とある夏の思い出

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「アツヤそれはない絶対ない」

「いや青葉こそあり得ないだろ」

「信じられない。アツヤとこんなことで対立しなきゃいけないなんて…」

「オレもだ。けど、こればっかりは譲れねえ」

「それはお互い様だよ」

「ごちゃごちゃやってても仕方ない。決着つけようぜ」

「……うん」



「「目玉焼きには塩/醤油!!!」」



「いや塩だろ!」

「断然醤油!」



「えっ何あれ……何あれ!?」

「…お互いに譲れないものがあるんじゃないかな」

「私はソース派だ。こればかりは妥協出来ない」

「これ以上話拗らせるな」









「へー、目玉焼きは塩の癖に、ラーメンは味噌なんだーふーん」

「目玉焼きとラーメンじゃ全然違うだろ」

「両方醤油派のあたしに死角はなかった」

「醤油だけに拘るから味の幅が広がらないんだろうな」

「なっ……、ヒロトは醤油派だよね!」

「え、う、うん」

「味噌派はいねーのかよ!」

「あっ、俺一応味噌派…」

「ほら見ろ!」

「晴矢と風介は!」

「「豚骨」」

「おい貴様今すぐ豚骨派を止めろ」

「それはこっちのセリフだっつの!」

「……冷やし中華」

「あー!確かにやっぱ夏は冷やし中華一択だよね!」

『えっ』






午後3時


「まあこうなることは薄々感づいてはいたよ」

「オレもだ。ごちゃごちゃ回りくどいことはいい。決着つけようぜ」

「おうともよ」


『たけのこ/きのこっ!!!』


「絶対にたけのこ!こればっかりは譲れないんだから!きのこだなんて信じられない!」

「それはこっちのセリフだ!たけのこ?そんなダセェのやめちまえ!」

「ダサい?それこそこっちのセリフだよ!たけのこのよさが分からないの!?」

「分かりたくもない」

「何をぉ…」

「きのこはな、チョコだけ食べた後にクッキーを食べて、すっきりと次のに移れる食べ方が出来るんだよ!」

「は、そんなのたけのこだって出来るし。まー、技術がいるからお子ちゃまなアツヤには無理だろうけど。玄人向けよ」

「何だと!?」

「たけのこのあの絶妙なチョコとクッキーの割合。何で理解出来ないかな」

「知るか」

「はあ!?」


「またやってる……」

「だろうとは思ってたけどね。ヒロトはどっち派?」

「そうだな……たけのこかな」

「ふーん。じゃあ俺たち相容れないね」

「えっ」


「たけのこ」

「きのこ」

「たけのこ!」

「きのこ!」

「「たけのこ/きのこっ!!!」」

「チッ……おい茂人!お前はたけのこ派だよな!」

「ごめん晴矢。俺、アルフォート派なんだ」

「なん……だと……」

「まさかの第三勢力か…」

「俺はチョコボールだな」

「私も」

「種類は勿論ピーナッツで、」

「さよなら、兄さん」

「!?」

「(そういえば、愛はいちごをよく食べてたな…)」

「キットカットを忘れられては困るな」

「大夢まで!」

「たけのこたけのこたけのこたけのこ」

「きのこきのこきのこきのこ」


「(収集がつかないな……)」

「何だ、騒がしい」

「あ、玲名。なんだか、チョコレートの種類で揉めててね」

「フン、下らないな」

「はは…。玲名は何派?」

「チロル派だ」


『えっ』


「チロルだ」


『………』


「……解散!」




「まさしく鶴の一声……」








おまけの夕飯


「あれ、アツヤハンバーグにはポン酢派?」

「そういう青葉はもか?」

「「……同志!」」

「さっきまでのはなんだったんだろうね」

「喧嘩する程仲が良いってことだよ」




***
正直すまんかった。
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