対御影専農戦
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「あ、し、下鶴改……」
「……」
フットボールフロンティア地区予選2回戦、御影専農中との試合当日。
あたしは自分用に飲み物を買ってベンチに戻る帰りに、御影のフォワードの下鶴改と会ってしまった。
ばっちり目が合ってしまって、気まずい。物凄く気まずい。
「えっと、」
「……」
何か喋ってよ!余計気まずいよ!ああ、もう!
「この試合、勝つのは雷門中なんだからね!」
「それはないな」
びしっと指差して啖呵を切ったら、即バッサリと切られた。
「何の根拠があってそんなこと言えんだよ!」
「データに間違いは無い。勝つのは我々だ」
「所詮データじゃん。実際にあたしたちと戦ったわけじゃない」
「雷門からとったデータと戦った結果、勝つ確率は100%だった」
「だからデータは生身の人間じゃない!」
「データに間違いは無い」
なんだよデータデータって!仮にそれが本当だったとしても、日々練習してて、どんどん変わっていくのに。
「絶対に雷門は勝てないって言うんだ」
「そうだ」
「そんなの、やってみなくちゃわからない!」
「何故?」
「何故って、あたしたちは勝ち進むために今日までずっと特訓してきたんだ!
何より雷門は試合の中で成長する。だからデータなんて意味無い!すぐに過去のものになっちゃうんだから!」
「特訓?それこそ無意味だな」
「何をお!」
特訓が無意味なんて言わせない。イナビカリ修練場で、毎日あんなに特訓したんだからね!
あ、御影はイナビカリ修練場のこと知らないんだっけ?だったらなおさらだ。雷門の力、見せてやるんだから!……みんなが。
「……勝つのは、」
「言わせない。絶対に勝つのは雷門だ!」
鬱陶しそうな顔をされたけど、気にしない気にしない。
「勝利の女神がどちらに微笑むかなんて、やってみなきゃわかんないんだよ!」
「勝利の女神……?理解不能だ」
「あたしはその思考が理解不能だね!」
力を数値化するなんて絶対無理。試合の結果を予測するなんて、もっと無理。1分1秒の間に、人は成長してくんだから!
「データだけのサッカーなんて、本当のサッカーじゃない。本当のサッカーを教えてやる!」
「本当のサッカー?試合に出られないのによくそんな大口をたたけるな」
「うっ」
痛いとこを突かれた。確かにあたしは女子だから、フットボールフロンティアには参加出来ない。でも、
「雷門イレブンは、雷門魂で繋がってる。フィールドに立っていなくても、気持ちは同じなんだ!」
「もうすぐ試合開始時刻だ」
「無視か!」
あたしの言葉を無視してフィールドの方へ歩いていく下鶴。いやまあ、もうすぐ試合始まっちゃうけど。
「大バカ」
「は!?」
「それが帝国の鬼道有人から提供されたお前のデータだ」
何、それ。大バカって……くっそー!
「試合の勝敗は試合前には決まらないんだから!」
そう言って、思いっきり走って下鶴を抜いてフィールドの方まで走る。
「守兄!」
「な、何だ?」
「絶対勝ってよね!」
「おう!もちろんだ!」
「何かあったのか?」
「ちょっとね」
.
「……」
フットボールフロンティア地区予選2回戦、御影専農中との試合当日。
あたしは自分用に飲み物を買ってベンチに戻る帰りに、御影のフォワードの下鶴改と会ってしまった。
ばっちり目が合ってしまって、気まずい。物凄く気まずい。
「えっと、」
「……」
何か喋ってよ!余計気まずいよ!ああ、もう!
「この試合、勝つのは雷門中なんだからね!」
「それはないな」
びしっと指差して啖呵を切ったら、即バッサリと切られた。
「何の根拠があってそんなこと言えんだよ!」
「データに間違いは無い。勝つのは我々だ」
「所詮データじゃん。実際にあたしたちと戦ったわけじゃない」
「雷門からとったデータと戦った結果、勝つ確率は100%だった」
「だからデータは生身の人間じゃない!」
「データに間違いは無い」
なんだよデータデータって!仮にそれが本当だったとしても、日々練習してて、どんどん変わっていくのに。
「絶対に雷門は勝てないって言うんだ」
「そうだ」
「そんなの、やってみなくちゃわからない!」
「何故?」
「何故って、あたしたちは勝ち進むために今日までずっと特訓してきたんだ!
何より雷門は試合の中で成長する。だからデータなんて意味無い!すぐに過去のものになっちゃうんだから!」
「特訓?それこそ無意味だな」
「何をお!」
特訓が無意味なんて言わせない。イナビカリ修練場で、毎日あんなに特訓したんだからね!
あ、御影はイナビカリ修練場のこと知らないんだっけ?だったらなおさらだ。雷門の力、見せてやるんだから!……みんなが。
「……勝つのは、」
「言わせない。絶対に勝つのは雷門だ!」
鬱陶しそうな顔をされたけど、気にしない気にしない。
「勝利の女神がどちらに微笑むかなんて、やってみなきゃわかんないんだよ!」
「勝利の女神……?理解不能だ」
「あたしはその思考が理解不能だね!」
力を数値化するなんて絶対無理。試合の結果を予測するなんて、もっと無理。1分1秒の間に、人は成長してくんだから!
「データだけのサッカーなんて、本当のサッカーじゃない。本当のサッカーを教えてやる!」
「本当のサッカー?試合に出られないのによくそんな大口をたたけるな」
「うっ」
痛いとこを突かれた。確かにあたしは女子だから、フットボールフロンティアには参加出来ない。でも、
「雷門イレブンは、雷門魂で繋がってる。フィールドに立っていなくても、気持ちは同じなんだ!」
「もうすぐ試合開始時刻だ」
「無視か!」
あたしの言葉を無視してフィールドの方へ歩いていく下鶴。いやまあ、もうすぐ試合始まっちゃうけど。
「大バカ」
「は!?」
「それが帝国の鬼道有人から提供されたお前のデータだ」
何、それ。大バカって……くっそー!
「試合の勝敗は試合前には決まらないんだから!」
そう言って、思いっきり走って下鶴を抜いてフィールドの方まで走る。
「守兄!」
「な、何だ?」
「絶対勝ってよね!」
「おう!もちろんだ!」
「何かあったのか?」
「ちょっとね」
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