13日目
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「スイカ割りやろうぜっ!」
どこからともなくスイカを出して掲げた青葉を見て、
「(円堂のサッカーやろうぜみたいだなあ…)」
と緑川は思った。そんな日差しが強い、夏の午後のことである。
「何でいきなりスイカ割りなんだよ」
「瞳子姉さんが送ってきたから」
色々と後始末をしなくてはならない瞳子は、暫くお日さま園を空けていた。
その代わりに、何かと気遣って何かしら送ってくるのである。
「スイカ割りなぁ…、オレ乗った。やったことないし」
「意外。アツヤはこういうのやって見事に空振りするイメージ」
「ふざけんなこの野郎」
「いたたたた!」
アツヤに髪の毛を引っ張られて顔を歪める青葉を見て、緑川が呆れつつもまあまあと宥める。
スッと立ち上がった涼野が、右手を額に当てポーズを取りながらドヤ顔をし、言い放った。
「フッ…、この私の凍てつく闇の鋭さを使う時が来たようだな」
「黙れ厨二」
「素だから仕方ないわね」
「いつになったら治るのかしらね」
「まあ…風介だから」
元ダイヤモンドダストのクララ、愛、修児に言われ、涼野の表情がひきつる。
その横では南雲が大爆笑をしていて、顔を真っ赤にした涼野が南雲に黙れ!と突っかかる。
「アツヤはスイカ好き?」
「いや、オレはメロン派」
我関せずとでもいうように、アツヤと青葉は話をしていて、ある意味カオスな状態になっていた。
あーもー、なにこれ…という緑川のぼやきは、誰も聞いていない。
「夏の風物詩だよね」
「そうでもないだろ」
「そう?」
「寧ろ花火とかお祭りじゃねーの?」
「細かいことは気にしちゃダメだって知ってた?」
「知るか」
「酷い」
「つかスイカ割る棒とかは?」
「倉庫にあった。意外と重いよ、これ」
「んー…、そんなに重くなくね?」
「これが…男女差…」
「は?」
「2歳年下の癖に」
「幽霊に年もくそもねーだろーが」
「まあ、そうだけど」
よいしょと棒を持ち上げた青葉が軽くそれを振ると、運悪く軌道上にいた南雲の後頭部に激突した。
「いッ!?…青葉…てめっ!」
「チューリップが怒ったー!」
「バカだね」
「はは…」
もういいや。とりあえず早く買い物から帰ってきて、ヒロト…。と緑川は思うのであった。
.
どこからともなくスイカを出して掲げた青葉を見て、
「(円堂のサッカーやろうぜみたいだなあ…)」
と緑川は思った。そんな日差しが強い、夏の午後のことである。
「何でいきなりスイカ割りなんだよ」
「瞳子姉さんが送ってきたから」
色々と後始末をしなくてはならない瞳子は、暫くお日さま園を空けていた。
その代わりに、何かと気遣って何かしら送ってくるのである。
「スイカ割りなぁ…、オレ乗った。やったことないし」
「意外。アツヤはこういうのやって見事に空振りするイメージ」
「ふざけんなこの野郎」
「いたたたた!」
アツヤに髪の毛を引っ張られて顔を歪める青葉を見て、緑川が呆れつつもまあまあと宥める。
スッと立ち上がった涼野が、右手を額に当てポーズを取りながらドヤ顔をし、言い放った。
「フッ…、この私の凍てつく闇の鋭さを使う時が来たようだな」
「黙れ厨二」
「素だから仕方ないわね」
「いつになったら治るのかしらね」
「まあ…風介だから」
元ダイヤモンドダストのクララ、愛、修児に言われ、涼野の表情がひきつる。
その横では南雲が大爆笑をしていて、顔を真っ赤にした涼野が南雲に黙れ!と突っかかる。
「アツヤはスイカ好き?」
「いや、オレはメロン派」
我関せずとでもいうように、アツヤと青葉は話をしていて、ある意味カオスな状態になっていた。
あーもー、なにこれ…という緑川のぼやきは、誰も聞いていない。
「夏の風物詩だよね」
「そうでもないだろ」
「そう?」
「寧ろ花火とかお祭りじゃねーの?」
「細かいことは気にしちゃダメだって知ってた?」
「知るか」
「酷い」
「つかスイカ割る棒とかは?」
「倉庫にあった。意外と重いよ、これ」
「んー…、そんなに重くなくね?」
「これが…男女差…」
「は?」
「2歳年下の癖に」
「幽霊に年もくそもねーだろーが」
「まあ、そうだけど」
よいしょと棒を持ち上げた青葉が軽くそれを振ると、運悪く軌道上にいた南雲の後頭部に激突した。
「いッ!?…青葉…てめっ!」
「チューリップが怒ったー!」
「バカだね」
「はは…」
もういいや。とりあえず早く買い物から帰ってきて、ヒロト…。と緑川は思うのであった。
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