5日目
夢小説設定
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広間で風介から強奪したアイスを食ってたら、髪の毛を引っ張られる感覚がした。
見上げれば青葉がいて、なんとも間抜けな表情をしている。
「咲いたー咲いたー」
「何がだよ」
「チューリップーのーはーなーがー」
「よーし分かった。表に出やがれ」
何だよチューリップって…。悪かったな、チューリップに見える髪型で!
つーかどうせなら炎って言えよ、炎。その方が俺にピッタリだろうが。
「風介に教えてもらったのがインパクトにありすぎて」
「いやいやいやいや」
「最早あたしの中では晴矢=チューリップなんだよね」
「ふざけんな」
「いたたたた」
風介のやつ…いつの間にこんなこと教えたんだよ。
「私が死ぬ前、だよ」
見透かしたように言われて後悔した。こいつが死んだ時とか、思い出したくもない。
死んだなんて思えなかった。でも体温が俺とは全然違って、低体温な風介よりずっと冷たくて、
「っ、くそ…」
「いたたたたっ、引っ張らなくても」
「うるせえ」
「じゃあ引っ張らな、いっ」
よく分かんねえけど、確かに何かを触ってるような感覚。
懐かしいこの声。
それだけで、ちゃんとここにいるんだって、実感する。
「相変わらず乱暴…」
「うっせー、この暑がり。寄んな」
「確かに晴矢の周りは暑いけどさ」
ぴとっ
「うぇっ」
変な声出た。何でっつーと、俺の背中に青葉がくっついたから。
幽霊だからだろうけど、冷たいのが背中に伝わってくる。
「晴矢の背中はあったかいんだよ」
「へーへー、そうですか。邪魔な」
「ぶべっ」
重さは感じねえけどとにかく邪魔っぽかったから、立ち上がるのと同時に払う。
いや何で床に激突してんだ。お前浮けるだろうが。
「そうだ、あたし幽霊だったんだ…」
あ、アホなとこ全然変わってねえ。
「そうだ、アイスまだあるかな」
「さっき食ってただろ」
「な、何でそれを」
「布美子にチクんぞ」
「ここは家族として見逃して、おにーちゃん」
「却下。あとキモい」
「…今度寝てる時水ぶっかけて起こしてやる」
「やめろ」
「あはは、ヒロト探してくるー」
そう言ってすうっと青葉は飛んでった。こえーからドアすり抜けんなよ。
「あったかい、ねえ…」
そういや、そんなこと前にも言われた気がする。
(ぐっもーにん晴矢!)
(ぶはっ、テメェマジで水かけやがったなあああ!)
→あとがき
見上げれば青葉がいて、なんとも間抜けな表情をしている。
「咲いたー咲いたー」
「何がだよ」
「チューリップーのーはーなーがー」
「よーし分かった。表に出やがれ」
何だよチューリップって…。悪かったな、チューリップに見える髪型で!
つーかどうせなら炎って言えよ、炎。その方が俺にピッタリだろうが。
「風介に教えてもらったのがインパクトにありすぎて」
「いやいやいやいや」
「最早あたしの中では晴矢=チューリップなんだよね」
「ふざけんな」
「いたたたた」
風介のやつ…いつの間にこんなこと教えたんだよ。
「私が死ぬ前、だよ」
見透かしたように言われて後悔した。こいつが死んだ時とか、思い出したくもない。
死んだなんて思えなかった。でも体温が俺とは全然違って、低体温な風介よりずっと冷たくて、
「っ、くそ…」
「いたたたたっ、引っ張らなくても」
「うるせえ」
「じゃあ引っ張らな、いっ」
よく分かんねえけど、確かに何かを触ってるような感覚。
懐かしいこの声。
それだけで、ちゃんとここにいるんだって、実感する。
「相変わらず乱暴…」
「うっせー、この暑がり。寄んな」
「確かに晴矢の周りは暑いけどさ」
ぴとっ
「うぇっ」
変な声出た。何でっつーと、俺の背中に青葉がくっついたから。
幽霊だからだろうけど、冷たいのが背中に伝わってくる。
「晴矢の背中はあったかいんだよ」
「へーへー、そうですか。邪魔な」
「ぶべっ」
重さは感じねえけどとにかく邪魔っぽかったから、立ち上がるのと同時に払う。
いや何で床に激突してんだ。お前浮けるだろうが。
「そうだ、あたし幽霊だったんだ…」
あ、アホなとこ全然変わってねえ。
「そうだ、アイスまだあるかな」
「さっき食ってただろ」
「な、何でそれを」
「布美子にチクんぞ」
「ここは家族として見逃して、おにーちゃん」
「却下。あとキモい」
「…今度寝てる時水ぶっかけて起こしてやる」
「やめろ」
「あはは、ヒロト探してくるー」
そう言ってすうっと青葉は飛んでった。こえーからドアすり抜けんなよ。
「あったかい、ねえ…」
そういや、そんなこと前にも言われた気がする。
(ぐっもーにん晴矢!)
(ぶはっ、テメェマジで水かけやがったなあああ!)
→あとがき