Act.2 星の銀貨
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旅を続ける銀時は森の中で食料調達していた。
さみー。
生物なんて冬眠してんだろ。
見つかる訳ねーよ。
ぶつくさ、ぶつくさ。
あまりの寒さに苛立ちながら文句を垂れていた。
適当にぶらぶらと歩いていると、さらさらと水の流れる音が聞こえる。
その方向に赴いて草葉の蔭から覗いてみると、川辺で倒れている少女を発見した。
生きているのか。
死んでいるのか。
よく眼を凝らすと、少女はほぼ大事な所を隠す程度の下着しか身に付けていませんでした。
半裸状態で凍死?
そんな不穏な予感が過った。
「いやいやいや。アレは倒れているだけ。もし、もし死んでるなら俺、第一発見者じゃん。真っ先に疑われるじゃん。それはナイ。絶対ナイ!……だけど何でお前はそんなとこで倒れてるんだァ!」
遺体が転がってる可能性に錯乱する銀時。
第一発見者になんかなりたくねェ!!とばかりにパニック状態になった。
しかし、こんな状況を見過ごせないのも銀時である。
声を掛けたら反応するだろうかと呼び掛けてみた。
「おーい。お前そんな裸同然で何やってんだー?寒くねぇのかァー?」
しばらくの沈黙。
少女は動く気配すらない。
さらに感じる不安に恐怖が込み上げてきた。
無実を証明するべく、銀時は少女に駆け寄り抱き起こすと、異常な冷たさに驚いた。
銀時の手が少女の頬に触れると、うっすらと彼女の眼が開いていく。
衰弱してぼんやりとした彼女の瞳に見えたものは、きらきら輝く銀色の――。
少女が夜空に向かって手を伸ばして銀髪に触れようとすると、銀時に掴まれてしまった。
「お前こんな寒いのに裸同然で何やってんだ?」
「…………。」
唇がかじかんで巧く喋れない少女だったが、ゆっくりと言葉を発する。
「……何っ、て……?……わ、たし……道……行く……子供、たちに……服とか……全部譲って……、……それで……」
少女は夜の星空を仰ぎ見た。
「……ああ……あの子達は大丈夫かな……」
さみー。
生物なんて冬眠してんだろ。
見つかる訳ねーよ。
ぶつくさ、ぶつくさ。
あまりの寒さに苛立ちながら文句を垂れていた。
適当にぶらぶらと歩いていると、さらさらと水の流れる音が聞こえる。
その方向に赴いて草葉の蔭から覗いてみると、川辺で倒れている少女を発見した。
生きているのか。
死んでいるのか。
よく眼を凝らすと、少女はほぼ大事な所を隠す程度の下着しか身に付けていませんでした。
半裸状態で凍死?
そんな不穏な予感が過った。
「いやいやいや。アレは倒れているだけ。もし、もし死んでるなら俺、第一発見者じゃん。真っ先に疑われるじゃん。それはナイ。絶対ナイ!……だけど何でお前はそんなとこで倒れてるんだァ!」
遺体が転がってる可能性に錯乱する銀時。
第一発見者になんかなりたくねェ!!とばかりにパニック状態になった。
しかし、こんな状況を見過ごせないのも銀時である。
声を掛けたら反応するだろうかと呼び掛けてみた。
「おーい。お前そんな裸同然で何やってんだー?寒くねぇのかァー?」
しばらくの沈黙。
少女は動く気配すらない。
さらに感じる不安に恐怖が込み上げてきた。
無実を証明するべく、銀時は少女に駆け寄り抱き起こすと、異常な冷たさに驚いた。
銀時の手が少女の頬に触れると、うっすらと彼女の眼が開いていく。
衰弱してぼんやりとした彼女の瞳に見えたものは、きらきら輝く銀色の――。
少女が夜空に向かって手を伸ばして銀髪に触れようとすると、銀時に掴まれてしまった。
「お前こんな寒いのに裸同然で何やってんだ?」
「…………。」
唇がかじかんで巧く喋れない少女だったが、ゆっくりと言葉を発する。
「……何っ、て……?……わ、たし……道……行く……子供、たちに……服とか……全部譲って……、……それで……」
少女は夜の星空を仰ぎ見た。
「……ああ……あの子達は大丈夫かな……」