とある夏の思い出
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そしてまた次の日には、女子メンバー全員が見えるようになっていた。
何か法則でもあるのだろうかと考えてみるけど、そういうものは全く思い付かない。
それを見つけたところでどうなるかというと、どうにもならないのだけれど。
この調子だと、最終的にはみんな見えるようになりそうだけど、まだまだかかりそうだ。
ただ見えていない男子メンバーは、狡いと言いたげな目で俺たちを見てくる。というか呟いてる。
そんなことを言われても、俺たちには何も出来ない。そもそも青葉自身がよく分かってないのだから仕方がない。
全く、どういうことなんだか。
「青葉!男子共は放っといて行くわよ!」
「え、でも…」
「いいから!」
あ、杏に強制連行された。女子にとって、青葉は妹みたいな存在だから。
年齢的には自分が年上の場合もあるのに妹扱いされるのは、お日さま園に入るのが遅かったからだろうか。
そんなことを考えていたら、晴矢が溜め息をついた。
「…何で俺ら男子って女子に勝てねーんだろうな」
「そんなこと言われても…」
「だってそうじゃねえか。つーかアイツら気ィ強すぎだろ」
玲名に布美子に杏にクララ…うん、確かに気が強い子多いね。
瞳子姉さんも含めると…ダメだ、勝てる気がしない。というか何で俺こんなこと考えてるんだろう。
そういえば、
「姉さんには見えてないみたいだね」
「言われてみれば、確かにそうだな」
何処から出てきたのか、アイスをくわえた風介が返す。また食べてる…。
「俺たちに見えて姉さんに見えないっつーことは、子供には見えて大人には見えないってことか?」
「そんな単純なことには思えないが…まあ単細胞にしてはよく考えたな」
「厨二病に言われたくねえ」
「何…?」
「ストップ、喧嘩はしないでね」
そう言ったら、何故か2人共青ざめた顔でガクガクと頷いた。俺が何をしたというのか。
それに、言い合いでいつの間にか話が逸れてしまっているし…。
「俺は晴矢の考えを推すけどな」
「根拠はあるのか?」
「無いよ。無いけど、そんな気がするんだ。勘、かな」
「曖昧だな…」
そう言って風介は顔をしかめた。そういえば、風介は曖昧に濁されるのは嫌いなんだっけ。
晴矢もそうだから、緑川風にいうなら、まさに喧嘩する程仲がいい、だ。
「なんだかんだいって仲いいよね、2人共」
「「仲良くない!」」
そう同時に言って睨み合う。同じことを言うくらい仲がいいじゃないか。
「でもさ、アイツら青葉が見えるようになって表情明るくなかったよな」
「確かにそうだな。いいことじゃないか」
そうだ。見ていればわかるけど、表情が明るくなった。
みんな表面には出さないけど、エイリアの時のことを引き摺っているんだ。
だから、雰囲気が良くなったのはいいことだとは思う。けど、
「(俺が最初に見えるようになったのに…)」
青葉を取られてしまった、そんな気がして、
どうしてもそう考えてしまう。
「(俺ってこんなに独占欲強かったんだなあ…)」
.
何か法則でもあるのだろうかと考えてみるけど、そういうものは全く思い付かない。
それを見つけたところでどうなるかというと、どうにもならないのだけれど。
この調子だと、最終的にはみんな見えるようになりそうだけど、まだまだかかりそうだ。
ただ見えていない男子メンバーは、狡いと言いたげな目で俺たちを見てくる。というか呟いてる。
そんなことを言われても、俺たちには何も出来ない。そもそも青葉自身がよく分かってないのだから仕方がない。
全く、どういうことなんだか。
「青葉!男子共は放っといて行くわよ!」
「え、でも…」
「いいから!」
あ、杏に強制連行された。女子にとって、青葉は妹みたいな存在だから。
年齢的には自分が年上の場合もあるのに妹扱いされるのは、お日さま園に入るのが遅かったからだろうか。
そんなことを考えていたら、晴矢が溜め息をついた。
「…何で俺ら男子って女子に勝てねーんだろうな」
「そんなこと言われても…」
「だってそうじゃねえか。つーかアイツら気ィ強すぎだろ」
玲名に布美子に杏にクララ…うん、確かに気が強い子多いね。
瞳子姉さんも含めると…ダメだ、勝てる気がしない。というか何で俺こんなこと考えてるんだろう。
そういえば、
「姉さんには見えてないみたいだね」
「言われてみれば、確かにそうだな」
何処から出てきたのか、アイスをくわえた風介が返す。また食べてる…。
「俺たちに見えて姉さんに見えないっつーことは、子供には見えて大人には見えないってことか?」
「そんな単純なことには思えないが…まあ単細胞にしてはよく考えたな」
「厨二病に言われたくねえ」
「何…?」
「ストップ、喧嘩はしないでね」
そう言ったら、何故か2人共青ざめた顔でガクガクと頷いた。俺が何をしたというのか。
それに、言い合いでいつの間にか話が逸れてしまっているし…。
「俺は晴矢の考えを推すけどな」
「根拠はあるのか?」
「無いよ。無いけど、そんな気がするんだ。勘、かな」
「曖昧だな…」
そう言って風介は顔をしかめた。そういえば、風介は曖昧に濁されるのは嫌いなんだっけ。
晴矢もそうだから、緑川風にいうなら、まさに喧嘩する程仲がいい、だ。
「なんだかんだいって仲いいよね、2人共」
「「仲良くない!」」
そう同時に言って睨み合う。同じことを言うくらい仲がいいじゃないか。
「でもさ、アイツら青葉が見えるようになって表情明るくなかったよな」
「確かにそうだな。いいことじゃないか」
そうだ。見ていればわかるけど、表情が明るくなった。
みんな表面には出さないけど、エイリアの時のことを引き摺っているんだ。
だから、雰囲気が良くなったのはいいことだとは思う。けど、
「(俺が最初に見えるようになったのに…)」
青葉を取られてしまった、そんな気がして、
どうしてもそう考えてしまう。
「(俺ってこんなに独占欲強かったんだなあ…)」
.