Act.2 星の銀貨
夢小説設定
日中だというのに薄暗い森の中を、少女は彷徨っていた。
目の前から小さな子供がやって来て言いました。
「お姉ちゃん、それパン?僕お腹が減って死にそうなんだ。それちょうだい?」
少女にとっても唯一の食料。
しかし心優しい少女はにっこり笑って、そのパンを子供に渡しました。
「ありがとうお姉ちゃん!」
その子は嬉しそうにパンを貰って少女と別れました。
今は冬のさなか。
暗い空から雪がちらほら、降ってきました。
また目の前から小さな子供がやってきました。
「お姉ちゃん…頭が寒いの。帽子をちょうだい…」
その子は帽子を被っておらず、頭に白い雪が積もっていました。
少女はその子の頭の雪を払い除け、自分の帽子を被せてあげました。
もちろん、にっこり笑って。
子供は笑顔でお礼を言い、少女と別れました。
少し行くと、また小さな子供が目の前からやってきました。
「お姉ちゃん…足が痛いよ…くつをちょうだい……」
その子は靴を履いていませんでした。
少女はにっこり笑って靴を脱ぎ、その子に履かせてあげました。
子供は笑顔でお礼を言い、軽快な足取りで少女と別れました。
またしばらく行くと、小さな子供に会いました。
その子はタンクトップ姿で腕には鳥肌を発たせ、震えていました。
「…お姉ちゃん……寒いよぅ…上着を、…上着をちょうだい…」
少女はにっこり笑って上着を脱ぎ、その子に着せてやりました。
子供は満足そうにお礼を言って少女と別れました。
震える足取りで歩いていると、また目の前から小さな子供がやってきました。
その子は下半身には下着以外身に付けていませんでした。
「…お姉ちゃん……お願い…そのスカートをちょうだい…脚が寒いの…」
少女の心優しさは底無しのようで、またにっこりと笑ってスカートを脱ぎ、その子に穿かせてやりました。
子供は嬉しそうにお礼を言いって、少女と別れました。
ペチコート姿で森を彷徨う少女は、寒さで覚束ない足を引き摺りながら小さな川の流れる場所に辿り着きました。
寒さをしのぐ為に小さく身を抱え込みながら休んでいると、蔭から小さな子供が姿を見せました。
「……お、姉…ちゃ、ん……さむ、い、よ…」
その子は何も身に付けていなかったのです。
少女はその子供を抱き締め、自分も寒いのにそれでも精一杯にっこり笑って、自身のペチコートをその子に着せました。
子供は震える唇の端を上げて微かに笑って、
「…あ…りが…と、う……」
か細い声でそう言って、森の奥に行ってしまいました。
目の前から小さな子供がやって来て言いました。
「お姉ちゃん、それパン?僕お腹が減って死にそうなんだ。それちょうだい?」
少女にとっても唯一の食料。
しかし心優しい少女はにっこり笑って、そのパンを子供に渡しました。
「ありがとうお姉ちゃん!」
その子は嬉しそうにパンを貰って少女と別れました。
今は冬のさなか。
暗い空から雪がちらほら、降ってきました。
また目の前から小さな子供がやってきました。
「お姉ちゃん…頭が寒いの。帽子をちょうだい…」
その子は帽子を被っておらず、頭に白い雪が積もっていました。
少女はその子の頭の雪を払い除け、自分の帽子を被せてあげました。
もちろん、にっこり笑って。
子供は笑顔でお礼を言い、少女と別れました。
少し行くと、また小さな子供が目の前からやってきました。
「お姉ちゃん…足が痛いよ…くつをちょうだい……」
その子は靴を履いていませんでした。
少女はにっこり笑って靴を脱ぎ、その子に履かせてあげました。
子供は笑顔でお礼を言い、軽快な足取りで少女と別れました。
またしばらく行くと、小さな子供に会いました。
その子はタンクトップ姿で腕には鳥肌を発たせ、震えていました。
「…お姉ちゃん……寒いよぅ…上着を、…上着をちょうだい…」
少女はにっこり笑って上着を脱ぎ、その子に着せてやりました。
子供は満足そうにお礼を言って少女と別れました。
震える足取りで歩いていると、また目の前から小さな子供がやってきました。
その子は下半身には下着以外身に付けていませんでした。
「…お姉ちゃん……お願い…そのスカートをちょうだい…脚が寒いの…」
少女の心優しさは底無しのようで、またにっこりと笑ってスカートを脱ぎ、その子に穿かせてやりました。
子供は嬉しそうにお礼を言いって、少女と別れました。
ペチコート姿で森を彷徨う少女は、寒さで覚束ない足を引き摺りながら小さな川の流れる場所に辿り着きました。
寒さをしのぐ為に小さく身を抱え込みながら休んでいると、蔭から小さな子供が姿を見せました。
「……お、姉…ちゃ、ん……さむ、い、よ…」
その子は何も身に付けていなかったのです。
少女はその子供を抱き締め、自分も寒いのにそれでも精一杯にっこり笑って、自身のペチコートをその子に着せました。
子供は震える唇の端を上げて微かに笑って、
「…あ…りが…と、う……」
か細い声でそう言って、森の奥に行ってしまいました。