First Year
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フィル視点
「イッチ年生はこっち!イッチ年生はこっち!」
声の方向には大きな体の男の人がいた。確か…森の番人、ルビウス・ハグリットだっけ?俺の隣でハリーが嬉しそうに目を輝かせた。
「ハグリット!」
「おぉ、ハリー元気しちょったか?」
明るく挨拶を交わして、ハグリットの目がこちらを向いた。
「お、お前さんはクルトの息子だな?」
『えぇ、フィルと言います。どうぞよろしく』
「あの生意気小僧の息子とは思えんほどしっかりしちょるな」
そう言って朗らかに笑ったハグリット。どうやら悪い人ではなさそうだな。
「さ、お前さんたちも船に乗れ!ホグワーツまで俺が案内しちゃる。」
ハリーとロンと三人で船に乗り込む。
「頭下げろーッ!」
先頭にいるハグリットの声に従い、頭を下げると頭上を蔦のカーテンが通った。そして
目の前には大きな城、基ホグワーツが現れた。
なんて大きな学校だろう。ここで学ぶのか…。俺はどこの寮に配属されるのだろう。そう思いながら船から降りる。
「わっ…」
『おっと、大丈夫か?ハリー』
降りようとして転びかけたハリーを支えると…ロンからすごい目で見られた。
『…ロン?何?』
「いや…君、支えかたスマートだね?」
『そうかな?』
首を傾げるとロンは大きく頷いて
「どこかの紳士みたいだ」
と笑った。
『…ありがとう』
ロンから見てそうなら、そうなんだろう。紳士と言われて悪い気はしないから感謝しておこう。
そんな話をしながら新入生達の波について行く。
少し歩いてからハグリットが目の前の大きな扉を開くとエメラルド色のローブを着た厳格そうな魔女が待っていた。
「ようこそ、ホグワーツへ。私はミネルバ・マクゴナガルです。皆さんにはこれから上級生と合流してもらいますが、その前に各寮への組み分けを行います。学校にいる間は寮が皆さんの家となります。それでは、組み分けまで少しここで待っていなさい。」
そしてマクゴナガル先生は去っていった。
「どこの寮に入るかなぁ…」
と隣で不安そうにロンが呟いた。
『どこだろうね?』
と答えると、ハリーが首を傾げた。
「寮ってどんなのがあるの?」
そうか、ハリーはマグルの元で育ったらしいから、よく知らないのか。
『グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、それからスリザリンの4つの寮があるんだよ。』
と寮の名をあげるとロンが説明してくれる。
「レイブンクローは賢い、ハッフルパフは寛容。スリザリンは闇の魔法使いになることが多いって言われてる。“例のあの人”もスリザリン出身なんだ。死喰い人の多くもスリザリンだって言われてるよ。」
そこまで言ってロンは一息つき、目を輝かせた。
「でもやっぱり僕はグリフィンドールがいいな。勇気のある人が集まる寮なんだよ」
ハリーは僕はどこに入るんだろう、と呟いた。
「フィルはどこが良い?」
とこちらを見るロンに
『俺はスリザリンでなければどこでもいいよ』
スリザリンにはマルフォイがいるだろうからね。と付け足しウィンクしてみせると、2人はくすくすと笑った。どこからか睨みつけるような視線を感じるけれど気にする必要はないだろう。
「でもフィルはスリザリンに入りそうだよ」
とロンが悪戯っぽく笑った。
『なぜ?』
と驚いていると、
「だって、君、マルフォイの奴に勝てるくらいに口が上手いもの」
と言われた。
『そうかな?口が上手いのと狡猾なのは違うよ、ロン』
「性格的にもスリザリンに向いていると思ったんだけどなぁ…」
『おや、俺の性格が悪いと言いたいのかい?』
「しれっとスリザリンの性格が悪いって言ってる?」
なんて会話をしているうちにマクゴナガル先生が帰ってきた。
マクゴナガル先生に従って大広間に入り、いよいよ組み分けが始まった。
組み分け帽子の寮の説明をする歌が終わり、拍手が収まると、どんどんA、B、C順に名前が呼ばれていく。
そして
「フィル・アイル!」
俺の名が呼ばれた。
前を向いて椅子へと向かい、帽子をかぶる。
「ふぅむ…なるほどなるほど…」
耳元で声がする。
「頭も悪くない。勇気も好奇心もある。努力家でもあるな。どこに入れたものか…。どこが良いかね?」
これは…選べるものなのか…?
『…スリザリンでなければどこでも良いです。親と同じ寮なんて、真っ平ごめんだ。』
そう呟くと組み分け帽子は
「そうか…」
と呟いて一拍おき声を張り上げた。
「グリフィンドール!!」
目の前の机から歓声が上がった。
グリフィンドールの席につくと、ロンに似た赤毛の上級生が声をかけてきた。
「僕はパーシー。よろしく。ようこそグリフィンドールへ。」
『よろしく、パーシー。俺、グリフィンに入れて嬉しいよ』
微笑んで見せると、周りが少しざわついた。
「驚いた…君、男なのかい?」
言い方にデジャヴを感じる。
『君の弟にも同じ反応をされたよ』
と笑うとパーシーはそ、そうか、と言って席に戻った。心なしか周りの頬が赤いように感じるが…
「ハーマイオニー・グレンジャー!」
の声で意識が前に戻る。
少しでグリフィンドール、と声が響き嬉しそうにグレンジャーが机に寄ってきた。
『グレンジャー、同じ寮じゃないか。よろしくね。』
笑顔を向けると、グレンジャーは
「えぇ、よろしく」
と手短かに答えて上級生と話し始めた。
「ハリー・ポッター!」
ハリーの番だ。かなり長い時間、帽子は悩んでいた。ハリーが何かぶつぶつと呟いているのが見える。かなり悩んだ後、ハリーはグリフィンドールに配属された。顔見知りがいて安心したように、俺の隣に座った。
「ロナルド・ウィーズリー!」
「グリフィンドール!」
組み分け帽子はロンがウィーズリー家の子と分かると、間髪入れずにグリフィンドールと叫んだ。
「フィル!同じ寮で安心したよ!」
と嬉しそうなロンに
『俺も嬉しいよ、ロン』
と満面の笑みを浮かべるとロンは俺の顔をじっと見て、唐突に
「君、黙っていたらただの笑顔が可愛い美少女だよ。」
と言ってきた。なんだ急に…。
「イッチ年生はこっち!イッチ年生はこっち!」
声の方向には大きな体の男の人がいた。確か…森の番人、ルビウス・ハグリットだっけ?俺の隣でハリーが嬉しそうに目を輝かせた。
「ハグリット!」
「おぉ、ハリー元気しちょったか?」
明るく挨拶を交わして、ハグリットの目がこちらを向いた。
「お、お前さんはクルトの息子だな?」
『えぇ、フィルと言います。どうぞよろしく』
「あの生意気小僧の息子とは思えんほどしっかりしちょるな」
そう言って朗らかに笑ったハグリット。どうやら悪い人ではなさそうだな。
「さ、お前さんたちも船に乗れ!ホグワーツまで俺が案内しちゃる。」
ハリーとロンと三人で船に乗り込む。
「頭下げろーッ!」
先頭にいるハグリットの声に従い、頭を下げると頭上を蔦のカーテンが通った。そして
目の前には大きな城、基ホグワーツが現れた。
なんて大きな学校だろう。ここで学ぶのか…。俺はどこの寮に配属されるのだろう。そう思いながら船から降りる。
「わっ…」
『おっと、大丈夫か?ハリー』
降りようとして転びかけたハリーを支えると…ロンからすごい目で見られた。
『…ロン?何?』
「いや…君、支えかたスマートだね?」
『そうかな?』
首を傾げるとロンは大きく頷いて
「どこかの紳士みたいだ」
と笑った。
『…ありがとう』
ロンから見てそうなら、そうなんだろう。紳士と言われて悪い気はしないから感謝しておこう。
そんな話をしながら新入生達の波について行く。
少し歩いてからハグリットが目の前の大きな扉を開くとエメラルド色のローブを着た厳格そうな魔女が待っていた。
「ようこそ、ホグワーツへ。私はミネルバ・マクゴナガルです。皆さんにはこれから上級生と合流してもらいますが、その前に各寮への組み分けを行います。学校にいる間は寮が皆さんの家となります。それでは、組み分けまで少しここで待っていなさい。」
そしてマクゴナガル先生は去っていった。
「どこの寮に入るかなぁ…」
と隣で不安そうにロンが呟いた。
『どこだろうね?』
と答えると、ハリーが首を傾げた。
「寮ってどんなのがあるの?」
そうか、ハリーはマグルの元で育ったらしいから、よく知らないのか。
『グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、それからスリザリンの4つの寮があるんだよ。』
と寮の名をあげるとロンが説明してくれる。
「レイブンクローは賢い、ハッフルパフは寛容。スリザリンは闇の魔法使いになることが多いって言われてる。“例のあの人”もスリザリン出身なんだ。死喰い人の多くもスリザリンだって言われてるよ。」
そこまで言ってロンは一息つき、目を輝かせた。
「でもやっぱり僕はグリフィンドールがいいな。勇気のある人が集まる寮なんだよ」
ハリーは僕はどこに入るんだろう、と呟いた。
「フィルはどこが良い?」
とこちらを見るロンに
『俺はスリザリンでなければどこでもいいよ』
スリザリンにはマルフォイがいるだろうからね。と付け足しウィンクしてみせると、2人はくすくすと笑った。どこからか睨みつけるような視線を感じるけれど気にする必要はないだろう。
「でもフィルはスリザリンに入りそうだよ」
とロンが悪戯っぽく笑った。
『なぜ?』
と驚いていると、
「だって、君、マルフォイの奴に勝てるくらいに口が上手いもの」
と言われた。
『そうかな?口が上手いのと狡猾なのは違うよ、ロン』
「性格的にもスリザリンに向いていると思ったんだけどなぁ…」
『おや、俺の性格が悪いと言いたいのかい?』
「しれっとスリザリンの性格が悪いって言ってる?」
なんて会話をしているうちにマクゴナガル先生が帰ってきた。
マクゴナガル先生に従って大広間に入り、いよいよ組み分けが始まった。
組み分け帽子の寮の説明をする歌が終わり、拍手が収まると、どんどんA、B、C順に名前が呼ばれていく。
そして
「フィル・アイル!」
俺の名が呼ばれた。
前を向いて椅子へと向かい、帽子をかぶる。
「ふぅむ…なるほどなるほど…」
耳元で声がする。
「頭も悪くない。勇気も好奇心もある。努力家でもあるな。どこに入れたものか…。どこが良いかね?」
これは…選べるものなのか…?
『…スリザリンでなければどこでも良いです。親と同じ寮なんて、真っ平ごめんだ。』
そう呟くと組み分け帽子は
「そうか…」
と呟いて一拍おき声を張り上げた。
「グリフィンドール!!」
目の前の机から歓声が上がった。
グリフィンドールの席につくと、ロンに似た赤毛の上級生が声をかけてきた。
「僕はパーシー。よろしく。ようこそグリフィンドールへ。」
『よろしく、パーシー。俺、グリフィンに入れて嬉しいよ』
微笑んで見せると、周りが少しざわついた。
「驚いた…君、男なのかい?」
言い方にデジャヴを感じる。
『君の弟にも同じ反応をされたよ』
と笑うとパーシーはそ、そうか、と言って席に戻った。心なしか周りの頬が赤いように感じるが…
「ハーマイオニー・グレンジャー!」
の声で意識が前に戻る。
少しでグリフィンドール、と声が響き嬉しそうにグレンジャーが机に寄ってきた。
『グレンジャー、同じ寮じゃないか。よろしくね。』
笑顔を向けると、グレンジャーは
「えぇ、よろしく」
と手短かに答えて上級生と話し始めた。
「ハリー・ポッター!」
ハリーの番だ。かなり長い時間、帽子は悩んでいた。ハリーが何かぶつぶつと呟いているのが見える。かなり悩んだ後、ハリーはグリフィンドールに配属された。顔見知りがいて安心したように、俺の隣に座った。
「ロナルド・ウィーズリー!」
「グリフィンドール!」
組み分け帽子はロンがウィーズリー家の子と分かると、間髪入れずにグリフィンドールと叫んだ。
「フィル!同じ寮で安心したよ!」
と嬉しそうなロンに
『俺も嬉しいよ、ロン』
と満面の笑みを浮かべるとロンは俺の顔をじっと見て、唐突に
「君、黙っていたらただの笑顔が可愛い美少女だよ。」
と言ってきた。なんだ急に…。