第2話 誕生!イナズマジャパン!!
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「あ、そうだ。ヒロトとリュウジに聞きたいことがあったんだ」
「俺たちに?」
「何かあったのか」
「ちょっとね。こっちの選考の対戦相手が玲名達って知ってた?」
「え、八神が?」
「うん。布美子とルル、マキにクララに杏もいたよ」
「知らなかった……。言ってくれればよかったのに」
口を尖らせたリュウジを、「それじゃフェアじゃないよ」とヒロトが宥める。
杉森もいたことを告げると、守兄たちは驚いていた。また試合がしたいと、豪炎寺と染岡も言ってくれた。
「見てみて明王ちゃん、受かった!」
「うるせえ」
「美波、あまりそいつに近づかない方がいい」
「さっ君……」
選考試合で何があったんだろう。鬼道も眉間に皺を寄らせているし、やっぱり揉めたのかなあ。
鬼道と明王ちゃん、そして佐久間。チームメイトになった時、上手くやっていけるかな……。
暫く談笑してると、「来たぞ」と鬼道が呟いた。視線を向けると響木監督がやってきていて、整列する。
「響木監督!あたし、受かりました!」
「こちらにも連絡は来ている」
「あ、そっか」
「しかし、お前のよく知っている奴が落とされるかもしれんぞ」
「う」
「誰がチームメイトになっても、戦えるな」
「……はい!」
あたしが騒いだって、結果は変わらない。みんなはきっと、全力で選考試合をやったんだ。
その結果がどうなろうと、あたしは受け止めるしかない。選ばれた人たちと一緒に、精一杯やるだけだ。
「さあ、僕のチームメートになるのは誰かな?」
「強いやつが生き残る。自然界の掟と同じさ」
「アンタたちが生き残るかどうか、まだ分かんないけどね!うっしっしっし!」
「夕弥……」
確かにその通りではあるけど、リュウジと目金弟は渋い顔をしている。その時、前に見かけた男の人がきた。
そして響木監督の「日本代表チームの監督を紹介する」という言葉。まさか、この人が、
「私が、日本代表監督の久遠道也だ。よろしく頼む」
……日本代表の、監督。なんだか厳しそうな人だ。自然と背筋が伸びる。
でも響木監督が、今まで以上にあたしたちの力を引き出してくれるも判断した人だ。
「では、代表メンバーを発表する」
最初に呼ばれたのは鬼道だ。次いで豪炎寺、ヒロト、士郎くんが呼ばれる。それから、一郎太と夕弥と条兄。
その次は土方、立向居、リュウジ。リュウジは分かりやすくホッとした表情をしていた。
次に呼ばれたのは明王ちゃんで、鬼道とさっ君が一瞬だけ明王ちゃんを見た。
虎丸と、飛鷹も入った。2人のプレッシャーは見たことがない。一体、どんなプレイをするのだろう。
壁山、栗松も呼ばれて、残りは、1人。
「最後に……円堂守!」
「はい!」
「以上、16名。それから、特別枠に――円堂美波」
「っはい!」
「この17名が、日本代表だ」
代表が決まった。受かった人は喜んでいるけど、受からなかった人の表情は暗い。
わかってた。わかってたけど……やっぱりキツいなあ。
「何しけたツラしてんだよ」
「お前は実力で、代表に選ばれたんだ。そんな顔するなよ」
「染岡……さっ君……」
「今日からお前たちは日本代表イナズマジャパンだ。選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ!」
『はい!』
選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負う。選ばれなかった人たちの分まで、世界と戦う。
「世界への道は険しいぞ。覚悟はいいな」
沢山の人たちの思いを背負って、あたしたちは世界に行くんだ。
「よし!円陣組むぞ!」
「そうだね!ほら、明王ちゃんも!」
「っおい、ふざけんなよ」
「いいからいいから」
引っ張っていって、あまり気にしなさそうな条兄の隣に押し込む。あたしは明王ちゃんの隣に入った。
鬼道の視線が痛いけど、今は無視だ。これからは、チームメイトなんだし。
「いよいよ世界か」
「長かったな。これが頂上への第一歩だ!」
豪炎寺の呟きに、一郎太が返す。日本一になってから、もう大分経った。そして今、世界に踏み出そうとしてる。
どんな相手が待っているのだろう。ヒロトの言う通り、楽しみで仕方がない。
「なんてったって俺たちは日本代表だ!そして次は、絶対に世界一だ!」
「選ばれなかった人たちの分まで、戦うんだ!」
「……イイ子ぶんなよ」
「っ、不動!」
「あーもー、やめてよ2人共!」
明王ちゃんの呟きに、鬼道が噛み付く。仕方ないとは思うけど、これからは同じチームなんだし、仲良くできたらいいなあ。
流石にすぐには無理だと思うし、明王ちゃんは性格的に孤立しそうだ。出来るだけ、一緒にいるようにしようかな。
「よっし、守兄!しめて!」
「お、おう。――やってやろうぜ!俺たちはイナズマジャパンだ!」
『おーっ!』
一斉に拳を突き上げる。
ついに世界か……。きっと強い相手が沢山いるんだろう。そう考えると今からワクワクしてくる。
始まるんだ。あたしたちの、世界への挑戦が!
→あとがき
「俺たちに?」
「何かあったのか」
「ちょっとね。こっちの選考の対戦相手が玲名達って知ってた?」
「え、八神が?」
「うん。布美子とルル、マキにクララに杏もいたよ」
「知らなかった……。言ってくれればよかったのに」
口を尖らせたリュウジを、「それじゃフェアじゃないよ」とヒロトが宥める。
杉森もいたことを告げると、守兄たちは驚いていた。また試合がしたいと、豪炎寺と染岡も言ってくれた。
「見てみて明王ちゃん、受かった!」
「うるせえ」
「美波、あまりそいつに近づかない方がいい」
「さっ君……」
選考試合で何があったんだろう。鬼道も眉間に皺を寄らせているし、やっぱり揉めたのかなあ。
鬼道と明王ちゃん、そして佐久間。チームメイトになった時、上手くやっていけるかな……。
暫く談笑してると、「来たぞ」と鬼道が呟いた。視線を向けると響木監督がやってきていて、整列する。
「響木監督!あたし、受かりました!」
「こちらにも連絡は来ている」
「あ、そっか」
「しかし、お前のよく知っている奴が落とされるかもしれんぞ」
「う」
「誰がチームメイトになっても、戦えるな」
「……はい!」
あたしが騒いだって、結果は変わらない。みんなはきっと、全力で選考試合をやったんだ。
その結果がどうなろうと、あたしは受け止めるしかない。選ばれた人たちと一緒に、精一杯やるだけだ。
「さあ、僕のチームメートになるのは誰かな?」
「強いやつが生き残る。自然界の掟と同じさ」
「アンタたちが生き残るかどうか、まだ分かんないけどね!うっしっしっし!」
「夕弥……」
確かにその通りではあるけど、リュウジと目金弟は渋い顔をしている。その時、前に見かけた男の人がきた。
そして響木監督の「日本代表チームの監督を紹介する」という言葉。まさか、この人が、
「私が、日本代表監督の久遠道也だ。よろしく頼む」
……日本代表の、監督。なんだか厳しそうな人だ。自然と背筋が伸びる。
でも響木監督が、今まで以上にあたしたちの力を引き出してくれるも判断した人だ。
「では、代表メンバーを発表する」
最初に呼ばれたのは鬼道だ。次いで豪炎寺、ヒロト、士郎くんが呼ばれる。それから、一郎太と夕弥と条兄。
その次は土方、立向居、リュウジ。リュウジは分かりやすくホッとした表情をしていた。
次に呼ばれたのは明王ちゃんで、鬼道とさっ君が一瞬だけ明王ちゃんを見た。
虎丸と、飛鷹も入った。2人のプレッシャーは見たことがない。一体、どんなプレイをするのだろう。
壁山、栗松も呼ばれて、残りは、1人。
「最後に……円堂守!」
「はい!」
「以上、16名。それから、特別枠に――円堂美波」
「っはい!」
「この17名が、日本代表だ」
代表が決まった。受かった人は喜んでいるけど、受からなかった人の表情は暗い。
わかってた。わかってたけど……やっぱりキツいなあ。
「何しけたツラしてんだよ」
「お前は実力で、代表に選ばれたんだ。そんな顔するなよ」
「染岡……さっ君……」
「今日からお前たちは日本代表イナズマジャパンだ。選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ!」
『はい!』
選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負う。選ばれなかった人たちの分まで、世界と戦う。
「世界への道は険しいぞ。覚悟はいいな」
沢山の人たちの思いを背負って、あたしたちは世界に行くんだ。
「よし!円陣組むぞ!」
「そうだね!ほら、明王ちゃんも!」
「っおい、ふざけんなよ」
「いいからいいから」
引っ張っていって、あまり気にしなさそうな条兄の隣に押し込む。あたしは明王ちゃんの隣に入った。
鬼道の視線が痛いけど、今は無視だ。これからは、チームメイトなんだし。
「いよいよ世界か」
「長かったな。これが頂上への第一歩だ!」
豪炎寺の呟きに、一郎太が返す。日本一になってから、もう大分経った。そして今、世界に踏み出そうとしてる。
どんな相手が待っているのだろう。ヒロトの言う通り、楽しみで仕方がない。
「なんてったって俺たちは日本代表だ!そして次は、絶対に世界一だ!」
「選ばれなかった人たちの分まで、戦うんだ!」
「……イイ子ぶんなよ」
「っ、不動!」
「あーもー、やめてよ2人共!」
明王ちゃんの呟きに、鬼道が噛み付く。仕方ないとは思うけど、これからは同じチームなんだし、仲良くできたらいいなあ。
流石にすぐには無理だと思うし、明王ちゃんは性格的に孤立しそうだ。出来るだけ、一緒にいるようにしようかな。
「よっし、守兄!しめて!」
「お、おう。――やってやろうぜ!俺たちはイナズマジャパンだ!」
『おーっ!』
一斉に拳を突き上げる。
ついに世界か……。きっと強い相手が沢山いるんだろう。そう考えると今からワクワクしてくる。
始まるんだ。あたしたちの、世界への挑戦が!
→あとがき