第9話 代表交代!?最強の挑戦者たち!!
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リュウジの調子が戻って、一郎太達の新必殺技も少しずつ形になってきた。決勝戦に向けての熱が高まっていくのを感じる。
そして今日は、2チームに分かれての練習試合だ。
久遠監督がチーム分けを発表しようとした時、風を切るような音がしたと思ったら、守兄目掛けてボールが飛んできた。
即座に反応した守兄は真正面からキャッチ。でも、誰がこんなシュートを?
「流石は円堂、素晴らしい反応だ 」
守兄を褒める言葉と共に現れたのはまさかの治だった。嬉しそうに呼び掛けた守兄に、治は心外だと肩を竦める。
「デザーム?今の私は砂木沼治。チーム、ネオジャパンのキャプテンだ」
「ネオジャパン!?」
デザーム改め治の後ろから進み出てきたのは、帝国の源田に成神、寺門だった。御影専農の改に戦国伊賀島の霧隠もいる。
更には千羽山に尾刈斗、木戸川清修……そしてエイリア学園だった人達。皆、同じユニフォームを身に纏っていた。
そんな彼らを率いてやってきたのは瞳子監督だ。ヒロトもリュウジも驚いてるから、二人共瞳子監督がここにいる理由は知らないらしい。
「久遠監督ですね。はじめまして、吉良瞳子です」
「君のことは響木さんから聞いている。地上最強のチームを率いた監督だと」
「ご存知なら話は早いですね。私はネオジャパンの監督として、正式にイナズマジャパンに試合をし申し込みます。そしてネオジャパンが勝った時は、日本代表の座をいただきます」
『!』
まさかの挑戦、そして宣戦布告。瞳子監督の大胆不敵っぷりに開いた口が塞がらない。けれど、その目は本気だ。
ネオジャパンのメンバーは日本代表に選ばれなかった人達で構成されてる。選ばれなかった悔しさをバネに、実力で代表を勝ち取りに来たんだ。
久遠監督はどうするのか。固唾を呑んで見守る中で、久遠監督は顔色一つ変えずに「いいでしょう」と一言了承した。
「果たしてこの試合に勝利して日本代表の座を勝ち取るのは、イナズマジャパンか!瞳子監督率いるネオジャパンか!」
角馬はいつも実況してて凄いなあと思ったのは現実逃避だ。練習試合の筈が、大変なことになってしまった。
あれだけの自信なんだから、ネオジャパンは相当な実力に違いない。……久遠監督がネオジャパンから引き抜きする可能性だってある。
「美波、ポジションについてくれ」
「えっ、あ、ごめん鬼道」
「浮かない顔をしているな」
「まさか日本代表を賭けた試合になるとは思わなくて」
「ああ。だが、やると決まった以上、全力でやるだけだ」
それだけ言って、鬼道は自分のポジションへ行ってしまった。自信に溢れたいつもの鬼道。そうだ、今やれることを全力でやる。それだけ。
ポジションについてネオジャパンの方を見て驚いた。キーパーかフォワードの筈の治が、ミッドフィルダーの位置にいる。
他にもフォワードだった奴がディフェンダーになってる。……転向したんだ。強くなる為に、日本代表になる為に。
試合が始まった。攻め上がった士郎くんが、霧隠をかわす。更にブロックに来た寺門と郷院を避けると、虎丸へパスが通った。
すかさずフォローに来た成神にスライディングで防がれたけど、いいペースで攻めてる!
けれど、イナズマジャパンの攻めの勢いはそこまでだった。
ドリブルで上がればすぐ複数人がかりのマークがつくし、パスはカットされる。思うように進めない。なんて固いディフェンスなんだ。
どうにか繋いでゴール前。虎丸からパスを受けた士郎くんが吠えた。
「ウルフレジェンド!」
「ドリルスマッシャーV2!」
なんと源田が繰り出したのは、幾度と無く雷門の攻めを阻んだドリルスマッシャーだった。治の技を、源田はマスターしたんだ。
止められた士郎くんの表情が険しいのは……あの技にいい思い出がないからかな。
「驚くのはまだ早い。源田!」
ボールを催促した治が攻め込んでくる。そしてマークについた鬼道とヒロトを、イリュージョンボール改で抜き去った。
「行かせない!荒波V2!」
「甘い!ダッシュストームV2!」
「っ、ああっ!」
エイリアや帝国だけじゃなく、世宇子中の必殺技まで!……ネオジャパンは色んなチームの選手達が集まってる。だから必殺技を教え合ったんだ。
さっきまでとは一転してのネオジャパンの攻撃。治からボールを受け取った改は、それに足をかけると姿を消した。まさかあれは!
「グングニルV2!」
かつて究極奥義正義の鉄拳を破ったシュートが、パワーアップして襲ってくる。
成長してるのは治達だけじゃない。けれどグングニルのパワーは正義の鉄拳を上回っていて、ゴールネットを揺らした。
まるであの時を再現するかのような、ネオジャパンの先制点だった。
「円堂守、私はお前からサッカーは熱く楽しいものであることを学んだ。だが、同時に勝負とは、辛く険しく厳しいものなのだ!」
ねめつけるように辺りを見回して、治は高らかに宣言した。
「日本代表の座は必ず勝ち取る!」
→あとがき
そして今日は、2チームに分かれての練習試合だ。
久遠監督がチーム分けを発表しようとした時、風を切るような音がしたと思ったら、守兄目掛けてボールが飛んできた。
即座に反応した守兄は真正面からキャッチ。でも、誰がこんなシュートを?
「流石は円堂、素晴らしい反応だ 」
守兄を褒める言葉と共に現れたのはまさかの治だった。嬉しそうに呼び掛けた守兄に、治は心外だと肩を竦める。
「デザーム?今の私は砂木沼治。チーム、ネオジャパンのキャプテンだ」
「ネオジャパン!?」
デザーム改め治の後ろから進み出てきたのは、帝国の源田に成神、寺門だった。御影専農の改に戦国伊賀島の霧隠もいる。
更には千羽山に尾刈斗、木戸川清修……そしてエイリア学園だった人達。皆、同じユニフォームを身に纏っていた。
そんな彼らを率いてやってきたのは瞳子監督だ。ヒロトもリュウジも驚いてるから、二人共瞳子監督がここにいる理由は知らないらしい。
「久遠監督ですね。はじめまして、吉良瞳子です」
「君のことは響木さんから聞いている。地上最強のチームを率いた監督だと」
「ご存知なら話は早いですね。私はネオジャパンの監督として、正式にイナズマジャパンに試合をし申し込みます。そしてネオジャパンが勝った時は、日本代表の座をいただきます」
『!』
まさかの挑戦、そして宣戦布告。瞳子監督の大胆不敵っぷりに開いた口が塞がらない。けれど、その目は本気だ。
ネオジャパンのメンバーは日本代表に選ばれなかった人達で構成されてる。選ばれなかった悔しさをバネに、実力で代表を勝ち取りに来たんだ。
久遠監督はどうするのか。固唾を呑んで見守る中で、久遠監督は顔色一つ変えずに「いいでしょう」と一言了承した。
「果たしてこの試合に勝利して日本代表の座を勝ち取るのは、イナズマジャパンか!瞳子監督率いるネオジャパンか!」
角馬はいつも実況してて凄いなあと思ったのは現実逃避だ。練習試合の筈が、大変なことになってしまった。
あれだけの自信なんだから、ネオジャパンは相当な実力に違いない。……久遠監督がネオジャパンから引き抜きする可能性だってある。
「美波、ポジションについてくれ」
「えっ、あ、ごめん鬼道」
「浮かない顔をしているな」
「まさか日本代表を賭けた試合になるとは思わなくて」
「ああ。だが、やると決まった以上、全力でやるだけだ」
それだけ言って、鬼道は自分のポジションへ行ってしまった。自信に溢れたいつもの鬼道。そうだ、今やれることを全力でやる。それだけ。
ポジションについてネオジャパンの方を見て驚いた。キーパーかフォワードの筈の治が、ミッドフィルダーの位置にいる。
他にもフォワードだった奴がディフェンダーになってる。……転向したんだ。強くなる為に、日本代表になる為に。
試合が始まった。攻め上がった士郎くんが、霧隠をかわす。更にブロックに来た寺門と郷院を避けると、虎丸へパスが通った。
すかさずフォローに来た成神にスライディングで防がれたけど、いいペースで攻めてる!
けれど、イナズマジャパンの攻めの勢いはそこまでだった。
ドリブルで上がればすぐ複数人がかりのマークがつくし、パスはカットされる。思うように進めない。なんて固いディフェンスなんだ。
どうにか繋いでゴール前。虎丸からパスを受けた士郎くんが吠えた。
「ウルフレジェンド!」
「ドリルスマッシャーV2!」
なんと源田が繰り出したのは、幾度と無く雷門の攻めを阻んだドリルスマッシャーだった。治の技を、源田はマスターしたんだ。
止められた士郎くんの表情が険しいのは……あの技にいい思い出がないからかな。
「驚くのはまだ早い。源田!」
ボールを催促した治が攻め込んでくる。そしてマークについた鬼道とヒロトを、イリュージョンボール改で抜き去った。
「行かせない!荒波V2!」
「甘い!ダッシュストームV2!」
「っ、ああっ!」
エイリアや帝国だけじゃなく、世宇子中の必殺技まで!……ネオジャパンは色んなチームの選手達が集まってる。だから必殺技を教え合ったんだ。
さっきまでとは一転してのネオジャパンの攻撃。治からボールを受け取った改は、それに足をかけると姿を消した。まさかあれは!
「グングニルV2!」
かつて究極奥義正義の鉄拳を破ったシュートが、パワーアップして襲ってくる。
成長してるのは治達だけじゃない。けれどグングニルのパワーは正義の鉄拳を上回っていて、ゴールネットを揺らした。
まるであの時を再現するかのような、ネオジャパンの先制点だった。
「円堂守、私はお前からサッカーは熱く楽しいものであることを学んだ。だが、同時に勝負とは、辛く険しく厳しいものなのだ!」
ねめつけるように辺りを見回して、治は高らかに宣言した。
「日本代表の座は必ず勝ち取る!」
→あとがき