合宿ボーイズトーク
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・例によって例の如く円堂がキャラ崩壊しています
「やっぱりさ、合宿の夜といえば恋バナだと思うんだ」
世宇子中との決勝戦を明後日に控え、合宿を行っている雷門中サッカー部。
その日の練習を終え、疲れた体を少し引き摺りつつ体育館に敷かれた布団に体を潜らせる。
そんな中、妙に真剣な表情で、一之瀬が冒頭の言葉を言い放った。
訝しげに眉をひそめる者、頬をひきつらせる者、唖然とする者。反応は様々である。
「……具体的に何を話すんだ」
「そりゃあ、勿論美波の事だよ」
『!』
あっけらかんと出てきた美波の名前に、一同は固まる。
そして離れた場所でマネージャーたちと寝ている彼女をチラチラと見ていると、何やら殺気のような何かが流れた。
「ふーん、美波のことか……」
「円堂……」
「別に話してもいいんだぜ?まあ、明日の日を拝めるかは分からないけどな」
円堂からサラッと飛び出した死刑宣告に、1年生がひぃっと怯えた声を漏らした。
冷たい汗が流れ、関わりたくないと思った染岡と半田は、早々と顔を背けて寝ようとした。が、
「あ、全員参加な」
寝たら明日の練習に休憩時間は取らないからな。という言葉に、寝ようとしていた者はガバッと上半身を起こした。
休憩無しとか流石にキツすぎる。ていうか体力的にキツすぎるメニューになりそう。死ぬ。潔く諦めよう、とため息をつく。
「さ、遠慮しないで話せよ」
「や、待て円堂……」
「俺は皆の素直な気持ちが聞きたいんだ」
いつもの太陽のような笑顔を円堂は浮かべたが、この時ばかりは悪魔の笑顔に見えたと、後に土門は語る。
初期部員の染岡と半田にとっては、いつものシスコンの発動かと呆れ、仕方ないなと思っていた。
「で、何話すんだ?沢山話していいぞ!」
「美波ちゃんのことが好きなやつっていうと、風丸に豪炎寺に鬼道だよな」
「じゃあトップバッターは風丸で」
「俺か!?」
自分に火の粉がかからないように言った土門に便乗し、一之瀬はニヤニヤと笑いながら風丸に振った。
「……好きになった理由なら前に話しただろ」
「なんかありきたりだよな、苛められてたのを助けて貰って好きになるとか。大体何年片想いしてんだよヘタレ」
「なっ、いち君!」と清々しい笑顔を向けられ、風丸は撃沈した。
美波さんと同じ笑顔で当時の渾名呼びをするところに圧力を感じますね……、と目金は密かに思う。
顔を真っ赤にして布団に沈んだ風丸を見て、豪炎寺と鬼道はまさか俺たちもああなるのかと顔を見合わせた。
でもここで何かしら言わなければ、それはそれで明日は地獄を見るような気がする。
「ふふ……面白くなってきたね……」
「ほんと、美波の関連の話は飽きないよ」
「……なら代わってくれ」
「僕は別に美波に恋愛感情はないから。それに、円堂にやられたくないし」
「それは誰だって同じだろ」
「ああ……」
「美波さんは本当にモテるでやんすね」
「風丸さんに、豪炎寺さんに、鬼道さんに……あと誰っすか?」
「帝国の佐久間さんだろ」
「でも全然気づいてないんだよね」
はあ……と1年生ズがため息をつく。なんだかんだで、苦労しているらしい。
円堂がシスコンを発動する度に、その迫力に怯えているのだから、ため息をつきたくもなるだろう。
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「やっぱりさ、合宿の夜といえば恋バナだと思うんだ」
世宇子中との決勝戦を明後日に控え、合宿を行っている雷門中サッカー部。
その日の練習を終え、疲れた体を少し引き摺りつつ体育館に敷かれた布団に体を潜らせる。
そんな中、妙に真剣な表情で、一之瀬が冒頭の言葉を言い放った。
訝しげに眉をひそめる者、頬をひきつらせる者、唖然とする者。反応は様々である。
「……具体的に何を話すんだ」
「そりゃあ、勿論美波の事だよ」
『!』
あっけらかんと出てきた美波の名前に、一同は固まる。
そして離れた場所でマネージャーたちと寝ている彼女をチラチラと見ていると、何やら殺気のような何かが流れた。
「ふーん、美波のことか……」
「円堂……」
「別に話してもいいんだぜ?まあ、明日の日を拝めるかは分からないけどな」
円堂からサラッと飛び出した死刑宣告に、1年生がひぃっと怯えた声を漏らした。
冷たい汗が流れ、関わりたくないと思った染岡と半田は、早々と顔を背けて寝ようとした。が、
「あ、全員参加な」
寝たら明日の練習に休憩時間は取らないからな。という言葉に、寝ようとしていた者はガバッと上半身を起こした。
休憩無しとか流石にキツすぎる。ていうか体力的にキツすぎるメニューになりそう。死ぬ。潔く諦めよう、とため息をつく。
「さ、遠慮しないで話せよ」
「や、待て円堂……」
「俺は皆の素直な気持ちが聞きたいんだ」
いつもの太陽のような笑顔を円堂は浮かべたが、この時ばかりは悪魔の笑顔に見えたと、後に土門は語る。
初期部員の染岡と半田にとっては、いつものシスコンの発動かと呆れ、仕方ないなと思っていた。
「で、何話すんだ?沢山話していいぞ!」
「美波ちゃんのことが好きなやつっていうと、風丸に豪炎寺に鬼道だよな」
「じゃあトップバッターは風丸で」
「俺か!?」
自分に火の粉がかからないように言った土門に便乗し、一之瀬はニヤニヤと笑いながら風丸に振った。
「……好きになった理由なら前に話しただろ」
「なんかありきたりだよな、苛められてたのを助けて貰って好きになるとか。大体何年片想いしてんだよヘタレ」
「なっ、いち君!」と清々しい笑顔を向けられ、風丸は撃沈した。
美波さんと同じ笑顔で当時の渾名呼びをするところに圧力を感じますね……、と目金は密かに思う。
顔を真っ赤にして布団に沈んだ風丸を見て、豪炎寺と鬼道はまさか俺たちもああなるのかと顔を見合わせた。
でもここで何かしら言わなければ、それはそれで明日は地獄を見るような気がする。
「ふふ……面白くなってきたね……」
「ほんと、美波の関連の話は飽きないよ」
「……なら代わってくれ」
「僕は別に美波に恋愛感情はないから。それに、円堂にやられたくないし」
「それは誰だって同じだろ」
「ああ……」
「美波さんは本当にモテるでやんすね」
「風丸さんに、豪炎寺さんに、鬼道さんに……あと誰っすか?」
「帝国の佐久間さんだろ」
「でも全然気づいてないんだよね」
はあ……と1年生ズがため息をつく。なんだかんだで、苦労しているらしい。
円堂がシスコンを発動する度に、その迫力に怯えているのだから、ため息をつきたくもなるだろう。
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