを受け取り一気に前に駆け出そうとするが、瞬間に黒子にスティールされる。
「すみません。ちょっと待ってください。まだ緊張しているようなので」
「あ…あ~!?いや知るか!!」
弾かれたボールを降旗は慌てて取る。いまだにビクビクしている彼を落ち着かせようと黒子は降旗君と声をかける。
「大丈夫です。僕のデビュー戦は転んで鼻血だしましたから」
「え…まじで…」
「まじです」
思わぬ衝撃的な黒子の発言に降旗は思わず目を点にしてしまった。
未だにガチガチであるものの、降旗が加わったことで誠凛の攻撃は落ち着きを取り戻していた。
「なるほどな…」
緑間がこの状況に納得したのか声に漏らした。それに高尾と美桜も賛同した。
「ペースダウンか…」
「やっぱり…リコさん凄いや」
誠凛の目的はペースダウンだった。今まで点を入れようと躍起になっていたのだが、今はパスを中心に展開して慎重に事を進めていた。
降旗はビビりである。臆病ということは用心深いのだ。だからこそ、無茶な攻めをしない。
ミスを的確に拾いピンチを避け味方が動きやすいようにサポートをする降旗の活躍で、誠凛も点を徐々に入れていった。
23対15…
第一クォーターが終了した。