第1話 集結!日本代表!!
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話していると、体育館のドアが開いて、響木監督と秋、なっちゃん、春ちゃんが入ってきた。
「皆揃ってるか?」
そう声をかけられて監督の所へ集まる。その時、風を切る音と共に、鬼道へボールが飛んできた。
鬼道が蹴り返した先には、ボールを踏みつけニヤリ笑う、たったさっき思い出していた明王ちゃんがいた。ほんとに来てた……。
「不動!?」
「不動、何の真似だ!」
「挨拶だよ挨拶!シャレの分かんねえ奴」
ギョッとしたような声を上げる佐久間に、明王ちゃんに向かって怒鳴り付ける鬼道。2人共、愛媛でのあまり良くない記憶があるからだろう。
それは他の皆も同じだった。足を怪我させられた染岡はもちろん、染岡と特に仲が良かった士郎くん、怯えていた夕弥は、厳しい目で明王ちゃんを見ている。
守兄も一郎太も、顔を顰めていた。
「響木さん!まさかアイツも!」
さっ君の言葉に監督が笑う。まるで、この反応は想定内とでも言うようだった。
「……明王ちゃん、とりあえずそこでぼっちやってないでこっちに来なよ」
「……うぜえ」
「はい!?」
それでも、舌打ちする癖にに歩いてくる辺り、明王ちゃんは素直じゃない。あ、髪の毛引っ張られた。地味に痛い。
「これで全員揃ったな」と息を吐いた響木監督は、声を張り上げた。
「いいか、よく聞け。お前たちは――日本代表の強化選手だ!」
…………え?
「日本代表?一体何の?」
曰く、今年からフットボールフロンティアの世界大会、フットボールフロンティアインターナショナル、通称FFIが開催されるらしい。
少年サッカー世界一をかける大会だ。そしてあたし達が、その代表候補!?
「世界……。……ううあああ!!!すげーぞ皆!次は世界だっ!」
『おーっ!』
「ほら明王ちゃんも!おーっ!」
「離せバカ女」
腕を引っ張ったら振り払われた。なんだよもう、ノリ悪いなあ……。ノってたら、それはそれでなんか変だけど。
「世界か……」
「遂に世界と戦えるんだな」
「円堂さん!頑張りましょう!」
「腕が鳴るぜ!日本一の次は宇宙一、宇宙一の次は世界と来た!」
「染岡、その順番絶対違う」
「そもそも宇宙一にはなってないけどね、うししっ!」
夕弥の頭にチョップを落とす。ヒロトとリュウジの古傷を抉るようなことは、言わないで欲しい。
「あくまでこの22人は候補だ。この中から16人に絞り込む」
……22人?
「まず11人ずつ、二つのチームに分かれます。その2チームにより二日後、日本代表選手選考試合を行います」
………11人ずつ?
「では、メンバー編成を発表します」
Aチームは、守兄、士郎くん、ヒロト、佐久間、条兄、染岡、飛鷹、壁山、土方、マックス、武方、
Bチームは、鬼道、豪炎寺、一郎太、立向居、明王ちゃん、リュウジ、夕弥、虎丸、栗松、シャドウ、目金(弟)。
11人ずつってことだから、余るならあたしだろうとは思ってたけど、あたしって何で呼ばれたんだろ……。後で聞かないとな。
「どーぞよろしく、鬼道クン?」
「黙れ!」
「ご不満のようだけどさあ、俺だって響木監督から認められてここに来てんだぜ?」
「……分かっている」
「分かりゃいいんだ分かりゃ」
そう言って明王ちゃんは輪から離れていく。うん……、変わってない。その背中を、ギリ、と歯を食い縛りながら、佐久間が睨み付けていた。
鬼道はなんとか冷静を保っているけれど、佐久間はそうでもないみたいだ。……影山の元で、禁断の技を使ったからかな。
不思議そうな土方に「相手にすんな」と声をかけるあたり、染岡は成長したと思う。
「円堂、鬼道、お前達がそれぞれのキャプテンだ。いいな」
「はい!」
「……はい」
「試合は2日後。一人ひとりの能力を見る為に、連携技は禁止とする!持てる力を全てを出してぶつかれ!」
『はい!』
それだけ言うと、響木監督は用事があるらしく、踵を返して体育館から出て行こうとする。いや待って待って!
「あの、響木監督、あたしは何で呼ばれたんですか?多分FFIって、男子だけの大会ですよね?」
「ああ……お前はまた別の特別枠での候補だ。財前総理の推薦でな」
「ざっ、財前総理の!?」
「そうだ。基本的にこの大会は男子だけだが、申請をして規定に合格すれば、女子も出られる。まあ、この申請をしたのは日本だけだがな」
「わあ……それ物凄いプレッシャーですよね……」
女子があたしだけって……。うわ今から緊張してきた。鳥肌が立つ。
「お前の選考は明日からだ」
「明日!?い、いきなり過ぎますよ!」
「そう慌てるな。明日はただの体力テストみたいなもんだ。まあ、結果次第では――」
「……結果次第では?」
「その時点で落とされる」
「でっすよねー!」
どうやら明日は基礎的な能力の測定で、二日後、守兄たちの選考日に、サッカーの能力をテストするらしい。
「基礎的な能力に関しては、お前なら問題ないだろう。だが、明後日は分からんぞ」
「……当然、やるからには絶対に受かりますよ!」
「その意気だ」
皆と世界に行きたい。そんな気持ちがふつふつと沸き上がってくる。
まだ決まったわけでもないのに、わくわくが止まらない。あたしも、世界で戦えるんだ!
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「皆揃ってるか?」
そう声をかけられて監督の所へ集まる。その時、風を切る音と共に、鬼道へボールが飛んできた。
鬼道が蹴り返した先には、ボールを踏みつけニヤリ笑う、たったさっき思い出していた明王ちゃんがいた。ほんとに来てた……。
「不動!?」
「不動、何の真似だ!」
「挨拶だよ挨拶!シャレの分かんねえ奴」
ギョッとしたような声を上げる佐久間に、明王ちゃんに向かって怒鳴り付ける鬼道。2人共、愛媛でのあまり良くない記憶があるからだろう。
それは他の皆も同じだった。足を怪我させられた染岡はもちろん、染岡と特に仲が良かった士郎くん、怯えていた夕弥は、厳しい目で明王ちゃんを見ている。
守兄も一郎太も、顔を顰めていた。
「響木さん!まさかアイツも!」
さっ君の言葉に監督が笑う。まるで、この反応は想定内とでも言うようだった。
「……明王ちゃん、とりあえずそこでぼっちやってないでこっちに来なよ」
「……うぜえ」
「はい!?」
それでも、舌打ちする癖にに歩いてくる辺り、明王ちゃんは素直じゃない。あ、髪の毛引っ張られた。地味に痛い。
「これで全員揃ったな」と息を吐いた響木監督は、声を張り上げた。
「いいか、よく聞け。お前たちは――日本代表の強化選手だ!」
…………え?
「日本代表?一体何の?」
曰く、今年からフットボールフロンティアの世界大会、フットボールフロンティアインターナショナル、通称FFIが開催されるらしい。
少年サッカー世界一をかける大会だ。そしてあたし達が、その代表候補!?
「世界……。……ううあああ!!!すげーぞ皆!次は世界だっ!」
『おーっ!』
「ほら明王ちゃんも!おーっ!」
「離せバカ女」
腕を引っ張ったら振り払われた。なんだよもう、ノリ悪いなあ……。ノってたら、それはそれでなんか変だけど。
「世界か……」
「遂に世界と戦えるんだな」
「円堂さん!頑張りましょう!」
「腕が鳴るぜ!日本一の次は宇宙一、宇宙一の次は世界と来た!」
「染岡、その順番絶対違う」
「そもそも宇宙一にはなってないけどね、うししっ!」
夕弥の頭にチョップを落とす。ヒロトとリュウジの古傷を抉るようなことは、言わないで欲しい。
「あくまでこの22人は候補だ。この中から16人に絞り込む」
……22人?
「まず11人ずつ、二つのチームに分かれます。その2チームにより二日後、日本代表選手選考試合を行います」
………11人ずつ?
「では、メンバー編成を発表します」
Aチームは、守兄、士郎くん、ヒロト、佐久間、条兄、染岡、飛鷹、壁山、土方、マックス、武方、
Bチームは、鬼道、豪炎寺、一郎太、立向居、明王ちゃん、リュウジ、夕弥、虎丸、栗松、シャドウ、目金(弟)。
11人ずつってことだから、余るならあたしだろうとは思ってたけど、あたしって何で呼ばれたんだろ……。後で聞かないとな。
「どーぞよろしく、鬼道クン?」
「黙れ!」
「ご不満のようだけどさあ、俺だって響木監督から認められてここに来てんだぜ?」
「……分かっている」
「分かりゃいいんだ分かりゃ」
そう言って明王ちゃんは輪から離れていく。うん……、変わってない。その背中を、ギリ、と歯を食い縛りながら、佐久間が睨み付けていた。
鬼道はなんとか冷静を保っているけれど、佐久間はそうでもないみたいだ。……影山の元で、禁断の技を使ったからかな。
不思議そうな土方に「相手にすんな」と声をかけるあたり、染岡は成長したと思う。
「円堂、鬼道、お前達がそれぞれのキャプテンだ。いいな」
「はい!」
「……はい」
「試合は2日後。一人ひとりの能力を見る為に、連携技は禁止とする!持てる力を全てを出してぶつかれ!」
『はい!』
それだけ言うと、響木監督は用事があるらしく、踵を返して体育館から出て行こうとする。いや待って待って!
「あの、響木監督、あたしは何で呼ばれたんですか?多分FFIって、男子だけの大会ですよね?」
「ああ……お前はまた別の特別枠での候補だ。財前総理の推薦でな」
「ざっ、財前総理の!?」
「そうだ。基本的にこの大会は男子だけだが、申請をして規定に合格すれば、女子も出られる。まあ、この申請をしたのは日本だけだがな」
「わあ……それ物凄いプレッシャーですよね……」
女子があたしだけって……。うわ今から緊張してきた。鳥肌が立つ。
「お前の選考は明日からだ」
「明日!?い、いきなり過ぎますよ!」
「そう慌てるな。明日はただの体力テストみたいなもんだ。まあ、結果次第では――」
「……結果次第では?」
「その時点で落とされる」
「でっすよねー!」
どうやら明日は基礎的な能力の測定で、二日後、守兄たちの選考日に、サッカーの能力をテストするらしい。
「基礎的な能力に関しては、お前なら問題ないだろう。だが、明後日は分からんぞ」
「……当然、やるからには絶対に受かりますよ!」
「その意気だ」
皆と世界に行きたい。そんな気持ちがふつふつと沸き上がってくる。
まだ決まったわけでもないのに、わくわくが止まらない。あたしも、世界で戦えるんだ!
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