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「存在証明の在り方に決まりはない」

私は舞台に立ち、見知らぬ人達に魅せた、見せた、観せた。私の演技を。演技、というより、感情を魅せたつもりだった。

それに心動かされたと感想を書いて送ってくれる人達。もちろん私は皆の顔を知らない。たくさんの舞台に出させてもらって、何度か同じ人から手紙を貰った。

「歌声が好きです。あなたのおかげで、この役を更に好きになれた、ありがとう。」

言葉の力というものがこれだけ強みになるとは思わなかった。
私はその人の言葉によってか、舞台に立つごとに、沢山の人から賞賛の言葉をもらうようになった。

刺さる言葉は数知れず。

こんな私でも、ずっと見ていてくれる人がいるのなら、その人にとって要る存在であるならば、私はここに立ち続けよう。

─私の存在証明─

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